植物毒と油脂類 | 幕内秀夫の食生活日記

幕内秀夫の食生活日記

「食」にかかわる諸々を綴っていきます

 ごはん、味噌汁、かぶのぬか漬け、きんぴらごぼう、ピーマンの細切り炒め、鯵の干物

 ピーマンと言えば、チンジャオロースでしょうか?ニガウリと言えば、ゴーヤチャンプルーでしょうか?

「毒」を含んだ野菜は油料理が多くなります。多くなると言うより、油を使い毒を流出させないとうまくないからです。アクの多い山菜なども天ぷらが多くなるのも同じことですね。

 

 植物に含まれる「毒」はアロカロイドがほとんどです。そしてそれを多く含む植物は漢方薬などに使われることになります。「毒と薬の宝庫」というのはそういう意味です。したがって漢方薬には服用量があります。余分に服用したりしたら大変なことになります。しかし、ピーマンやニガウリには「一日半個まで」と言った表示はありません。多少食べ過ぎても大丈夫だからです。その程度しか含まれていません。ただし、味覚の鋭い乳幼児はそれを見分けてしまいます。だから、子どもの嫌いな野菜と言えば、ピーマンということになります。多くの父母が子どもにニガウリを食べさせようとすれば、ニガウリのがトップになるでしょう。

 子どもはすごいですね。ピーマンを嫌う子どもはほめてあげましょう。私たち大人は「苦み走ったいい男」ではなく、苦みが感じにくくなってしまったボケた大人と言うべきでしょうね。