地下街死の彷徨 | 日々是好日

日々是好日

~頑張れ、第二の人生を!

 日射病になりかけた体験談です。(いつもとおり長いです)

 10年ぶりくらいの大阪の梅田地下街。

 昨日7月26日、新歌舞伎座での推しの丘みどりちゃんのコンサートで感激の一時過ごして、猛暑の中の帰路、地下鉄谷町線の東梅田で下車しJR大阪駅に向かおうとした。

 昔のイメージとして、 ↑JR大阪駅 の看板を頼りに歩けば、直ぐにJRの地下改札口が見えると思っていた。

 ところが、行けども行けども改札口がなく、おまけにさっき見えてた ↑JR大阪駅 の表示がいつの間にかなくなっていた。おかしいと思いつつも、大きな広場みたいな所に出た時、幾つかの出口らしき階段が見えるも、何処にも ↑JR大阪駅 の表示なし。

そこでふと、来た通路を振り返ると ↑JR大阪駅 の表示が。

 「反対方向へ歩いてたの?もう30分は彷徨っているな・・」

 

 地下街は、流石に直射日光はなく、ある程度温度調節がなされているけど、既にこの時大量の汗が。そして元来た通路を戻っているうちに、今度は左足の甲、足首、ふくらはぎが痛み出す。おまけに

前日に再発した右腰痛と持病の不整脈、もひとつおまけに少し呼吸も危うくなってくる。さすがに気持ちの悪さはなかった。

 「これ、もしかして日射病?」

と思う気持ちと一向にJR大阪駅の改札口が見えない焦りから、

 「八甲田山の悲劇の彷徨事件みたいな・・」

とか余計な連想が沸いてくる。今振り返ると、こんな事を思えるくらいまだ冷静だったのかもしれない。

 

 直ぐに、トイレを探して、持っていた濡れタオルを水に浸し、

冷たいまま首に巻き、丁度飲まずに残っていた、アクエリアスやビタミンドリンクをゆっくり飲むことにした。でも、そんなに直ぐに回復するわけでもないけど、どうにか足は前に進んだので、ようやく見つけたJRの改札をくぐることができた。そして、帰りの電車は、兎に角来た電車の冷房を使おうと、茨木駅から鈍行になる快速電車に乗って、途中座席も空いてどうにか帰ってこれた。

 

 コンサートから、東梅田までは持病の不整脈はあったものの、いつもの事だと慣れた感じで、ほぼ絶好調だったけど、梅田の地下街を甘く見過ぎた、「地下街→直射日光なし→日射病とは無縁、しかもJRはすぐ傍」という安心した意識。思えば、自宅で日射病で亡くなっている方も多い現状を知っていた筈なのに。そして、もうひとつ、少し朦朧と歩いていたのか、トイレに行きたくなり入った所が女性用トイレ。後に続いた女性が無茶怪訝な顔つき。こんな事ボケてもしないのに・・・と。

 一時期、救急車を呼んで貰おうかと一瞬でも思ったけど、冷タオルとドリンクでなんとか凌げた事は良かった。

(リュックにブラ下げていたヘルプカード、しんどい時に少し壁にもたれていたので、周りの人には全く見えず。やっぱり背負った状態でうつむけで倒れないと駄目ですね(笑))。

 

 今振り返って良かった点を上げると

  ○心臓の持病から来る不整脈等は、少しそれに身体が慣れてき     

   ていた事もあり、それ程苦痛に感じなかった事が精神的に良 

   かった。

  ○直ぐに身体を冷やせる冷タオルやスポーツドリンク等を補給 

   出来た事が冷静さを保てる事に一役かったこと。

  ○みどりちゃんのコンサートで、歩かないと行けない事が分か 

   っていたので、2ヶ月以上前から毎日の足腰ストレッチが奏   

   功し、しんどくても足が前に進んでくれたこと。

 

 ことくらいだけど、実際、もっと東梅田からJR大阪駅までのルートを詳しく知らべておくべきだったけど、いくら考えても東梅田の改札口を出てから、ほとんど上を見ながら ↑JR大阪駅 の表示を確認して歩いたのに、何処で見落としたのか分からない。

 でも、今回の経験で、目と鼻の先で、しかも地下街で遭難して、下手したら命を落とす場合もあり得るんだな・・と田舎者のじじいは思いました。(笑) 

 皆さんも、身近なこんな所で熱中症になるんや・・という事を頭に、お出かけの時は十分な水分保持と冷却対策、体力保持等で、この猛暑を乗り切って下さいませ。