ワイン: イタリア(ヴェネト)の泡(シャルドネ、トレッビアーノ)、NV
音楽: Peter Paul and Mary / ピーター・ポール&マリー と
SIMON & GARFUNKEL / サイモン&ガーファンクル
本日のテーマは、『 フォーク・ソングの重鎮 』です。
フォーク・ソングは、ご存知の通り、音楽ジャンルの一つです。
広義でとらえるのか、狭義でとらえるのか、によっても範囲が変わりますが、
ウィッキー先生によると、概要として、以下のような説明をされています。
元来は民謡や民俗音楽を指すが、民謡から派生したポピュラー音楽をも
含める。
ポピュラー音楽には、反戦歌などのプロテストソングも範疇に含まれる。
本来のフォークソングの演奏は、アコースティックギターやバンジョーなどを
使用し、フォーク・ロックやロックのように電気楽器は使わないのが伝統的な
音楽表現である。
戦後の日本においても、フォーク・ソングが流行っていた時期があります。
元は、アメリカのフォーク・ソングからの影響を受けてのものでしたが、やがて
日本独自の発展をしていくことになりました。
今日は、本場アメリカのフォーク・ソングから紹介をさせて頂きます。
1枚目のCDは、Peter Paul and Mary / ピーター・ポール&マリー です。
1960年代から活動を開始された男女3人組のグループです。
ピーター・ヤーロウ 、ポール・ストゥーキー 、マリー・トラヴァース の3人です。
1962年のデビュー・アルバムから大ヒットとなり、1964年には初の来日公演が
あったということですので、ものすごく知名度が高かったことが窺えます。
2009年、マリー・トラヴァース が闘病中だった白血病のため天に召されること
になり、PP&M はグループとしての活動を終えることになりました。
今回聴いたアルバムは、2010年にリリースされた『THE PRAGUE SESSIONS』
です。
本作は、生前のマリー が完成を楽しみにしていたプロジェクトのようです。
ピーター と ポール が、チェコのオーケストラを指揮し、過去20年間のLIVE
録音テープに、ダビングおよびミックスを施したもののようです。
では、まずは、3曲目「SOME WALLS」から聴いてみましょう。
2003年リリースの、彼らの最後のスタジオ・アルバムに収録された曲です。
非常にメルヘンチックで牧歌的なメロディの曲で、歌詞もなかなか素敵です。
https://www.youtube.com/watch?v=4Ab9tM8qKE4
次は、6曲目「LEAVING ON A JET PLANE」です。
ジョン・デンヴァー が作曲した、元々は別のタイトルだった曲を、PP&M が
自作のアルバムに曲名を変更して収録した曲です。
邦題『悲しみのジェット・プレーン』でも知られている曲で、多くのアーティスト
にカヴァーされている曲もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=LeJwpon3i1k
次は、10曲目「PUFF, THE MAGIC DRAGON」です。
1963年にリリースされた2ndアルバムからの曲で、彼らの代表曲の1つです。
ちょっぴり切ない歌詞を持つ曲です。
オーディエンスによる歌唱の部分も非常に良い雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=-4MsMwcOW9c
最後は、12曲目「WHERE HAVE ALL THE FLOWERS GONE ?」です。
オリジナルは、ピート・シーガー による曲で、邦題『花はどこへ行った』として、
非常に有名な曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=qiwTez_nh24
2枚目のCDは、SIMON & GARFUNKEL / サイモン&ガーファンクル です。
1960年代の後半に活躍された、ポール・サイモン と アート・ガーファンクル
による、フォーク・デュオです。
デュオとしての活動期間は、6年程度と決して長くはありませんでしたが、
その間に多くのヒット曲を生み出しており、1990年には、ロックの殿堂入りを
果たしています。
また、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」
では、第40位に選出されるなど、彼らが残した功績の大きさが分かります。
今回聴いたアルバムは、1969年のLIVEを収録した『LIVE 1969』です。
解散が1970年のことであり、このLIVEは、1969年の10月~11月に収録されて
いたものですから、ラスト・コンサートに近いものだったのかも知れません。
では、3曲目「The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)」を聴いてみましょう。
邦題『59番街橋の歌 (フィーリン・グルーヴィー)』として知られている曲です。
前回の『ワインと音楽(2022年6月23日) | 玉井金次郎 ワインと音楽 のブログ (ameblo.jp)』では、リズ・キャラウェイ がこの曲をカヴァーしておりましたね!
https://www.youtube.com/watch?v=1nEmdwayVQ4
次は、6曲目「Scarborough Fair/Canticle」です。
オリジナルは、イギリスのトラディショナル曲です。
オリジナルの曲に対し、ポール・サイモン 作の反戦歌「ザ・サイド・オブ・ア・ヒル」
より引用した歌詞を加え、アート・ガーファンクル が作曲した新しいメロディ
「詠唱(Canticle)」を対位法的に重ねる、というアレンジが施されています。
https://www.youtube.com/watch?v=uF7vFhYK810
次は、12曲目「Bridge over Troubled Water」です。
邦題『明日に架ける橋』としても有名な曲で、彼らにとっても最大のヒット曲です。
多くのアーティストにカヴァーされていることは、言うまでもないことでしょう…
https://www.youtube.com/watch?v=WAx6sXg0qd8
最後は、13曲目「The Sound of Silence」です。
オリジナル・アルバム収録時は全く注目されていなかった曲ですが、後にシングル
化したのと、映画『卒業』の挿入歌となったことで、爆発的な人気曲となりました。
https://www.youtube.com/watch?v=thtP-GBRlYU
如何でしたでしょうか。
今回は、『 フォーク・ソングの重鎮 』に関する記事でした!