早くも4月、月日は確実に流れていくとは言いますが、今は、大きな時代の変化が、あっという間に起きている気がします。
前回は、大谷選手の窃盗被害騒動に絡めて、人口知能への危惧を書いたのですが、少し補足したく思います。
まず、一番お伝えしたかったのは、日本人が自分の英語で話す勇気が、今こそ必要とされていることです。
例えば、あの記者会見は、大谷選手から直接話をする絶好の機会でした。残念なことに海外の一部メディアでは、大谷選手の代わりに、通訳者のアイアトン氏が話すシーンのみ流されていました。
アイアトン氏は、要点を見事に、誤解なく伝えられていたのですが、大谷選手ご本人ではありません。最初の一言と最後の一言くらいは、大谷選手が英語で話していたら、向こうの視聴者にも、さらに気持ちが伝わったのではないでしょうか。
今時代は大きく変わり、誰もがスマホの中に、世界最高レベルの通訳者を無料で使えるようになりました。
「一文一句を逃さずに、正確な通訳を多言語で簡単にしてくれます。そして、あなたの声や話し方の特徴を掴んで、AIがあたかも、あなたのように話してくれます。」
奇しくも、このように前回の投稿をした日に、米新興企業オープンAIはVoice Engine を発表しました。たった15秒間だけの声のサンプルから、自分のクローン音声、すなわち自分の声で、多言語を瞬時に話すことができる技術です。
他にも、声だけでなく、顔も表情やジェスチャーの使い方も、全く自分と同じように多言語で話せる、クローン映像も簡単に作れるようになっています。
いつくもの自分の分身を瞬時に作れる、まさにSF映画のような世界が、今来ているのです。
この時代の恩恵を受けるためには、私たちはAIに頼り切るのではなくて、使いこなせるようになりたいものです。主役は私達であり、AIは脇役にすぎないことを自他ともに認めさせる必要があると考えます。
話は戻りますが、大谷選手の騒動は、水原通訳を頼りすぎたことが原因だったかもしれないと考えさせられました。
言い換えれば、水原氏が優秀であるが故に、公私に渡り、大谷選手の分身かのように認められ、結果、周りが、大谷選手に直接問いただすことなく、事を進めていってしまったようです。
このような事件も、もしも、大谷選手が通訳に頼らずに、もっと周りと英語で直接やりとりをしていれば、起きなかったことかもしれません。
これからは、誰もが言語の壁を超えて、自分の分身を持てるようになります。チャンスを活かしながら、危険を回避するためには、やはり英語を話すことは重要ではないでしょうか。
日本人は、英語を話すことを躊躇しがちですが、英語は世界言語です。間違って話すことなどは、全く恥ずかしいことではありません。また英語を母国語としない人達にも、英語なら通じあえる可能性があります。
AIの助けを受けることで、英語はより楽しく早く学べます。そして、主役としてのあなたが、勇気を持って英語を話していく時代が到来していますよ。