貞彦442話 『ゆっくりとした時間』

 

 

調査官調査が終わり
しばらくの間は、拍子抜け
してしまったかのように
毎日を過ごす。

ぷう助は調査官調査よりも
ドリンクバーが気に入り、
お誕生日はドリンクバーが
いいというほどになって
しまった。

気が付くとぷう助は、
クラスで字の読み書きが
はやっていて、いつのまにか
お絵描きでは字を真似て
書くようになり、簡単な
数字の計算もなんとなく
出来始めている。

抱っこをしても前みたいに
長く抱き続けることが
できず、重くてずるずると
下に落ちてしまう。

 

そう思うと、ここまで

成長してくれたんだなと

感慨深くなる。

ぷう助がランドセルを背負う
日も近づいてきているようで、
そこには白髪になって
しまったけど生きている
母もいるから、なんだか

もうこれで十分だと思った。

だから調査報告書が出来上がり

親権がほぼ確定したら、

予定していた通り、四条先生に

相談して養育費と財産分与を
最終的には受け取らないという
形で、離婚を成立させる
方へ具体的に向かい始める。

貞彦さんは離婚の意思があまり
ないようだから、婚姻費用を
貰い続け貯金を貯めるという
手段を選ぶこともできたけど、
いつまでも住民票をもたず、
貞彦さんと微妙な繋がりで
いることを終わらせたいという
気持ちのほうが強かった。

 

 

 

☆まだスマホがなく携帯電話が主流の時の

お話です。

現在は離婚して平穏に暮らしています。

 

☆個人の特定につながらないよう

一部の表現をかえています。

 

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【お気に入りの紹介です】

 

パン屋さんをやっている
からすの夫婦に、可愛い4羽の
赤ちゃんが産まれたという
ところからパン屋さんと家族の
お話が始まります。

育児に大忙しでいると、パンを
買いに来てくれるお客さんは
減ってしまい、売れ残った
パンは子供たちのおやつに
なり、それがきっかけで色々な
パンが焼けていきます。

主役である、からすの家族以外にも
たくさんのからすが登場して、
それぞれの表情や年齢を想像
することができます。

各ページに書いてある文の長さは
絵本を聴くことに慣れていない
子には長く感じるかなと思います。

けれど最初からすべての文章を
読んであげなくても、
長い文章の本は、聴いていられる
くらいの長さに調整して
読むこともできます。

このカラスのパンやさんも、2歳の
ぷう助に読んでいたころは、
『森にカラスのパンやさんがありました』
(次のページ)
『カラスの赤ちゃんがうまれました』
(次のページ)
『お父さんとお母さんはおおいそがしです』
こんな感じでそのページの要点を
短い言葉で読んであげ、成長と共に
文章を増やしていきました。


ぜひ、どのパンがいいかな、
何個買おうかなと想像して楽しんで
みてください。

 

 

 

最後の最後までお読み

頂きありがとうございます。

病気で苦しんでいる人が

笑顔になれる明日が来ます

ように。

新薬の開発が進みますように。