手術当日レポです。
二年以上前ですが、それなりに覚えていますので、
記憶をたどって書きます^^;
前回記事はこちら
いよいよ手術当日~
何だか気持ちが落ち着きませんでした。
この日は朝から洗顔も出来ないし、
日焼け止め、整髪料、香水などなど、一切禁止
眉毛も描いちゃいけません
はっきり言って寝起き状態でクリニックに行かなくちゃいけません。
なので、
すっぴんだけは絶対見られたくない
という方には不向きかも・・
まず、前日検診のようにちょっとした色々な検査があります。
番号札を首から下げ、ナンバーで呼ばれたような気がします。
そして、6~8人くらい一組で説明を聞いた後、
エレベータで手術室のある別階へ。
手術用のシャワーキャップのようなモノを装着し、スタンバイ
すっぴんにこのキャップていうのが我ながらウケる
私の前にドレッドのイカツイ感じの兄ちゃんがいたのですが、
彼もこの格好だと可愛らしく見えました
麻酔は目薬で行います。
何度かにわたり点眼されました。
順番が来ていざ手術台が目の前に
この台に上がる瞬間は緊張のピークでした
あぁ~もう逃げられない
今日失明したりしないよね?
私の肉眼最後の映像じゃないよね?
などなど自分から志願したクセに一人でグチャグチャ考えました。
◆◇◆◇◆◇ミニコラム◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ちなみに、失明は脳神経をいじることで起こる可能性があるだけで、
こういった手術で「目」をいじっても失明はしないとのことです
「フラップ作成をしますので
この緑の点をずっと見ててくださいね」
「はい」
といって仰向けで機械が上にあり、
中央に(確か)緑の点があるので見つめていきます。
うわ~始まるんだと思うと冷や汗が出てきました
で、開眼器?というもので目を開き固定するんですが、
はっきり言って
これ、
めちゃくちゃ痛いですよ
「眼」が痛いんじゃなくって、
固定されてる「瞼周辺の皮膚」が痛いんです。
「あと40秒です」
って言われた時
「え!?40秒も!?」
って思い、ラスト5秒でさえもうムリムリムリって気持ちでした
この話をすると、
あぁ~眼が痛いんじゃなくて皮膚が痛いのね、
じゃあまぁそんなちょっと我慢すればいいよね~
みたいなリアクションなんですが、コレは相当コタエマシタよ
多分、「痛み」が耐えられないというよりは、
眼を限界まで開くっていう行為がとても怖かったんだと思います。
でもでも、終わってみればなんか
あれ?なんだかんだ乗り越えられたなぁという感じ
多分全部で1~2分くらいだったような記憶です。
でも、眼を色々された為にぼやけてハッキリ見えません。
歩いたり、モノは確認できますが、クリアな視界ではないのです。
看護婦さんが優しく手を握ってくれて
「体調大丈夫でしょうか?」
と声をかけてくださいました
緊張がほぐれて優しい~って思っていたら
「それでは別の手術室に移動します」
って
え!?今の手術じゃないの!?
てっきりコレが最初で最後の手術だと思っていたら違うようで、
フェムトセカンドレーザーっていうのを照射して蓋をつくる行為みたいです
私ちゃんと説明聞いてなかったみたいです
で、こっからが本格的に人間の手(メス)が入ります。
再度手術台へ・・・・
またまた緊張し始めました
でも、初回の緊張に比べると「ヤケクソモード」です
視界がクリアじゃない為にお医者さんの顔もハッキリとは見えません。
医者 「○○さんですね?○○(名前)と申します」
私 はい、・・・宜しくお願いします」
で、その後は目の部分だけ穴の開いた布を被せられ、
手術スタート
メスが眼に来た瞬間は
「見えちゃう」ので怖いんですが、
あれ?なんも痛くない
なんか自分にやられてるんだけど、
どこか一枚何かを挟んでいるような不思議な感覚。
さっき作成した目の「蓋」をペロっとはがすお医者さん
自分の目の上部を剥がされてるのがリアルに見える・・・
でもでも、全く痛みがないのでなすがまま・・・
終始ドキドキしてるんですが、痛くないから他人事のような
ホント不思議な感覚でした。
最後に消毒といって水みたいなのを
ブシャ~っと噴射されました
その時はさすがに目の周りに水がかかるので、
その感覚はしっかりとありました。
そして左目も同じコトをしました。
全部で10~20分くらいなのかな?
