金金金、記事として恥ずかしくないのか | 花鳥風月晴耕雨読~めざせアーリーリタイア、めざせ好々爺~

花鳥風月晴耕雨読~めざせアーリーリタイア、めざせ好々爺~

旧タイトル「34歳、無職です。」
→「東証一部上場企業の製品設計が最低賃金の警備員になった件」

50代で早期退職して、花鳥風月を
愛でて、晴耕雨読な余生を満喫する
事をめざすブログ。

おちんぎんのお話。


とある就職情報サイトで、ある職業を
「底辺職」と表現した記事を掲載し、
「職業差別を助長する」と批判されて
います。


就活情報サイト
「底辺の職業ランキング」に批判殺到
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/2017581.html





その職業とは、ランキング順で

1.土木・建設作業員
2.警備スタッフ
3.工場作業員
4.倉庫作業員
5.コンビニ店員
6.清掃スタッフ
7.トラック運転手
8.ゴミ収集スタッフ
9.飲食店スタッフ
10.介護士
11.保育士
12.コールセンタースタッフ

の12種。

底辺職とした理由は

(1) 肉体労働である
(2) 誰でもできる仕事である
(3) 同じことの繰り返しであることが多い 
(4) 平均年収が低い
(5) 結婚の時に苦労する
(6) 体力を消耗する

等が挙げられていました。

なお、記事では、

・何を底辺職だと思うのかは人それ
 ぞれ
・一般的に底辺職と呼ばれている仕事
 は、社会を下から支えている仕事で
 あり、そのような方がいるからこそ
 今の自分があるのだということには
 気づきましょう

とフォローされてましたが、SNSで
記事に対し批判が相次ぎ、運営会社は
本記事を削除する事となった…


というお話。


みなさまの反応。


(批判派)
・ブルーカラーってやつじゃん
 この層がいるから社会は回ってんだ
・保育士は資格も必要で子供相手の
 職業なのに可哀想
 教師と同列で良いだろと思うんだが
・これらの職業に敬意を払えよ
 土建屋やゴミ収集やコンビニ店員に
 お世話になったことないのか?
・その底辺の仕事すらちゃんとこなせ
 ない人ってそれなりいるからな
・どれも体力無いやつには無理だろ
 誰にでもできるとか嘘ついちゃいか
 んな


(擁護派)
・まぁ事実だろうし就活生も知りたい
 情報でしょ
 でも必要な仕事だから底辺は失礼
 給与の安い仕事と言い換えるべき
・本当のことしか書いてないな。
 こういう仕事に就きたくないから皆
 勉強してるわけだし。
・でもお前らも薄々思ってるだろ?
 自分の子供にその仕事すすめるか?
 ってこと
 お前らはまだホンネを隠してるね
・でも「割りに合わない職業」は確か
 にあるんだよ
・底辺というか待遇が悪い職業だな
 激務で薄給とかやっとれんわ


(ライター批判派)
・このサイト運営会社が底辺じゃねw
・こんな記事書いて掲載する底辺が
 いるんだな
・モラル崩壊し過ぎだろ。
 「底辺」のレッテル貼られた側の
 気持ちも考えろよ。
・人の職業貶して小銭稼ぐのとどっち
 が底辺なんだろうか
・コンプライアンスの時代に
 こんなん掲載するとか知能が底辺
 過ぎるやろ


補足まで、先日投稿された本件をネタ
とした動画をご紹介。


底辺職業ランキング、
炎上してしまう…
https://www.nicovideo.jp/watch/sm40708374


私の警備業、堂々の2位です。

何事でもランキング上位というのは
嬉しいものですね。


実際、私自身、こんな働き方では誰が
好き好んでやるものかという様な毎日
なのです。

先日も25時間職場に居て、23時間
間をあけたら、また明日25時間勤務
なのです。

休憩はあるけど仮眠もないのです。
しかも通勤時間は別です。

これが何か決算日とか旗日とか特別な
日じゃなくて、今後も当たり前に常時
訪れ得る業務なのです。

しんじゃうよ?


これでいて薄給なのです。
年収で200万円いかないのです。
手取りじゃないよ?
どうやら聞く限り、同社の上の方々も
私と大差ないご様子。

しんじゃうよ?


