詐欺は自己責任ですか? | 花鳥風月晴耕雨読~めざせアーリーリタイア、めざせ好々爺~

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旧タイトル「34歳、無職です。」
→「東証一部上場企業の製品設計が最低賃金の警備員になった件」

50代で早期退職して、花鳥風月を
愛でて、晴耕雨読な余生を満喫する
事をめざすブログ。

…のお話。


詐欺と聞くと、今や多くの方が特殊詐欺を
連想されるかと思います。

事故を起こしたり、相手を妊娠させたので
示談金とか、何かの税金の還付金なんかを
ATMでどうにかさせるヤツです。


私は三十路の中でもわりかしデジタル側の
人間と思っていますので、そういう手続き
には用紙やら専門の窓口やら手続き証明書
などがあって然るべきと言う認識です。

コソッとATMでお金をどうにかして済む
ものではないと思っていますので、騙され
ることはない、大丈夫だと信じています。

出合い系とか「これで貴方も家にいながら
月収30万円!」みたいなのすら疑って
止まない程です。


ですが、最近の老人が現役だった歴史を
見てみれば、給料袋なんてのがあった位
ですからね。

現金ですらナマでホイホイ動いていた時代
もあったわけです。

今やってる某ドラマみたく銀行もなかった
時代もあるわけです。
(そら遡ればみなそうなのですが)


ATMなんてむしろ南蛮渡来のハイカラな
優れものみたいに思っておられるご老体も
残存しているかも知れません。
(若干の悪意)

高度経済成長、終身雇用、バブル…などの
ウハウハな日本という人類史上まれに見る
人生イージーモードを過ごした上、困窮に
喘ぐ若者から大量の年金をせしめている
そんな時代のご老体は、唸る程の大金を
宿している事でしょう。

現代日本の文化を知らず思考も朧で他人の
話を鵜呑みにする金持ちなんて、詐欺師の
連中からすればカモもいい所です。
(全力の悪意)

↑の文章に鳥が3種類含まれました。
どうでもいいですが。


…念のためフォローですが、私は年老いた
人間が嫌いなわけではないのですよ?

傲慢でワガママでごうつくばりで、大声を
出せば無理が通って道理を無視できると
思っているような輩が大嫌いなだけです。

色々良かれと思考して配慮してたり、仕方
なくワガママを譲歩してやってる側への
感謝がないような輩が大嫌いなだけです。


そういう言動が目立つのがジジイなので、
そういう言動をしている輩はだいたいクソ
ジジイなので、ジジイのイメージが悪い
だけなのです。

ごく一部の本当に優秀な方々の尻馬に乗り
後を付いて行っただけなのに、さも自分が
現代日本を作り上げたかのように威張った
り、「俺の時代は」を強調して今の時代を
否定するような奴らが目立つのです。


昭和の時代にはオイルショックやら四畳半
フォークやらで貧乏くさい場面もあったり
しますし。

尻馬にも乗れず生活苦で取り上げられる
ような方もおりますものね。


もちろん良いご老体も居られるのは理解は
していますよ。

むしろ詐欺にかかるような、今困っている
子供のため、すぐにでも動いていくらでも
お金を出してやろうと言うような方は、
節約や貯金してきたのでしょうし、その
貯金を家族のために使う事を厭わない、
優しい御仁でしょう。


前の職場の営業部隊もピンキリでしてね。

客の言った事をそのまま持ってきて、
「何とかならへんの!?客が言うてんねん
 けど!誰に言ったらやってくれんの!」
みたいな態度の、絵に書いたようなクサレ
大阪人もいれば、別に貴方が悪いわけでも
私が特別な事をしたわけでもないのに、
「ありがとうございました助かりました!
 …いやホントご協力ありがとうございま
 したー」なんて言ってくれる営業さんも
おります。

それでも、良い営業さんがいたとしても、
ごくごく一部の腐ったミカンのせいで、
「営業なんざコッチの言い分を客に伝えて
 客の言い分を持って帰る電話交換手に
 過ぎないだろ!」位の悪意で満ちていた
時期もありました。


電話交換手が必要な時代の電話交換手を
悪く言うつもりは毛頭ありません。

今の時代に電話交換手みたいな仕事しか
できてないという揶揄です。

一応説明です。


水心あれば魚心てやつですね。
あまのじゃくとかツンデレとも言えるかも
知れませんね。

やってもらって当然だろ!と言うやつには
やって当然のことすらやりたくなくなると
言うものです。

やって然るべきの人に、然るべき料金をお
支払いした上で、然るべき事をお願いした
としても「お願いします」と言うのが当然
だと思います。

ネクタイの色だの日本語の本来の使い方だ
のをウヂウヂ指摘したり教えこんだりする
前に、コレを覚えていただきたいものです
ね。


…何の話でしたっけ?

