寝る前にスマホやパソコンなどのブルーライトを浴びれば睡眠に影響を及ぼしてしまうとわかっていても、なかなか手放せない方が多いのではないでしょうか
また、一日の疲れや考えごとなどで、夜になっても交感神経が興奮状態にあるため、なかなか寝付けない方も多くいらっしゃいます
そんな時は、睡眠前に「1/f(エフ分のいち)のゆらぎ」を取り入れることをおすすめします。
「1/fのゆらぎ」とは自然界にもあるリズムの一種で、規則性がありつつも不規則性があり、完全には予測できないゆらぎのことを指します。
この不安定さが人に心地よさや安らぎを与えてくれるというと意外かもしれませんが、それは私たちの生体リズムにも「1/fのゆらぎ」があるからです。
心臓の鼓動や脈拍、脳波などを思い浮かべるとイメージしやすいのではないでしょうか
そんな私たちは、五感を通して「1/fのゆらぎ」を感じることで、自身の生体リズムと共鳴し、安心感や心地よさを感じることができます。
また、「1/fのゆらぎ」が副交感神経の活動を優位にすることが研究でもわかっており(注1)、睡眠前に取り入れることで寝つきが良くなると考えられています
注1:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbfsa/19/1/19_67/_pdf
そこで、今日からでも入眠に取り入れられる「1/fのゆらぎ」をお伝えします。
①1/fのゆらぎ「光」
視覚から取り入れられる「1/fのゆらぎ」に光があり、ロウソクの炎、蛍の光、星の瞬き、月の光などが挙げられますが、手軽に取り入れる方法としてキャンドルを活用することをおすすめします。
ゆらゆらと揺れるキャンドルの光でお風呂に入ったり、キャンドルや電球色のランプだけで過ごす時間を持ってみませんか
②1/fのゆらぎ「音」
雨の日に室内で過ごすときや焚き火のパチパチはぜる音、川のせせらぎや波のさざめきに心穏やかになる経験を誰もがしているとかと思いますが、これらの自然の音も「1/fのゆらぎ」です。
今は、「1/fのゆらぎ」と題したCDや音源も出回っていますので、寝る前のひとときをこういった音の中で過ごすと、心身ともにリラックスでき眠りやすくなります
③1/fのゆらぎ「木目」
こちらも視覚に働きかけるものですが、木材や木製家具の木目も、実は、等間隔ではない「1/fのゆらぎ」の状態にあります。
木製の家具を寝室に配置するのが難しければ、木の素材を活かした小物を目の届くところに置いてみてくださいね
このように、「1/fのゆらぎ」は、私たちの自律神経に五感を通してダイレクトに働きかけてくれます
心身を入眠モードに切り替えやすくするためにも、是非取り入れてみてくださいね