私が最近考える総務の役割ですが、基本は前編に書いたとおりだと思います。
ただ、それだけだと不十分だなと思います。
つまり、前回書いた②の司令塔の役割を果たすためには、「断捨離」の心を持つことが大切だと思います。
つまり、「余計な仕事を断る、仕事を捨てる(やらない)、仕事を自分の部門から離すこと」が大切だと感じています。
「えっ!」と思う方もいるかと思います。(私も最初そう思いました。)
ただ、よくよく考えると、総務部門は、その性質上、何か事が起きると(面倒くさそうなことが起こると)、他部門はすぐに、総務にかこつけて、仕事を投げてこようとする傾向があります。
例えば、ある部門にのみ発生する現場からでた産廃の処理方法についての対応があったとします。
本来は、その部門にのみに起きていることなので、その部門がイニシアチブをとって積極的に適切な処理をやれば良いわけです。
それを、「産廃処理は会社として方針を明確にして、それにのっとって処理すべきだ、それがないからどうして良いかわからずに、私たちは適正に処理ができないんだ!」ともっともらしいことを言われると、総務がやらないといけないことになるかもしれません。
気付くと総務が、産廃の処理業者を探し、契約や処理の手配までしなくてはいけなくなることもあります。
そうやって、色々な仕事が総務に背負わされると、なんでもかんでもとなり、本来の司令塔の役割を果たせなくなるかもしれません。
そこで大切なのは、物事の性質をみて「断捨離」を行うことです。
このケースの場合は、その部門は自分たちができないことの言い訳を、ルールがないからと総務にかこつけているわけです。
ですから、総務としては、その部門の状況を確認しながら「環境への法的な対応はこうなっています。まずは、これに則って適切な業者を自分たちで見つけてください。契約はそちらの部門で結んでください。ただし、会社全体のことであれば、こちらで契約は結びます。あとは自分たちで適切に管理し、処理してください。」と、総務としての役目と、その部門の役目をはっきりさせることが大切です。
その部門がやるべきことまで、総務がなんでもかんでもやってあげることは大切ではありません。
総務にしかできないこと。総務が役割を果たすべきことをつねに考えながら行動すべきだと考えています。