早期退職後の人生 | 花鳥風月晴耕雨読~めざせアーリーリタイア、めざせ好々爺~

花鳥風月晴耕雨読~めざせアーリーリタイア、めざせ好々爺~

旧タイトル「34歳、無職です。」
→「東証一部上場企業の製品設計が最低賃金の警備員になった件」

50代で早期退職して、花鳥風月を
愛でて、晴耕雨読な余生を満喫する
事をめざすブログ。

アーリーリタイヤしてからのお話。


早期退職を目指すとしても、その後

「やることねぇなぁ~」
~猫の鳴き声~
「やることねぇなぁ~」
「あぁ~…」
「どうするよ~、暇だぁ~」
「金もねぇしな~」
「あぁ~…つまんねぇなぁ~」

と、無為で無気力で退屈な生活を送る
ことのないように。

先人の経験を参考にしましょう。


先日、こんな記事を見かけました。

早期リタイアで何が起こる?
経験者が明かす、5つの意外な変化
https://www.businessinsider.jp/post-178944


要約。


早期リタイアの生活に慣れるためには
思いもよらない苦労がある。

経験者の語る、5つの変化をご紹介。


1. 早期リタイアは実際、幸せを
 増大させない

幸福度の高い状態が続くのはせいぜい
3~6カ月だろう。

最終的には、通常の状態に戻る。


2. 仕事を辞めたことでアイデンティ
 ティー・クライシスに陥ることも

仕事を辞めて初めて、いかに自分が
その仕事にどっぷりつかっていたかが
分かる。

初対面の人によく聞かれるのが
「どんな仕事をしていますか?」
ということだ。

特に何もしていないと答えると、
気まずい思いをするかもしれない。


3. 自由になる時間が増えることで、
 新たなモチベーションの源を見つ
 ける必要が出てくることも

お金がモチベーションにならなく
なったのは自分にとって、とても
衝撃的かつ落ち着かないものだった。

ビジネスのアイデアもあったが、
お金をもっと稼ぐことに魅力が感じら
れず、意味が見出せなくなっている。


4. ゴールや夢は変わるもの

5年3カ月の間、ほぼ休みなく働き、
30歳でやっと達成して早期リタイアが
可能になった。

でもその間に、夢やゴール、自分の
やりたいことが24歳のときとは大きく
変わったことに気付いた。


5. 人生は、自分にとって居心地の
良い場所の外で生きることになる

早期リタイア者は自分の経済的な
ゴールに沿った決断をし、例えその
決断が自分にとって心地良いもので
なかったとしても社会や友人家族に
自身の経済状況を左右させることは
しない。


ですって。


おそらく海外記事の翻訳と思われる
ので、何となく文章に違和感がある
のです。

ただ、それなりに言わんとしている
事は読めるのです。


自分なりにまとめると、

1.退職したその時は幸せでも、時間が
 経てば仕事をしてない状態が普通に
 なり、幸せ感はなくなる

2.無職は自信喪失に繋がる。
 お金を稼ぐ活動をしていない事を
 周囲に上手く説明するのも難しい

3.仕事に役立つ、お金を稼げると言う
 点は、大きな行動の原動力になる。
 お金が十分だと貪欲さがなくなり、
 やる気が失われてしまう

4.後ろ向きな理由で早期退職が人生の
 大きな目標であった場合、達成した
 後の人生で前向きになるのは難しい

こう書くと納得できるのです。


1.は経験済みです。

無職の時、仕事をしなくて良い時間を
楽しく思えたのは、余り長くなかった
記憶があります。

家族と暮らしている事もあり、色んな
音や声、トイレやキッチンの順番待ち
など、些末なすれ違いが重なってきて
イライラしてくるのです。





2.が意外と大きかったかもです。

ネットで貧乏生活や無職ニートネタを
見かけた時の笑いにひきつりが混じる
ようになったのです。





自分は働いている…
お金に不自由はしていない…

その状態から見るからこそ、心の陰り
なくそういうネタを楽しめるものなの
です。


だいぶ昔のお話。

ドラマの「相棒」にボーダーラインと
いうタイトルの回がありまして。

生活に困窮し、犯罪にも手を染めて、
世間からも爪弾きにされ、か細く食い
つなぐ手段すら1つ1つ失っていき、
保険金目当てで大ケガをしよう…まで
追い詰められ、その加減を見誤って、
事故死するまでを描いた回があったの
でした。