でも私の記憶では2~3分くらいに感じました。
ホントあっけなく終わった感じです。
ジェットコースターみたいな感じですよ
待ち時間はドキドキするし冷や汗もんで、出発する瞬間も
どうしよ~
って思うけど、最後スピードダウンして戻るときって
「ふ~」なんか大丈夫かも
みたいな感じです。
よく
「メスが入る瞬間、反射的に目つぶったりしないの?」
って聞かれるのですが、記憶上そういう風にはなりませんでした。
麻酔のおかげなのか、瞬きとか反射的に閉じるとか、
そういうコトは起こりませんでした。
終わった直後はハッキリいって目がボヤボヤして
水被った後みたいな目をぬぐいたいような気持ちです。
見えてるのか見えてないのかもよく分かりません。
でも歩いたりモノを確認することは出来ます。
看護婦さんが優しくサポートしてくれて
休憩室のような、リクライニングシートが並んでいる部屋で
15分程度休憩することになっています。
もちろん私の前にも後にも沢山手術した方がいるので
皆さん目をつぶって休んでいます。
「あ~終わったんだ~」
なんかホッとした気持ちと、果たして見えるようになったのかしら?
という不安が入り混じった気持ち。
目元はだいぶ違和感があり、沁みてるような変な感覚。
休憩の後、簡単な目の検査です。
「大丈夫です。成功していますよ。
ただ、目乾かない?すごい乾いてるよ」
前日検診とはまた別のお医者さんに言われちゃいました
相当、目が乾燥しているよう
でもでも、今成功って言ったよね!?
これって成功って意味だよね!?
終わると三種類くらいの目薬をもらいました。
コレは痛くなったりしみてきたりしたら点眼する薬や
乾燥から守るものだそうです。
そして、ゴーグルのようなサングラスを頂きましたので
(ブラックか透明かを選べる)
それを装着して帰ります。
コレは風やホコリなどから術後の目を守るもので
確か外出時は数日装着義務だったと思います。
私は術後の電車移動に抵抗があったので
有楽町内にホテルを借りて宿泊しました。
帰り道、ずっとずっと涙が止まりません。
沁みてくるような、目をつむりたくなるような変な痛みです
痛いというよりは、アルコールが目に沁みるような変な感覚。
肝心の視力ですが、ボヤボヤとしたままで
良くなったのか変わってないのかは確認できないです。
寝起きに目がシパシパしますよね?
そんな感じなので遠くだからとか近くだからとかじゃなく
あんまり目が見えない・・・。
でも、寝起きでもトイレには行けるのと一緒で
別に完全に見えないわけじゃなく普通に歩けます。
途中、ふとした瞬間に
「あれ?この距離であの看板の文字が見えるってことは・・」
という期待させる瞬間がありました。
元が0.1なので、裸眼で遠くの看板が見えるってことはないもので・・。
ただ、すぐまたボヤボヤがかかり結局よく分からないまま
夜ご飯はホテルの小さなレストランで食べたのですが
終始泣いたまま食べていました
店員さんとか「何があったの?」って状態だったかもしれませんね
この日はもちろん、部屋に戻っても
テレビもダメだし
携帯や本などの細かい文字もなるべく見ちゃダメ
お風呂も洗顔もダメです。
だから、ホント寝てるしかないわけですよね。
不安の中、一人でホテルにいるのは結構寂しかったです。
数十分単位で「沁み」はやってきて
その度に目薬をさしては落ち着かせ・・・の繰り返す。
寝る前はウルトラマンみたいな眼帯をしなくちゃいけません。
テープでバッテンに貼り付けるんです
明日になって、私の目はどうなるの?
このまま沁みて数日過ごすのかしら?
っていうか、視力回復したのかな~?
そんな思いでいつの間にか眠りについていました。
翌日目が覚めてから検診レポはまた改めて