今回の東日本太平洋沖地震で、世の中が大きく変わったと思う。
亡くなられた方々。
誰もが予想もしなかった大津波・・・本当に本当に怖かっただろう。
「怖い」なんて言葉で表せないくらい、何もかもをきっと超える恐怖だったと思う。
朝起きて、きっとすがすがしい一日が始まった３月１１日。
きっと皆が当たり前に今まで通りの朝を迎えたはず。
散歩をしたり、子どもの世話をしたり、ゴミを出したり。
毎日やってきたことを当たり前に行う。
まさか、数時間後に死と向き合うことになるとは夢にも思わずに。
その反面、助かった自分がいる。
ニュース速報を見る度に悲しい気持ちになりつつも
ご飯に困らず、お風呂に困らず、普通に暮らしている自分がいる。
強い揺れにどうなるものかと恐怖で立ちすくんだあの日。
最初の数日は停電も経験しましたが、
今はこうして日常を取り戻しつつある。
寄附しても、節電しても
被災した方々には及ばない努力。
でも、こうして命を授かった限りは、自分の限りある命を
懸命に全うするしかない。
しなければいけない。
あの日、死を分かっていたら、違うことをしていたかもしれない。
謝りたかった人、ありがとうって伝えたかった人
誰かに何かを伝えたい！っていう思いがきっと命の数だけあったと思う。
人は、いつでも当たり前に明日が来るものだと思いこんでしまう。
明日やればいいや、そのうちやればいいやって
ついつい思ってしまう。
でも、それは誰にも分からないまま、ある日突然やってきてしまう。
私たちに出来ることは、
節電や節水や募金は当たり前として
自分の命を大切にして、自分の魂が喜ぶようなことをして
使命を全うして懸命に生きるということ。
誰かが言っていた言葉
「被災した方々のご冥福をお祈りします。
しかし、残された方々、そして被災していない地域の方々までもが
涙に明け暮れたら、日本は終わってしまう」
それは、本当かもしれない。
もちろん、すぐには笑うことも楽しむことも不謹慎だったと思う。
でも、いつまでもくよくよしていられない。
避難している方々の映像で、笑顔の親子がいた。
本当は大変で苦しいのに、明るく乗り越えようと頑張っていた。
自分の父親の安否も分からないのに、ボランティアをして
皆の支えになろうと頑張っている高校生がいた。
私は、その立場になった時笑えるだろうか。
皆の為に尽くせるだろうか。
そう考えた時、やはりピンチの時こそ「生き方が出る」
と思いました。
辛いのは皆一緒。
今こそ希望を失わず、出来ることをして耐えていこう。
あとは、天に任せるしかない。
自分に出来ることをした後は、全てをゆだねるしかない。
でも、出来ることもしないままでは天にもゆだねられない。
私は、結局何も出来ていないのではないだろうか。
だから、後ろ向きばっかりじゃなくて、
私も前向きに頑張ろう。
明日でいいや！をやめてみる。
思い立ったらすぐ行動してみる。
遊び心を忘れない。
自分らしく生きる。
世の中に、「絶対」は一つしかないと
中学の時に先生が言っていました。
それは、いつか必ず死ぬということ。
人ごとだった昔。
ついついダラダラしてしまっていた日常に渇が入った。
当たり前だった日常に感謝が始まった。
これは、きっと多くの方がそう思っただろう。
私の知る限りでは、ここまで皆が誰かの為に
一つにまとまろうとしたのは初めてだと思う。
今、安全と言われてきた日本が危機に面している。
でも、状況は「危機」でも
人の心は今急激に成長をしているのではないかと感じる。
ここまで命に感謝する日々があっただろうか。
電気のない暮らしがどれだけ不便なものか味わったことあっただろうか。
電車が当たり前に来るものだと思っていた。
ガソリン求めに並ぶなんて思いもしなかった。
ミネラルウォーターが街から消えるなんて想像もしなかった。
何より、人のありがたみ、親切心がここまで感じられるなんて思わなかった。
街は今、大変な状況にありますし、復興に時間はかかるかもしれません。
しかし、人の魂の奥底にある本当の優しさ
あたたかさ、強い心を沢山知ることが出来ました。
私も日々感謝出来るようになりました。
日本は大丈夫です。
立ち上がる力があります。
必ず回復してみせます。