貞彦300話  『子の福祉とは』

 

身体の動きを止めると
眠る気はないのに
その場で眠ってしまいそう
になるから、なるべく
動きをとめずにいよう
と決めて病院へ行き、

ぷう助と絵本やおもちゃで

遊ぶ。

遊んでいると酸素を
つけているのが不思議
なくらい元気で、夕食を
食べられる量も増えた。

だけど、元気に仮面ライダー
の人形で遊ぶ姿を見て

いるとせつなくなる。

このまま回復して
せっかく元気になった
ところで、ぷう助には
調査官調査が待つ。

私は四条先生から聞いた
調査官調査には納得
できなかった。

出来ないからといって、
それを訴えても何もかわら
ないどころか、親権が
遠くなってしまうから
指示に従うしかないけど、
法律がいう『子の福祉』
とは、なんなのだろうと
思う。

ぷう助が回復したら、
調査官がぷう助の保育園
などに聞き取り調査をして、
ぷう助本人を、私から離し
調査官が2人きりで1時間
程度、父親のことについて
どう思っているのかを
調べる。

その他にも、試しにぷう
助と貞彦さんを合わせ、
その様子をマジックミラー
越しに見て判断するという
方法もあって、どちらを
言い渡されるかは、まだ
四条先生もわからないと
いう。

入院中には行われないけど、
元気な時にだって調査官
とはいえ、いきなり現れた
人に1時間も父親のことを
聞かれるなんて、ぷう助の
ことを思ったらそんなこと
は絶対にしないでほしい。

でも、こういったことは、
医師の診断書や意見書が
あっても行われるという。

あくまで調査官は子供の
心を知るプロだから、
意見書は参考までにという
くらいらしい。

調査官はたしかに勉強を
たくさんして子供の心理を
学んでいるのかもしれない
けど、ぷう助がいきなり
訪れた人に話したくない
心の傷を話すほど、信頼
できるとは思えない。

けれど、親権を決定づける
のは調査官の調査報告書。

近い未来に与えてしまう
苦痛に対して、ぷう助が
乗り越えられるように
何をしたらいいのか、
これから考えなくては
いけない。

そして、こんなことを
考えなくてはいけない
「子の福祉」は、いったい
なんのだろうという
振り出しの疑問に戻り、
笑顔のぷう助と遊び
続ける。

 

 

 

☆まだスマホがなく携帯電話が主流の時の

お話です。

現在は離婚して平穏に暮らしています。

 

☆個人の特定につながらないよう

一部の表現をかえています。

 

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最後の最後までお読み頂き

ありがとうございます。

明日も素敵なことがおこる

日になりますように。

心の苦しみに耐えている

人が報われますように。

病気で痛みに耐えている

人にゆっくり休める時間が

訪れますように。