道のお話。
皆さんにとって道とは何でしょうかね。
未だ見ぬ未知なるものへの出会いに通じる
過程とか何とか、駄ジャレとかジャレとか
言うのでしょうかね。
私にとって、道は無いに越したことのない
物なのです。
ゴールに瞬間移動出来るのならそれが最高
なのです。
一番小さい例えで言うなら、買い物です。
家から店までの道は短ければ短いほど良い
ですし、瞬間移動が可能ならそれが最高な
のです。
あと、店内で商品を探す時もですね。
欲しい物に一直線なら手間無く入手出来る
のです。
少し大きくなると、通勤通学ですかね。
毎日30分、往復一時間です。
違う方もおられるでしょうけど、たとえと
してそんなモンでしょう、通勤時間は。
起きている時間を16~7時間位とすると
一日の約6%が無に消えているのです。
消費税みたいなもんです。
いや、無どころか、間に合うかどうかとか
事故らないかとか気にかけたり、移動自体
に体力を奪われたりと、がっつりマイナス
この上ないのです。
余談ですが、私は車が嫌いです。
維持費がかかるし。
冬場…に限らずですけど、事故が怖いし。
あと車好きに限って、聞いてもいないのに
誰ソレがどの車に乗ってるとか、あの車は
どこメーカーのどういう車だとか語り出す
のです。
ま、私の父親なのです死ね。
間違えました、父親なのですがね。
ですから、車には極力乗りたくないし、
車に関係する事柄で頭をつかう事すら避け
たいくらいなのです。
瞬間移動が可能ならそれが最高なのです。
もっと大きい話だと、スキルを身につける
までの時間や難関ですかね。
登山とかでもいいです。
山頂にたどり着くのが目的ならヘリとかで
ビャッと行ってついて、でビャッと帰って
来れればそれでいいじゃない、と思っちゃ
うのです。
こんな話自体が野暮ってもんですが、その
野暮話に野暮なツッコミをされる方もいる
かと思われるので、念のため。
「難関な山は気候や着陸地点の確保やらの
問題でヘリは使えない」とか何とか理由が
あるかも知れませんが、それはおいといて
ください。
スキル習得なら、何年もかけて辛い思いを
してようやっと出来るようになるよりなら
チャチャッと出来るやつとか、ボタン1つ
で再現できるようなのが良いのです。
私は職人肌ではないのですね。
余談だらけのお話でまた余談です。
私が就職活動をしていた頃…もう15年も
前になりますかね。
技術系に進もうとした(進みましたけど)
私は、面接で「職人と技術者の違いは?」
と問われた時の答えを用意していました。
職人は自分の感覚や経験で物を作る。
技術者は数値や理論に基いて物を作る。
その時は概ねそんなニュアンスで良かった
と思いました。
技術者を14年程経験して、もう一歩進ん
だ考えを持つようになったのです。
それは、技術者の説明の頭に「技術や知識
のない者でも再現できるよう、」をつける
ようになりました。
つまり、技術者も自分の感覚や経験で色々
悩んだり考えたりして物を作るところから
始まるのですが。
「それで良いよ」という判断がついた時点
で、良品を再現できる「仕様」を作らねば
ならないのです。
何をどの順番でどうやって、どんな形に
するか。
どの項目がいくらの数値に入っていれば
良品と判断できるか。
それらを現場やお客さん、第三者に伝えら
れるようにするのがお仕事なのです。
その仕様・規格を満たす事で何が守られる
かとか、どのお客さんのどういうセットに
使われるか…なんてのは、現場の人が知る
必要はないのです。
…この点、たぶん業界の方に言うと怒られ
るかも知れませんけどね。
「自分らが何を作っているのかも分からな
い奴がいいモノ作れるか!」とか何とか、
自社愛とか関係者意識なんて振りかざす
老人が言いたそうな事です。
無論知っておいた方が良いのは良いのです
が、それとモノが作れるかは別物です。
愛や精神でモノが作れる訳じゃないので
す。
そういう話を知っているのは、スタッフ、
つまり技術者を含めた管理者だけでよいと
私は思うのです。
現場は現場で守るべき事を守るべきなので
す。
余計な事に頭を回して、大事な作業を失う
よりならよっぽどマシなのです。
各部門の仕事が完全に分けられるのなら、
それが最高なのです。
覚えなくていいスキルは覚えなくていいの
なら、それが最高なのです。
覚えなくていい要点は覚えなくても仕事が
回るのなら、それが最高なのです。
さて。
人生で一番大きい道は…ご存知の通り。
人生です。
この話の流れだと、人生なんてビャッと
終わって、ゴール…つまり死に至れれば
いいとか言い出すかと思われるでしょう
かね。
そうだよ。
そうなのですよ。
伊達に精神科行ったり(行かされたり)
未遂とは言え会社辞めるレベルに自殺を
考えたりした身ではないのです。
企業自体はホワイトでいい所で良い給料の