当ブログで所感をまとめた時があった
のでした。

2017年ですって。
若いわね。


ボーダーライン
https://ameblo.jp/malicetetsu/entry-12256007596.html


本作を見て、客観的にストーリーとか
演技とか周囲の評価を見られるのも、
私が「追い詰められている若者」じゃ
ないからなのです。

類似の境遇の方は、おそらくまともに
見られないのではないでしょうか。


3.は時々書いてる事です。

私は20代の頃、パソコンがメインの
趣味だったのです。

帰ったらすぐ電源オン、日付が変わる
まで遊び、翌朝も早起きして1時間は
遊ぶ…と。

仕事もそこそこ頑張ってましたが、
なるたけ目や精神をすり減らさずに
いたかったのでした。

「仕事なんかで体力使ってられるか」

そう思っていたのでした。


あれから20年。

パソコン君とはだいぶ疎遠になったの
です。

意欲は萎え、目は疲れ、酒くらいしか
人生に潤いがなくなりました。

飲酒のカロリーを消費しつつ、お金を
もらえる警備の仕事は私にうってつけ
なのです。

ただ、同程度のウォーキングを無職で
健康のためだけに出来るかと言うと、
私は絶対やらないです。

というか、やれなかったのです。


無職の頃、時間を持て余して、近所を
散歩していました。

ゆっくり1時間歩いて5000歩位かな。

今の警備の仕事、1回の勤務で歩く
歩数は25000歩位です。

無職で同じ位カロリー消費をしようと
思ったら、5時間です。

5時間ちょっとの散歩道なのです。





2日に1回だとしても、5時間散歩を
する生活なんか耐えきれないのです。

「仕事でもなきゃ体力使いたくない」

そう思うようになりました。


勉強とか対人関係の継続なんかも。

仕事だから、お金になるから、我慢が
できる、我慢すべきだと思うのです。

やめたってどうなるもんでもなし…と
思うような事は、すぐやめちゃうもの
なのです。


大切な命を大切にするのです。





命を守るにはお金が必要なのです。

お金を得るには仕事せねばなのです。

仕事は命と等価なのです。


4.はそのままですね。

仕事が億劫…人が嫌い…勉強面倒…
世の流れ早すぎ…責任負いたくない…

そんなマインドから早期退職を目指す
者が、早期退職した途端に生き生きと
やる気に満ちて、前向きに色んな事に
チャレンジしてキラキラと輝き出す…

そんなわけはないのです。













結局のところ、

「標準的な仕事に求められる特性」
と、
「一般的に仕事が嫌われる理由」
と、
「人生を生き生き過ごす為のスキル」

って、重複してる所があるのですね。


例えば
「他人と競う、他人を超える」
「他人と協力する、他人と会話する」
「他人に評価される物を作り出す」
「作り出した物の出来に責任を持つ」
「単純な行動を毎日継続する」
「専門的な知識を学習する」
みたいな所。

それが出来るのなら、対価を貰うに値
するわけで、それ即ち仕事ですし。

それをやるのが億劫だったり、それが
出来ずに怒られたりするのが嫌だから
仕事をしたくないわけですし。

でも、そういう点のない行為は無為、
やりがいのない、やる価値のない行為
となるのです。


ダラダラ…グダグダ…ゴロゴロ…

そんなふうに表現される人間になるの
です。


結論。

早期退職、しない方がよいのかも…?


以前も書いたのですが。

私は、ヒラ社員であることでようやく
人間らしく生活できる気がします。


仕事があるから無理にでも朝起きて。

上司の指示が貰えるから仕事できて。

客からのクレームが怖いから、多少は
真面目な勤務態度になって。

お金になるから、それなりに仕上げて
仕事しなくてはと気を張れるのです。


仕事なかったらヒゲも髪もボーボーの
ままでしょうし。

カネにならないなら人に愛想ふっても
意味ないから、で無愛想になって。

起きてもしゃあないしと思うと昼でも
布団の中にいるかもなのです。

お腹減りにくくなって食も楽しくなく
なったり。

体動かさないので免疫が弱くなったり
日常生活の行動にも疲れちゃったり。

猫ちゃん可愛いけど、四六時中そばに
居られるとちょっと鬱陶しくなるかも
しれないのです。

ゲームは最近書いてるとおり。
これクリアして何になるの?て考えに
なって、やらなくなって。

花鳥風月で空見てのんびり…としたい
所ですが、空見て暇を潰せるのなんて
よくて1時間とかじゃないかしら。

こんな調子で1ヶ月、2ヶ月、半年と
過ぎたら…





働いていない事に焦りが生まれたり、
減り続けるお金に不安を感じたりして
いくのです。

楽しかった食事や飲酒や猫ちゃんとの
気晴らしの時間に価値が見いだせなく
なるのです。


深いマイナスは無いけど、そのかわり
大きなプラスもないのです。

 

 



ですが、着実にあるのは健康もお金も
減り続けるということ。


人生において何もしないのは停滞では
なく減衰なのです。

現状維持ですら努力がいるのです。

現状維持の努力ですら億劫がっている
怠惰な人間は、平社員の一生で上司に
ケツを叩かれながらずっと早期退職を
夢見ているのがお似合いかもですね。


オレはずっと最低賃金警備員生活から
悠々自適の早期退職を夢見ている

いつかアーリーリタイヤしてやる…
ざまあみろ社畜どもめ