世の中への不満をウヂウヂ言ってたら、
本題を忘れてしまいました。


ああ、詐欺の話でしたっけ。
文章にすると発言のログ確認が出来て良い
ですね。

もし私が真っ当な社会人であれば、こんな
ふうな世間へのグチを呑んだくれながら
部下や嫁や子供にぶつけていたかも知れま
せん。


さて。


自己責任かどうかはともかく、どうあがい
ても詐欺行為は犯罪です。

詐欺師という言葉にいい印象はありません
ね。
罪なき人を欺き不相応に金品を奪う業深い
人種です。


またもや物語シリーズのお話で恐縮です。
かつネタバレありなのでご注意下さい。


偽物語というお話で詐欺師が登場します。
主人公の恋人というメインキャラの家庭が
崩壊した主たる原因らしく。

主人公だけではなく、面白いメインキャラ
たちにほんの少しですが思い入れがあった
私にとっても、不吉で深入りしたくない
キャラでした。

そんな詐欺師がストーリーに関わってくる
と言うことで、読み進めるのを躊躇した
ほどでした。

作中で行ったと言われる「詐欺」も、学生
からお金を巻き上げるなど、金を集める
ためなら手段を選ばないような男でした。

その金を支払うために万引きをする子も
いたと言われており、憎まれるべき悪党と
いう印象でした。


ですが、その行動や言動、思想には一つの
「信念」のようなものが感じられ、詐欺師
ではなく仕事人として一流のような、一種
の魅力のようなものがあるようでした。

事実、ネット調査ではありますが、とある
作品では語り部としても登場しているよう
ですし、ファンアートも描かれており、
読者への人気もあるようです。


学生から巻き上げるとはいえ、その手口に
嘘偽りはなく、学生本人が望んだ内容の
ものを伝授していたようでした。

恐喝や暴力を用いて私利私欲で事を進める
ようなゲスっぽさはなく、本人もそこで
「自己責任」という言葉を使っていたはず
で、少なくとも「騙す」という言葉に含ま
れる、悪い印象を受けるような行為は無い
ように受け取れました。

今では私の中で立派ないちメインキャラと
して、素敵に輝くオジサマとして記憶に
残りました。


彼の言い分だけが理由ではないのですが
「詐欺は騙される方が悪いのかなあ」と
言う気持ちが大きいのが本音なのです。

世の中、騙しはそこいらにあるもので。
自然界なんてそれこそ擬態やら罠やら、
生きるためにやりたい放題、できる手は
全て用いて血肉を喰らっているのです。

明らかに犯罪とまで言えないような、
グレーの域を出ないような、なんか損を
したような気分になるシステムや出来事
なんてたくさんあるのです。


君の貯蓄と平和が狙われているのです。
窓を開いて空を見なくていいので、迎え
撃って守って護って衞らなければならな
いのです。
君の私財を渡してはならないのです。

ノホホンエヘラとキレイ事だけで食って
いけるものではないのです。

他人は誰でも、自分の事を思ってくれる
なんて甘えをいつまでも抱えていられる
ものではないのです。


今の世、公園は「危ないから」と遊具の
使用が禁止され、食卓やおもちゃ箱には
安全なものしか並ばず、何か被害を受け
たらメーカーに大声を出せばうろたえて
どうにかしてくれるようになりました。

詐欺を正当化するつもりはありませんが
危機察知能力のなさを誰かのせいにして
一方的な被害者ヅラも良くありません。

「授業料」として諦めることですね。


私だって人助けのつもりでお金を貸して
ひどい目にあったわけですからね。

二度はするまい、もう誰も助けない…
そう思えるようになっただけでも儲け物
として諦めましょうね。


カイジでも言ってましたっけ。
戦争で後ろから撃たれたヤツが「いまの
ズルい」と騒いでも後の祭りだと。

雉も鳴かずば撃たれまい。
危機と解れば撃たれまいとするべきなの
です。
危機が解らぬ愚か者は遅かれ早かれ撃た
れる運命なのです。

無知は罪。
撃たれたくなければ、学びましょう。


P.S.
 危険だと解らない猫ちゃんに「危険だ
 から食べさせるな」と言ってるもので
 釣って自分に寄ってくるのをヘラヘラ
 して「飼い主がうるさいからあげられ
 ないんだよ~」みたいな当て付けする
 私の父親は早く撃たれ死ねばいい。