レコレクショントリップ あとがき参『コウキ』 | 劇団マリーシア兄弟 プレスブログ

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こんばんわ。

こんな時こそ、家に篭って撮りためたドラマ見たり、

ゲームするぜー!って思うんだけど、

結局パソコンにかじりついて、ブログ書いたりしている

劇団マリーシア兄弟の健太郎です。

 

 

あとがきもいよいよ折り返しに差し掛かってきました。

 

『レコレクション・トリップ』の物語の軸であったタイジュの二つの後悔。

二つ目はご存知、たいした事ないアレでしたが、

一つ目はこのコウキの事でした。

 

コウキの後悔…正確には、

未来、明日にするであろう後悔をさせない為の奔走劇が、

『レコレクション・トリップ』だったと思います。

 

では、そんな守屋慎之介。

シンちゃん演じた『コウキ』にせまるあとがきです。

 

タイジュ、ヨシトと共にエキストラをしながら、

役者の道を志すコウキ。

普段からクールなコウキだが、

育ってきた環境には複雑なモノがあり、

おばあちゃんの妹に面倒を見てもらっていた。

長らく、そのばあちゃんの妹は具合が悪い状態が続いており、

この日もまた、施設から呼び出しを受けていた……。

 

こんな所でしょうか。

シンちゃんは、劇団マリーシア兄弟関連の作品に参加するのは、

今作で2作目でした。

Beautiful Losersあとがき玖『シンスケ』

 

1作目が、彼の記念すべきデビュー作でもあったわけですが、

それ以来の出演となりました。

 

また、再びうちで出演してくれて嬉しい限りです。

 

レコレクショントリップ まえがき

でも語ってましたが、

お芝居に関しては、新人に分類されるかもしれませんが

舞台や演劇に関しては、超絶玄人です。

なもんで、前作に比べて作品の時間自体は半分くらいのモノでしたが、

シンちゃんに求められていたモノはかなり高かったと思います。

 

それは、足りていない!からではなく、

確実に伸びるという伸びしろがハッキリ見えるからですね。

 

求めれば応えてくれるという期待が、

シンちゃんにはありました。

 

なので、シンちゃんだけは

本番入った後も、演出の変更がありました。

 

大事なシーンだからこその変更でもあったし、

その土壇場でも、悪影響ではなく、応えてくれると信じれたからですね。

 

もちろん、しっかり調整してお芝居してくれてました。

 

元々、コウキ登場時の

ヨシト「元気だねー。」というセリフ通り、

稽古序盤は、元気で爽やかに入ってくるコウキ像でした。

 

けど、他のシーンの稽古が進むにつれ、

コウキ像も少しずつ変化していき、

それに伴い、まわりの人間との関わり方も変わっていくわけです。

 

結果、冒頭のあのシーンのセリフは、

少しイヤミみたいなニュアンスになりました(笑)

ネタバレをヨシトが嫌うという事を分かっていてもなお、

ネタバレをぶち込もうとしてくるコウキ。

タイジュにたいしては、一緒に飲み会いったり、

その言葉に感銘を受けたりしている彼なので、

ヨシトの事をどんな風に見ているかは、

なんとなくわかりますね(笑)

 

ソウマの言葉でもありますが、

「同じ仕事をしている、そこまで深くない人間関係の中で…」

というセリフは、実にこのメンバーの関係性を表しているセリフだと思います。

 

別に劇団員同士でもなければ、

バイト先の同僚、先輩、後輩とも違う。

独特な同業種の仲間たちですよね。

 

芸歴を語って所で、同じ事をしているわけですから、

そんなに偉そうな事は言えるもんでもないし。

 

なので、ヨシトが少し

役者たるもの…みたいな事を言っても、

コウキは軽く流す程度です。

 

だけど、物語で判明しますが、

酔いの席のタイジュの言葉は響いていたりするんです。

 

 

そんな仕事をしている時にくる連絡。

施設にいるばあちゃん(正確には、ばあちゃんの妹)の容態が良くない。

 

 

ここに絡んでくるのが、「以前にもそういう事があった、今回も大丈夫ですよ…。」

という誰もが思ってしまいそうななんの根拠もない安心感と

「役者って仕事は、親の死に目にもあえないもんだ。」という

タイジュの言葉でした。

 

こともあろうにその発言の事を覚えていなかったタイジュ。

 

とはいえ、そんなことをお酒の席で語りそうなタイジュです。

そして、感銘をうけていたコウキ。

 

この言葉が、コウキの今回の後悔に大きく関わっていました。

その発言を撤回し、そしてコウキを後悔から救いたかったタイジュ。

 

例え、未来…明日に何が起こるかわかっても、

本当の本当の所、本人が何を思っているのかまではわからない…。

 

タイジュの説得が始まり、

そこにまたちょっとしたドタバタが加わります。

 

一見、とんだ横槍のようなドタバタですが、

コウキにとってはタイジュが言っている未来の話に

信ぴょう性が増すドタバタでした。

 

そして、タイジュに説得され、ソウマに諭され

コウキは、ばあちゃんの所へ行きます。

ばあちゃんの最期を看取りに。

 

裏話的には、このカバンを抱くシーンの稽古をしている時に、

ペットボトルが入っていて、

それがゆっくりとバキバキ鳴り出した時は、笑いました(笑)

 

ばあちゃん、鯖折りされてる!!って。

 

このめちゃくちゃいい説得、諭されシーンですが、

稽古中はもちろんキヒラの毒牙にかかってます。

 

サトシは、ガチ泣きをし

あの冷静なシンちゃんですら、この表情です(笑)

 

こうなってくると、キヒラが例え正しくセリフを言ったとしても、

面白くなってしまう末期状態です。

こうなった場合は、諦めて進むか稽古を強制終了しないといけないです(笑)

 

シンちゃんは、初めてこの恐怖をダイレクトに喰らった今回でした(笑)

 

とにもかくにも、シンちゃん今回すごかったです。

 

色んな意味で難しい役どころ、ポジションでしたが

こなしてくれました。

今回、一番安定したお芝居をしてくれました。

自分も、彼にはめちゃくちゃ助けられました。

 

先輩としてやっちゃいけない芝居(セリフ)の当て逃げをしてしまいました(笑)

お客さんには気づかれないけど、脚本知っている人間にはミスだとわかるミスを

やってしまいました。本当にごめんえーん

 

そのもらい事故以外、ほぼノーミスの安定したお芝居には、

感動すら覚えました。

本当にお疲れ様でした!!

 

さて、次回のあとがきは

貝原伶、サトシ演じたアラヤに迫るあとがきです。

 

気長にお待ちください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レコレクショントリップまえがき

レコレクショントリップ あとがき壱『タイジュ』

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レコレクショントリップ あとがき弐『ソウマ』