諸君、私はイタズラが大嫌いだ。
ということで、今日はイタズラについて。
…まあ、一行目が結論なのですがね。
いつぞや怒り新党でイタズラについて話が
ありまして、改めて私はイタズラが大嫌い
であったなあと認識する機会があったので
す。
私が前の職場を辞めた理由の小さくない
1つとして、秋田のジジイが仕事で口に
するくっだらない軽口が嫌だというのも
あったのです。
片付かない業務をマジにどうにかしよう
と考え動いている私(平社員)からの相談
に対し、定年も近いようなジジイ係長が
「じゃあソレあなたの車に積んでさ、
土日の間やってきなよ」みたいな風に
言ったりするのです。
当然冗談だと言うことは頭と経験では理解
しているので、私は「おっ、それイイです
ね、あー私の車は軽だから入らないなあ、
そうだ、係長の車なら入りますよね?」
みたいな返しをする程度に社会人をしまし
たが、内心は心と寿命が怒りとストレスで
マッハだったりしてたのです。
そういえば、いわゆるドッキリと呼ばれる
番組もなくなりましたね。
多分、私みたいな性格の輩が苦情申し立て
をしたんでしょうね。
他人を騙して、その狼狽えたザマを嘲笑う
番組なんて、この世に存在していいはずが
ありません。
先日のブログでもお話しましたが、私は
一般的に見てお利口さんである母親からの
教育で育った事もあり(と自分で分析して
います)、「ちゃんとする」ことが良いと
思っています。
教育によって造られたクソマジメ君なので
す。
あと、自分はこころを乱されるのが何より
気に入らないのです。
不安とか焦りとか怒りとか、そういう感情
を表に出すのはいけないことと教育されて
きたのです。
嫌でも不満でも、「センセイノイウコトハ
ガマンシテチャントキカナイトイケナイ」
のです。
そんな経歴やゴタクはさておいても、他人
の手のひらで転がされるのはムカツクので
す。
転がして欲しいような人に、悦ばしい転が
され方をするならともかく、ジョークとか
オワライなんてののダシにされる転がされ
方なんざ楽しいわけがありません。
ダシになりたい人は別ですよ?
余談です。
クッソどうでもいい先日の夢の話です。
私が大喜利のパネラーとして番組の収録に
参加していて、お題で「舞妓さん特有の、
Hから始まる現象は?」と出たのです。
エロ方面に走ってもいいのですが(現実で
言うならエロい想像をさせるためのお題で
しょうね)、これはあくまで大喜利。
笑いを生むのが正解です。
私は勢いと顔芸で乗り切ろうとして、
「舞妓、HAAAAN、現象!」と叫んだのです
が、ダダスベリでした。
セルフフォローで両方の親指を立てて、W
グッドを出したのですが、場の空気は寒い
ままでした。
出演してくれてる舞妓さんが「ちょっと…
寒いカンジになっちゃってますけど…」と
だけ反応してくれたのですが、あの空気は
私は別に芸人でも何でもないのですが、
二度とゴメンですね。
そんなスベリ芸とか、スベッて馬鹿にされ
るのも、仕事とかオイシイとか番組だから
とかテレビだからとかあるなら別です。
だから、ドッキリという番組までとやかく
言うつもりは無いのですが、そのドッキリ
もどきで他人を欺くイタズラという行為が
大嫌いなのです。
もとい、素人でも簡単に真似できるような
程度の低いドッキリをテレビでやるような
番組も大嫌いなのです。
またもや怒り新党のお話ですが…
有吉が言ってました。
「イタズラや悪ふざけは目上の人にやって
初めて笑いになる。
大御所が若手に悪ふざけをやってる姿は
イジメになる」
みたいな事を。
ドリフが後腐れなく面白いのは、最年長の
チョーさんに若くトボけた志村がやるから
笑いになる、とか何とか。
私は仮面真面目クンだけど、社会の事情は
それなりに体験してきたつもりですから、
そういう「笑い」につながるドッキリや
悪ふざけをする番組にまでとやかくいう
つもりはないのですよ。
(ウチの母親は「くだらない」とか言って
韓ドラに変えそうですが)
大御所がコスプレや特殊メイクしたり、
マヌケな内容でドッキリをやらされて、
それを大御所が見て、若手がドツくという
斬新な番組が大晦日にやってますよね。
あれなら笑いとして納得なのです。
大御所が若手の私物を壊して「やめて下さ
いよー」と反応している様を集団で笑う…
が「笑い」になると思ってるテレビ業界は
もう終わりでしょうね。
中間まとめとして改めてですが、イタズラ
という悪意を持って他人の無様な姿を嘲笑
う行為を私は断固許しません。
いつぞや「サプライズ」てタイトルで奇妙
な物語か何かやってましたね。
サプライズ楽しいーみたいにアホ女が言う