警備員は、土建屋さんの仕事の監視が
多いのですが。

施設の営業時間は工事できませんので
営業終了後、夜間の作業が多いわけで
すね。

施設の監視もする。
工事の監視もする。
だから25時間体制なわけですね。

しんじゃうよ?


土建屋さんは夜間だけでしょうから、
日中はお休みなのです。

…ですよね?
また朝から別の現場とかかしら?

それでも警備より給料はいいはずです
から、警備スタッフの方がランキング
上にしていただきたい位なのです。


ランキング内の他の仕事のお話。


底辺の中でも底側に沈殿する警備業。

そんな私でも、他の仕事に移りたいか
と言われたら、御免なのです。


2度の転職を経験した私。

警備以外の底辺職たちも視野に入れて
検討した事もありました。

警備以外を回避した理由。


・土木・建設作業員
 肉体労働であり、知識と集中が必要
 かつ危険を伴う仕事です。
 以前、労働災害動画を観た時には、
 私は電工2種を持っていますが、
 工事をする職には絶対就かんと心に
 誓いました。

・工場作業員
 前会社で別事業部のクレーム応援に
 駆り出された事があり、単純作業の
 夜勤を2週間やりました。
 単調かつ中途半端に待ち時間がある
 ので(セットしてボタン押して5秒
 待つ、の繰り返し)時の流れが遅す
 ぎるのです。
 これが延々続くのです。地獄。

・倉庫作業員
 フォークリフト免許ありますが、
 下手っぴなんですね。
 慎重になんてやってたら現場で怒号
 飛び交う事態になります。
 高級品を壊したりなんて考えただけ
 でも恐ろしいのです。

・コンビニ店員
 想像すら恐ろしい、モラル破壊客、
 フランチャイズ店長、外人労働者、
 人間の悪質の坩堝。地獄。

・清掃スタッフ
 施設を管理するという性質上、縁の
 ある清掃さんですが…
 やっぱクサイキタナイには触りたく
 ないのです。

・トラック運転手
 車の運転が嫌いなのです。
 地元でルート販売なら、まだね。
 あと、納期や補償が常にあるのは
 地獄。
 こんな記事も見かけました。


 運送会社社長
 「若者を採用してもすぐ辞める。
 なぜなのか理由が全くわからない」
 http://workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-16237.html


・ゴミ収集スタッフ
 清掃さんと同じく、キタナイのには
 触りたくないのです。
 適当な分別をされたゴミ袋は危険な
 ものが入っている事もあるそうです
 し。

・飲食店スタッフ
 コンビニ店員と同じく、モラル破壊
 客相手は人間が信じられなくなりま
 すからね。
 学生の頃ファーストフード店バイト
 しましたが、地獄。

・介護士
 トップオブ地獄。
 これまでの底辺職の嫌な所をさらに
 煮詰めた悪夢の具現化。
 肉体労働、怒号、悪質人間、汚物。
 さらに命が危うい人間を預かる責任
 地獄さえもここよりマシなら喜んで
 行けるだろう。

・保育士
 ある種介護よりも厄介な地獄です。
 年配は「突拍子もない奇怪行動」は
 しないというか出来ないのですが、
 子供はなぜそれするかと言う危険な
 行動をするので、目が離せないので
 す。

・コールセンタースタッフ
 相手が見えないのをいい事に辛辣な
 声を投げつけてくる悪質人間を相手
 にする職なのです。
 不満や問題があるから電話してくる
 ので、人間の不満の声ばかり聞く
 人生になるのです。地獄。


自分がやるならしんどい職だからこそ
やってる人に感謝ってのは、底辺職と
書いた記事の中にもある言葉ではある
のですがね。

警備も大変なのよ。


警備の仕事のお話。
あくまで今の私の環境ですがね。


個人の感想ですが、施設警備の良い所
けっこうたくさんあるのです。


1.屋内
 特に今の時期とか痛感しますよね。
 エアコンの効いた部屋で、扇風機に
 当たれる仕事は感謝なのです。

2.運動できる
 でも歩く事はあるので、汗もかくの
 です。
 お金貰いでもしなきゃ運動するのが
 億劫な私にとって、巡回で歩くのが
 仕事になるのは有り難いのです。