お勤め先ですら耐え切れなかったのです。
毎日の「道」が辛かったのです。
道に居る人が。
道にある課題が。
道を歩く疲れが。
道を歩かなければならない義務感が。
同じ道を歩く他の人と合わせなければなら
ない義務感が。
同じ道を歩いていた先駆者と合わせなけれ
ばならない義務感が。
同じ道を歩いてくるであろう若手と合わせ
なければならない義務感が。
別の道を歩いているであろうどこかの人と
すら合わせなければいけない義務感が。
この毎日を続けて、続けて、続けて。
続けて続けて続けて続けて続けて続けて
続けて続けて続けて続けて続けて続けて。
そして死ぬのが人生だと悟ったのです。
それを続けられる事が最高なのが、今の
人生だと悟ったのです。
それを続けられる事すら危ぶまれていたの
が、今までの人生だったのです。
仕事の難度は右上がり。
私の心と体は右下がり。
海外競合の業績は右上がり、
世界の情勢は右下がり。
要求される内容は右上がり。
部門の体制は右下がり。
この「道」を歩むよりなら…。
こんな思いをして死のゴールまで死ぬ気で
歩き続けるよりなら…。
もう、ゴールしてもいいかな…。
そう思ったのです。
その判断に誤りはありません。
その判断を貫き通せなかったため、今まだ
こんなどうでもいい事を考える事が出来て
いますが、今でもその判断は誤りではない
と言い切れます。
ま、死に損なっても仕事を辞めても、別の
「道」に移るだけですし。
その「道」もいずれ終わるもの。
早く終えられるなら終わってくんないかな
位には思っているのです。
ここで改めて冒頭のお話。
私にとって道は「無いに越したことはない
もの」なのです。
すぐゴール…が理想なのです。
例えどんな道であっても、です。
ちょっとだけ例外のお話。
例えば散歩なんてのは「歩く事が目的」で
す。
その道中に楽しみがあって、それが目的な
のであれば、それはそれでやるべき事なの
です。
旅行も、旅行先が目的なのであれば一瞬で
着くのが最高なのですが。
道中の新幹線とか飛行機の時間が楽しいの
ならば、それはそれで「目的」としてある
べきなのです。
某航空会社も葉加瀬太郎氏のメロディに
乗せて「快適な空の旅を」って言ってます
からね。
空の旅を目的とする空の旅はそれが既に
ゴールと言えるのです。
そこはすっ飛ばすべきではないのです。
さて。
てな話を唐突にしたのは、別に人生という
道を行けばわかるさで行って辛さを解った
からではないのです。
先日、図書館で「暦物語」を借りてきまし
たのです。
私のブログの三大御用達の一つです。
怒り新党。
池上先生。
そして、物語シリーズ。
物語シリーズの1つ、暦物語です。
このブログを書いている時点でまだ読み進
めている最中なのですが。
概略「これまでの主要人物と、物語の主人
公である阿良々木暦くんが、差し迫った
危機とは言えない程度の不思議を解決して
行く短編集」であると見ております。
その冒頭が「これまでの主要人物」として
登場してくるキャラの性格に合った内容で
「道とは」との問に対して回答している
形式になっているのです。
その部分を見て「ああ、そうそう。コイツ
ならこんなこと言いそうだね」と納得しつ
つ、今回も今回とて楽しく読まさせていた
だいておるのですが。
じゃあ「私というキャラ」ならどんな事を
思うのかしら…と思ってみたのです。
私なら、このブログに居る私というキャラ
なら、「道」をどのように見るかなあと。
アララギ君に道について問われた時、私は
どのような回答をしようかな、と。
こんなネガティブな回答をたしなめる様な
心を動かす説得を、彼や、彼女なら、考え
られるのでしょうかね。
なんて事を考えていたのです。
私の事や、アララギ君の事はさておき。
皆さんも色々な「道」についての意識を
問われた際、どんな回答をするのが自分と
いうキャラに合っているか。
考えてみてはいかがでしょうかね。
今回のオチ。
定番で「それを知るために歩み続ける」的
な、「わからないから全力で歩み続けるん
だ」みたいな回答があったりします。
その回答をビャッと知れたら、それが最高
ですよね。
その回答を見つけるための道なんてのは、
やっぱ無い方がいいんですよ。
悩まなくて済むならそれが最高ですよ。
スタート→ゴール、が一番です。
P.S.
ネトゲでビャッと最強Lv最強装備になるの
は最高じゃないのです。
ちょっとずつ、でも確実に。
やった分だけ強くなり、やった事で倒せる
ようになる。
その「達成感」が目的なのであって、ただ
楽に強くなる事だけが目的ではない遊び方
もあるのです。
ただ強くなれればいいのなら。
課金でもチートでもすればよいのです。
私はしません。
強くなるための「過程」が「目的」なので
すからね。
No,チート!
No,課金!