から、やれ仕事で客先が大激怒とか、やれ
誰か死んだとか。
そういう内容のサプライズをやって、女が
もううんざりだ、やめて、と言っても男は
「お前がやってって言ったんだろ」みたい
な。
冗談だろうサプライズだろうと言って掴み
かかる男を突き飛ばしたら転落して死亡。
…それもサプライズなのか…
参列者の笑顔の中、棺桶から男が飛び出し
「サプライズ!」…と言ってくれると信じ
ている女。
…しかし…
これはサプライズなのか現実なのか…
過熱した冗談は遂に危険な領域へと突入
する。
みたいなストーリーでした。
私のこのドッキリ、イタズラ嫌いの信念は
生涯絶対に揺らがないでしょう。
詳細は割愛しますが、そういうイタズラが
もとで亡くなられた新婚さんがいるそうな
のです。
落とし穴ー、冗談でしたー、とするつもり
が、落ちて、それきり。
私の父親のように思慮なく行動した結果、
他人を怒らせたり不快にさせたり、最悪、
最悪の事態を招く恐れがあるのです。
もしもやるなら、それでもやるなら。
相手も楽しませるようなドッキリにすべき
なのです。
思慮の浅かった頃、小学生の私が、母親と
買い物に行った帰り、何を思ったか財布を
なくしましたドッキリを言い出したのです
が、言うまでもなく怒られました。
何を思ったかなど、今の私には到底理解が
出来ませんし、そんな事を自分の子供が
やったら、体罰や殴打を絡めた教育をする
かも知れません。
「もし本当だったら大騒ぎになるような
冗談はするんじゃない」と。
例えば、昔、世界まる見えか何かで見たの
ですが、ミニスカ美女が大きな鏡を運ぼう
としていて「一人では持てないので手伝っ
て下さい」と言われ、後ろから持ったら…
鏡にパンツが写って後ろのオジさんニヤリ
みたいなのがあったのです。
あれこそいいドッキリの事例です。
それがワザとであろうと、事故だろうと、
ドッキリだろうと、よほど酷い状況には
陥らない程度のイタズラなのです。
見れた方だって、騙されて「何だよー」
で済ませられると思います。
被害どころかパンツ見れたわけですし。
私がパンツ見たいわけではなくね。
逆の事例として、スマホで写真を撮ってる
フリしていて、相手が因縁つけてきたら、
「メールでしたー」とかそんなのをやって
たら、怖い兄ちゃんにマジ因縁つけられた
り、マジパンチ食らったりしてたりしてま
した。
これもまる見えだったかも。
これが悪いドッキリの事例です。
やった内容が本当だったら問題になるよう
な冗談は、テレビだろうが笑いだろうが
ジョークだろうが、家族相手だろうが若手
相手だろうがダメなのです。
本気にした相手から報復を受けても文句は
言えないのです。
「冗談の通じないヤツだなあ」と言えるの
なら、冗談の通じるヤツかどうか、冗談が
通じる場面かどうか、ソレくらい考えない
といけないのです。
「冗談のつもりだった」なんてイジメの
言い訳の常套句なのです。
あと、これまた怒り新党のお話ですが。
有吉とその弟さんの間で「死んだふり
ドッキリ」みたいなのをやってたと言って
ましたね。
帰ってきたら死んでいた!みたいな。
多分、ドラマの殺人現場の死体よろしく、
わっざとらしく倒れてるんでしょうね。
その時は乗っかって「おい、死んだのか、
起きろよ!」みたいな小芝居が入るとか。
その位だと両方わかってやってるから、
どっちもニヤニヤしながらやってそうで、
楽しそうですよね。
ここらで本締めです。
やるなら、関係者全員が楽しくなるような
冗談、イタズラ、ドッキリにしましょう。
それがやる側の責任です。
やられた側が本気で怒るような。
そんな内容のイタズラ。
そんな相手へのイタズラ。
その程度の相手との距離でのイタズラ。
そんな怒られ方をするようなキャラの自分
を把握しないイタズラ。
それは大事になっても文句は言えないので
す。
ましてや「相手を笑ってやろう」みたいな
「悪意」は、きっと、その時に期待する
ような娯楽を生む事は出来ず、「悲劇」に
繋がるでしょう。
P.S.
人を不快にするような言い回しの冗談を
いつまでもしつこく言う私の父親はその
冗談で激昂した息子(=私)からの渺茫を
彷彿とする程しつこい位の殴打が原因で
死んだ後に地獄で舌を抜かれ続ける刑を
受ければいい。
※渺茫…マンガ「エアマスター」の最強
キャラ。
多彩なスキルや格闘スタイルを売りに
最強を目指して多くのファイターが
格闘し合うストーリーのマンガだが、
そんな中、純粋な腕力、防御力により
相手の反撃を受けてなお相手にただの
パンチをし続け勝利するシーンが印象
深い(本当は戦闘技術も豊富)。