物売るってレベル | 花鳥風月晴耕雨読~めざせアーリーリタイア、めざせ好々爺~

花鳥風月晴耕雨読~めざせアーリーリタイア、めざせ好々爺~

旧タイトル「34歳、無職です。」
→「東証一部上場企業の製品設計が最低賃金の警備員になった件」

50代で早期退職して、花鳥風月を
愛でて、晴耕雨読な余生を満喫する
事をめざすブログ。

就活のお話。


人間万事なんとやら。

34歳で1社目を辞め、再就職を迫ら
れた時、初めて自分のウリというか、
得手不得手とか特性を考えるように
なったのです。


どういう会社に再就職したいかな。
できるかな。

自己PRってどんな所があるのかな。

やりたいこと、やれること。
向いてる仕事、やりたい仕事。

やりたくないこと、やれないこと。


そこで初めて、在職中はパソコンを
駆使して、ルールとか手順やリストを
重視したり作ったりしていたので。

それで貢献していた(と思う)ので、
「理論的で生真面目」を自分の特性に
したのです。


ウリ、プラスの面ではその点を推して
就活頑張ってましたが、マイナスの面
も見えていたのです。

その頃はまだHSPという概念はなく
アスペルガーとか真面目系クズとか、
「おまえら」とか、ネットスラングで
表されるダメな奴と思っていました。


そもそも、一社目は新卒で入れる枠が
あったから来ました、位の認識で入社
したのでした。

ゲーム命の20歳の学生です。

会社に勤める覚悟なんてスッカラカン
だったのです。

今でこそアレコレうんちく語る理屈屋
ですが、昔の私はというより根っこの
私はテキトーなのです。

会社勤め、独り暮らしが私を強くした
のでした。


なので、名前も聞いたことないけれど
入った会社、興味ないけど入った業種
なのでした。

入ったあとで大手だと知ったのです。


何となくでそのまま勤め続けていられ
たとしたら、こんなに自分を考える
こともなかったでしょう。

生涯年収的には大きな目減りだけど、
悔いはないのです。


辞めて悔いなし。
何回も言ってる気がします。

2社目に入るまでは、少し強がりとか
自己暗示の部分もありましたのです。

いい会社だったのになあ、と。
後悔する部分もあったのです。

そんな大手にいたのだぞ私は、という
天狗な所もちょっとはあったのです。


私も我ながら面倒くさい性格で、いい
会社で上にたつ人間ではないとか言い
ながらも、どこか心の中では
「私は出来る人間であるぞ」
「こんなすごい職歴だぞ」
と思う気持ちがあったのです。

まあ逆に言えば、それが今安月給でも
ワハハとしてられる理由でもあるので
す。

一回は全身全霊で人生を走っていたぞ
と自負があるのです。

もう無理死ぬ!!!位までやりきって
実績も金銭も得たからこその余裕なの
です。


とある方がついーとしてました。

20,30代に全力を出せば、そこで
芽が出なくても40代で人生が変わる
とか何とか。


死にたがりの時期、30歳前後の私は
「これからの人生残りカスだ」
「だったら今終わったっていい」
みたいな気持ちでおりました。

今はホント変わるものですね。
今は年金ガッツリもらう位まで長生き
したくて仕方ないのです。

それに、身内親族友人にも誇れる会社
に14年も勤めたという点は、十分に
「芽も出た」と言っていいでしょう。


こんな優秀な私なのだから、次もいい
所にすぐ決まるだろう的な考えはゼロ
ではなかったのです。

実際はそんな事はなく。

何度も面接で落とされて、改めて私は
どこでもバリバリやっていけるタイプ
ではないのだなあ、と思い知らされた
のでした。


汎用的な力は無いのです。

いい会社に入れたのもタイミング。

パソコンがちょっとできて、他の人が
あまり出来なかったから私の居場所が
あって。

ちょっとした運命を掴めただけであり
私自身に力があるわけではないのだと
感じていたのです。

頭では理解していましたが。
在職中に何度も思い知らされていたの
ですが。
小さくショックを受けていたのです。


あと、一時は面接でHSPのことを
説明して、その上でそれでもいいと
言ってくれる所に入社しようと思って
いたのです。

HSPを隠して入っても、結果として
途中でダメになるなら、両者にとって
損だと思ったのです。

症状を話して理解のある経営者の方で
なければ、と思ったのです。


そんなやり方はしなかったと言うか、
出来るわけがなかったのですが。

HSPは病気ではない。
HSPは個人の甘えではない。
HSPでも環境に配慮してもらえれば
真面目で優秀なのだ。

…とか言いたいところてすが。

そんな事は理解されないのです。

得体の知れない奇病持ちと認定され、
毛嫌いされるのです。

無能、問題児扱いなのです。


結局、そんな特性があるという事は
隠して、普通であるような顔をし続け
なければいけないのです。

悪い点をアピールするような相手を、
あえて選ぶような会社はないのです。

それ以上の会社にとってのメリットが
ありでもしなければ採用されないので
す。


世の中は残酷です。


十年位も前でしたか。

とある漫画の切りぬきが話題になりま
した。

冴えない男の子が女の子に
「ひ弱で意気地無しだけど、僕でよけ
 れば付き合って」
的な告白をした後の女の子の返し。

「貴方は高くて壊れやすいと広告して
 いる家電製品を買いたいと思います
 か?」
みたいな内容だったと思います。


経歴詐称はダメだとしても、嘘でない
範囲で、いい部分をゴリ押しアピール
せねばならないのです。

「いい人材ですよ」と伝えなければ、
思わせなければならないのです。

弱味をみせたらダメなのです。

採用担当を振り向かせる戦いと思わね
ばなのです。

経歴、経験、資格、話術は、面接官を
倒すための武器なのです。


ボク気弱ですけど…とか。
ワタシちょっと鬱の気があって…。
なんてのを配慮する余裕がある会社は
ないのです。

HSPやら何やら、あろうがなかろう
が、働いて成果をあげていかなきゃ、
会社はやっていかれないのです。

成果をあげられる奴しか抱えてられな
いのです。


無駄だなあと思うようなやり取りでも
入社面接ではやる気のある声色を出し
て、前向きな事を言わなきゃ採用され
ないのです。

アレやだコレだめと、ネガネガ精神を
滲み出しながら面接したって、なんも
心を打たないのです。

 
そうやってごまかして必死に入社した
会社で、その後も必死で働き続けて
いかねば、ちゃんとした人間を演じて
いかねば、生きていかれないのです。

所詮この世は弱肉強食。
強ければ生き、弱ければ死ぬのです。


この世、しんどくない?


でも、チェス盤をひっくり返すと仕方
ないですよね。

こちらもいろんな人や物や会社に対し
ダメ出しした挙げ句に良い方を選ぶよ
ね。

自分が選ばれない事、自分を選ばない
会社、自分を悪くいうような人に対し
愚痴を言う割に、自分も文句を言って
いくつもの何かを選ばずにいるよね。

そんなものです。
お互い様です。


世の中残酷というか、ゲンキンなので
しょうね。


誰かに選ばれる、売れるレベルの就活
で、貢献できる仕事をしましょう。

しんどくて安くて人の少ない業界とか
雇ってくれやすいでしょうから、がん
ばってください。


私がそういう業界勤務だからね。

無職のみんな、安月給の底辺業界で
社会を支えていこうぜ!


俺もやったんだからさ(同調圧力)