3.休みが頻繁
 上述のとおり25時間勤務とかだと
 前後はさすがに休日になるのです。
 出勤の回数も少ないので、燃料費も
 抑えられるのです。
 「いい会社」時代、土日休みでも、
 月曜日からの5日間、土日までの
 仕事の長さは堪えてました。

4.水分補給が容易
 土建屋とか、警備の中でも交通誘導
 とかだと、水分補給も限られた時間
 でしか出来ないのです。
 さすがに巡回中は飲めませんけど、
 すぐ後方に隠れられるので、水不足
 にはならないのです。

5.トイレが容易
 上述と同じですね。
 ちょこっと後方にいけば、トイレも
 し放題なのです。
 おなかゆるめおじさんにはこれまた
 有り難い限り。

6.中年で新入り気分
 これは以前から書いていた所です。
 この歳でホワイトカラーだと管理職
 でしか採用されない位なのです。
 上の立場になりたくないおじさん、
 この歳で「がんばります!」ってな
 立ち位置で済むのは僥倖なのです。

7.専門スキルが不要
 エセ設計屋の私、CADや特許や
 PPAP(ピーパップ)なんてもう
 二度と関わるのは御免なのです。
 警備は何の知識も要らないってわけ
 ではありませんが、そのレベルの
 専門性までは無くても何とかなるの
 です。
 管理職とかだとそうもいかないので
 しょうけれどもね。
 設計屋は平社員でも専門性が求めら
 れますので。

8.ノルマ締め切り月次報告がない
 これは大きい…!
 極論ですけど、一切の事案も事故も
 なければ、ただ居るだけで仕事に
 なるのが警備なのです。
 重ねて、管理職はそうはいきません
 けれどもね。
 事故を未然に防ぐお仕事もあります
 しね。

9.煩わしい人付き合いが少ない
 業務上の人付き合いは多いです。
 警備部隊内、臨時警備さん、工事の
 関係者、施設従業員、施設管理者…
 受付という「顔役」もやる以上、
 表向きの接客スキルは最低限求めら
 れるのですが。
 デスクワーク時代、隣の席の人との
 雑談とか飲み会とか、もうホント嫌
 だったのでした。
 自分が業務の時は別の誰かが休みで
 入れ替わりなので、みんなで飲み会
 とか不可能なのです。
 うれしいね!

10.通勤が楽
 朝だれもいないような時間に出社、
 次の朝、だれもいないような時間に
 帰宅なのです。
 私の契約先は大型施設なので、通勤
 ルートも大通り、通勤時間帯は大変
 混雑するのです。

11.意外とメリハリある
 施設準備、開館準備、営業開始、
 お昼、閉館に向けての夕方の空気、
 閉館後のしんみりな静けさ、工事や
 補修で逆にバタバタしていく感じ、
 全部終わって警備も帰り支度…と。
 単調にならない良い施設なのです。


ま、こんだけメリットがあるならもう
十分いい仕事なのです。

前職は、盆暮れ年末年始GWの9連休
あったけれど、連続して酒のんで寝て
4日目くらいで飽きていたのです。

お金も若さも休みもあったってそんな
生活しかしない私の性根。

底辺職がお似合いなのです。


底辺ではない仕事のお話。


先日よりauの通信障害が発生して
いるそうですね。

その矛先はショップやコールセンター
に向けられるわけですね。


大規模通信障害で混乱のauショップ
一部店舗では怒鳴り声、行列も
スタッフは冷静な対応を呼びかけ
https://news.yahoo.co.jp/articles/7cb937353c75a519900a70269400e25f17eebcef


