オネストリー・スピーキング 第3話-9 (人生日々ディベート) | 石渡誠 Language Teaching for a Better World

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Language Teaching Revolutions Inc.
FORWARD代表 石渡誠

ディベートというと、難しく考えるかもしれませんが、実は私達が日常的にしていることです。毎日の生活の中で、実践していることなのです。

例えば、ランチはは和食にするか中華にするかとか、ちょっと考えて選んだりしますよね。そんなことも、ディベートのトッピックとして成り立つのです。

政治、経済、社会問題など、難しい問題が取り扱われることが多いのは、確かです。でも、例えばニュースなどで、これらの問題を耳にすれば、それなりの意見や感情を、私達は持つわけです。

それを他人にもわかりやすく、言葉に出してみるのが、ディベートなのです。

自分の意見や信条、もしくは、心の心情も含めてわかりやすく表現して、聞き手を納得させるように話すという、まさしく語学の練習にも直結したものです。

しかし、私もそうでしたが、初心者が勘違いしがちなことがあります。それは、自分の意見と全く反対側につくことに、何の意味があるのかという疑問です。

疑問どころか、嫌悪感まで感じてしまう場合も、あるかもしれません。ただ続けていくと、これも日常必要な事だと分かるのです。

なぜなら、自分と真っ向反対な意見を持つ人達の、信条や心情を理解することは、コミュニケーション力アップのためにも重要だからです。

なので、私の場合は、昨日挙げたドラマではありませんが、別人物に成りきるかのように、ディベートを楽しんでいます。

もちろん、トピックによっては知識もなく、また信条や心情どころか、まったく興味がわかないものもあります。

今日のビデオで登場する、森陽子先生が主催する即興ディベート練習会があります。私も参加させてもらっているのですが、中には「えっ、これをディベートするの?」と思うトピックに出会うことも、よくあります。

でも、そんな場合でも面白いのがディベートです。

反対側意見の人達も含めて、一緒に話し合っていく中で、理解が深まり、楽しくなっていくのです。短時間で沢山のことが学べて、何か得した気分になるのです。

さて、社会人練習会を主催したり、帰国子女達にディベートを指導をしている陽子先生が話してくれた、ディベートのさらなる魅力を、ぜひお聞きください。



カプランではプロジェクトワークの一つとしても、ディベートがあります。陽子先生にもお手伝い頂きながら、11月6日の発表会では、ディベートグループに新たな試みを課しています。

それは、ドラマティックディベート。即興とリサーチディベートに、ドラマの要素をミックスしたものです。ある実在の人物に成りきって、討論するものですが、今回は日本の財政赤字削減策をテーとしています。

野田総理大臣も登場するのかもしれません。楽しみにしています。

この発表会は、受講生以外の方も観覧できますので、また日を追ってご案内しますね。