貞彦285話  『推測のまま終わる』

 

 

ほぼ黒塗りの記録
だけど、それでも
なにか解ることはない
かと思い、1枚ずつ記録
を隅々まで見る。

わずかな文字だけでは
何もわからなかったけど、
唯一、日付だけは消さ
れていなくて数字を
よく見ていたら、後半
の日付に違和感があった。

保健師さんと電話で
話しをしていない日
にも、長い記録が書かれ
ているような気がする。

頑丈目さんが何かの
報告をしたのかもしれ
ないけど、私は自分が
書き残していたメモを
引っ張り出して照らし
合わせてみた。

そしてメモの日付を見ると、
やっぱり保健師さんとは
電話で話していない。

けれど、その日のメモには
貞彦さんの不審な動きが
書かれている。

帰宅時間が早かったり、
いつものモラハラ発言が
無く私の方が不気味に
思っているという内容。

他の日付もメモと合わ
せて見ると、同じように
貞彦さんがいつもと
違う動きをしている日
だった。

ただ、それが分かった
ところで調停に出せるよ
うな記録はないから、
この件は四条先生に
報告して終わるのだろう
と思った。

でも、もしかしたら
貞彦さん側も記録の
開示請求をしていた
のかもしれないと
気が付く。

そうだとしたら、
私たちの離婚騒動で
保健所を巻き込み、
大きな迷惑をかけて
しまったことになる。

記録の開示請求をして
から、こんなに長い
時間がかかったのも、
そういう理由があった
のなら納得がいく。

ただ、すべては推測で、
保健所に聞いたところで
教えてもらえるわけでも

ないから、本当の事が

気になる気持ちと、

ごめんなさいという
思いを混じらせてながら
終わるしかなかった。

 

↑頑丈目さんが、色々な思いを含めて

教えてくれた日です。

↑貞彦さんの動きが気になった日です。

 

 

☆まだスマホがなく携帯電話が

主流の時のお話です。

現在は離婚して平穏に暮らしています。

 

☆個人の特定につながらないよう

一部の表現をかえています。

 

 

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DV、モラハラの旦那さんと

土日を過ごしたひとは

明日、ゆっくり休めますように。

 

病気の人は、痛みと不安に

休息が訪れますように。

休息をとっている間、

元気になりますように。