前回の記事に関連して、他にできそうなことを書いてみます。
ずばりポイントは、自己PRは、相手に『意味が伝わる言葉にする』です。
私は以前、事務職希望の中途採用者の面接試験を担当する機会がありました。
そのときに、ある20代前半の文系の大卒者で、あいにく内定がとれず、そのまま就職浪人をされた方の面接を担当することになりました。
私が今でもその方の印象が残っているのは、「すっごく真面目な方で一生懸命そうだな」と思ったからです。私個人は、面接が始まる前は、「きっと一生懸命で、学科の成績もよかったので、採用もありかもしれない」と思っていました。
ただ、自己PR欄をみるとよくわからないことが書いてあったのが気になっていました。
それは「御社は○○の製品を通して、幸せを提供している会社です。私自身も幸せを届けるためになんちゃらかんちゃら~」って書いてあったような記載だったような記憶があります。
(もう半年以上前のことなので記載内容は忘れてしまいましたが、、。)
面接結果、他の担当者は他受験者と比較として、「融通が効かない」と却下されました。あわせて「内定が取れなかったってことはなんかあるんだろうね」っていう評価をしていた記憶があります。
残念だったなあと思うのは、自己PRの記載内容が「自分の言葉になっていなかったこと」が一つの要因だったと思います。(他にも面接の受け答え方が、「そうですね~。の一調子だったのもありますが。」)
その方の例だと、幸せを提供しているの中身が、企業の宣伝広告にありそうなパンフレットに書いてありそうな言葉で、いわゆる綺麗な言葉をそのまま書いてしまっていたからです。
そこを「もう少し、現実的な話に落として、自分自身の考えと一致している点を結びつけてPRすればよかったのになあ」と思いました。
たぶん、きっとその方は新卒で同じような面接を繰り返し、面接官に心が伝わらなくて落ちたのかもしれません。
例えば、「幸せ」というところが自分軸になっていてキーワードにしたいのであれば、
私は、「人に幸せを与える企業で働きたいというところが「自分軸」」で、そのような幸せを提供できる利用者から喜ばれている会社で働きたい」と考えているからです。
具体的には、御社の会社にあっては、○○製品を通じて、年配者から、若い方まで色々な年代の方が使用されています。そして、○○製品は、誰にとっても、安全安心であることが求められています。
御社は、そういう方々のために、○○が使いやすいように、文字盤が大きく分かりやすく工夫した製品や、開閉時の速度や、音声案内など色々な工夫をこらした製品を提供されています。
また、安全という点でも、御社のHPをみると、社員教育をしっかりされ、必要に応じて親会社の教育も活用されているようです。
実際に、教授や、両親等から話をきいても、「○○製品はこういう点で良いと思う」という話を聞きました。
そういう点から御社に興味を持ちました。
というような話をすれば良いのかなと思います。
(ただ、自己PRを書くときには、ポイントを箇条書きするなど、絞って分かりやすくすること)
(ここでは回答例を省きますが、求人の業種についても、私と業種が一致することで、私自身どういうことに幸せを感じることができるのか、企業にとっての私を採用することのメリットを伝えるよう考えられると良いと思います)
自己PRは、自分の言葉に落として、相手の心に伝わる言葉にしてくださいね。