まずはこれだけ!「教育」
①学力低下は、実態を分析し、対象と目的に合わせた対策をとるべき
であり、ゆとりと詰め込みの二者択一で論じるべきものではない。
・日本の戦後教育は、「自由・ゆとり」と「管理・詰め込み」の間をずっと揺れ続けてきた。
・一部のランキングやゆとり世代批判に振り回されず、まずは、「どのような層の、どのよう
な学力が、どれだけ不足しているのか」という学力低下の実態を明らかにすることが必要。
・単なるゆとりや脱ゆとりではなく、上位層を伸ばす英才教育や、底上げのための下位層の基
礎学力の向上など、取り組みの対象と目的を明確にして、その必要性や効果を検討すべき。
・教育格差の固定化を防ぐための「機会の平等」は大切だが、子供たちの資質やその時点での
習熟度には差があり、誤った平等意識にとらわれて画一的な教育を行うべきではない。
②教育問題はいずれも、教員・保護者・関係機関が連携して取り組む
べきものであり、学校や家庭のみに責任転嫁すべきではない。
・学級崩壊やモンスター・ペアレントは親のモラルの低下や家庭での躾不足に、教員の不祥事
やいじめの隠蔽は学校側に問題があるが、批判ばかりでなく、連携による解決を図るべき。
・下位層の家庭学習の不足や生活習慣の問題は、家庭の教育力の低下によるものであり、自覚
に欠ける親に、家庭で果たすべき役割を認識させるなど、親を育てる教育も必要。
・学校側も、事なかれ主義ではなく、警察などとも連携して問題の再発防止を図るべき。
③学力に加え、主体性や社会スキルも育む全人教育が求められている。
・コミュニケーション能力などの社会スキル、国際化に対応した異文化理解や実用的な語学力、
問題解決能力などの社会的要請に応えるには、指導者の育成、教材や指導法の開発が必要。
・学校にあれもこれもと押し付けず、家庭や地域社会との連携や役割分担も考える必要がある。
結論:時代のニーズに合わせて教育の目的や手段を見直し、学校だけ
でなく、家庭や地域社会も役割を担い、連携することが大切。