私が思う、労働の一番嫌な点は、この
「人間の不満や悪意」を向けられる事
なのです。

これは、私が人間嫌いである理由でも
あり、友人や恋人や家庭がいらないと
言っている原因でもあります。


底辺職の底辺たる所以は、底辺だから
人間も底辺な輩が集まりがちって所も
あるかも知れませんね。

「こんなモラルの奴と私は一緒か」と
思うと辛い、とかね。

私の今の職場の同僚は皆さんちゃんと
してて良かったと思う所です。

むしろ相手する施設従業員の方が…
これ以上は止めときましょうか。


私自身は、不満をむけられなければ
不満を出さないタイプの人間なので、
同じタイプの人となら穏やかに暮らせ
るとは思うのですがね。

どんなにお金を貰っても、人の不満と
向き合うのだけは御免です。

給料が良くても、責任があって、何か
あると人から不満や悪意や怒号が来る
仕事だけは御免なのです。


コレ、こんなに人に不満を具体的に
ぶつけるようになったのは、貧しく
なったからなのでしょうかね。

いつも引き合いに出す怒り新党でも、
そんな事を言っていた記憶あります。

テレビ業界は目の敵みたいにされて、
「ラクして儲けてそう」
「ブラブラ散歩する番組ばかり」
みたいな不満のお便りが届いてて。


誰でも5~600万円の年収があった
昭和の時代は、○百万円の時計とかを
見せびらかす芸能人を純粋に凄いなと
エンタメ的に見れたり。

○億円の献金・脱税とかの話もやっぱ
政治家さんはお金もらってるのね、と
納得してやり過ごしてたと思います。


あれから40年!





賃金が減り、余裕がなくなり、将来も
危うく、愛すら失った人間たち。

いい給料もらってそうな人を羨望し、
高い年金もらえている年寄りを叩き、
公務員をオレの税金で暮らしてるのに
楽してると一蹴し。

何か問題を起こすと、責任ある立場に
就く人をさあ叩こうと躍起になるので
す。


同時に、本件のように低い賃金で働く
人を底辺と叩くのです。

上も下も叩いて叩かれて。

世の中、せちがらいね。


本日の本題、お金のお話。


本ブログタイトルの通り、私は20代
30代と、底辺どころか、一部上場の
天上の仕事に就いていたのでした。

なのでお金は分不相応にあるのです。


でも生活水準は低く欲求が枯れている
ので、警備業での賃金で預金は増えて
いっているのです。

お金に困らないってのは精神の余裕に
繋がるのです。

お金の悩みがあると、日常でもお金の
心配が常によぎり心が軋むのです。

例えエリートで高給取りでも、高額な
ローン等を抱えちゃうと、余剰に使え
る額が少ないとか、今の給料から低く
できないというプレッシャーとか。

そんなのは御免なのです。


そういう、難しい仕事にチャレンジを
して、経験した上で、そんな仕事は
もうコリゴリだ、と分かった上での
底辺職は悪くないものなのです。

だから警備は年配者が多いのですね。

ある程度、人生というか仕事の経験を
積んで、その上で人と話したり、人を
見る仕事に就く、と。


新卒若手で警備に来る人は失礼ながら
苦しい人生になるでしょうなのです。

他の職にツブシが効かないし。
休み不規則で友人と遊べないし。
お金少なくて貯金なんて出来ないし。
女性との絡みがないから恋愛困難で。
自己研鑽の余裕なんて皆無だし。

チャレンジできる若い時代を警備に
消費するのは、今後も警備を続ける事
しか出来ないようなものなのです。

ウチの若手君のことですね。
かわいそかわいそなのです。
(他人事)


ま、私の場合に限られますが。

現役時代にハイレベルな仕事を頑張り
お金も溜まった所で「底辺ですから」
みたいな顔して底辺職やってられる。

今がいちばん幸せなのです。

人生が底辺か天上かは、今の仕事だけ
では決まらないのですね。


たびたび書いております。
私の座右の銘。

「職に貴賤はない」

稼いで自活して生きているだけで上等
なのです。

それで人生楽しいなら天上なのです。

お金なんて質素に生きたら余ってくの
ですから、無駄にきつい仕事をして、
無駄に貯めたってしゃあないのです。


底辺な仕事でも楽しく生きたら天上。

天上な仕事でも、他人を底辺と見下し
たりする貧しい精神になったら底辺。

そういうことよね。


結論。


他人の職業を貶めるライター職。

他人の職業を貶める事に何の違和感も
覚えない育ち、精神。

他人の職業を貶める記事に何の危険も
感じない職場、会社。

他人の職業を貶めてでも記事を書かな
ければならないノルマの縛り。


そんなライターの人生や育った環境が
何より底辺なのです。

今のあんたが一番底辺だぜ!