貞彦274話  『信じるものを探した過去』

 

 

※ 今日と明日の投稿は、
  調停の話から大きく
  離れ、昨日の投稿の

  続きから私のやさぐれた
  中学時代の話になります。


メールを読みながら、
何てお返事を返そうか
電子レンジで温めた
麦茶をパソコンの横へ
置き、同居人のような
メロス(蜘蛛)を
眺める。

占いや宗教の紹介を
してくれる人の大半が
善意の気持ちだから
どうやって断り、頂いた

気持ちに感謝を伝えるか、

パソコンのキーを

押しては消し、なかなか

文字が進まない。


私は昔、頭痛の原因が
わからず、不安や死に
対する恐怖から救いを
求めて、最後は悪霊に
憑りつかれているので
はないかと本気で
思った時がある。

サバ子とは友達に
なっていたけど、
当時は連絡手段が
家の固定電話しか
なくて、自由な
不登校児だった
サバ子と、早退や
別室登校をしていた
私たちが会える日は
かなり少なかった。

そんな日々の中、体調の
悪い日が続き、自分の
身体を恨みぬいた末に
いきついたのは、他に
原因があるはずだという
事と、そう信じたかった
という思い。

私は母に内緒で体調が
落ち着いている時に、
外で小さな看板や
電柱を見ては、除霊
という文字を探し
いつのまにか占いも
含めて見つけたら
電話をした。

そして年齢を偽り、
ずっと貯めていた
お年玉を使って除霊や
占いで運気のいい方角を

教えてもらったりして

頭痛を回避しようと

試みる。

けれど除霊も占いも
最初のうちは、いつも
より頭痛が軽くなった
ような気がして嬉し
かったけど、数日で
元に戻ってしまった。 

それでも救いを求めて
今度は、図書館と本屋
さんでスピリチュアル系
の本を端から端まで
読み、どこかに私を
救い出してくれる
言葉がないか探す。

その中でやっと、心に

響く2冊の本を見つけて

裏を見ると両方とも、
たまたま宗教団体の
本だった。

私はそれをサークル名
くらいにしか思わず、
さっそく連絡をして
電車を乗り継ぎ雑居ビルの

中にある拠点のようなところを
訪ねる。

除霊も占いもうまく

いかなかったのは、
うまくいかないふりを

して、ここにたどり

着かせてくれるため

だったんだと信じきって

ドアをノックした先には、

何も置いていない小さな

空間に5,6人の女性が

立っていた。

その女性達の間を、
教祖様の弟子と
いわれる人がゆっくり
歩きながら、深呼吸を
一緒にして指示を
出している。

私も女性達の後ろへ
案内され、流れの
ままに参加すること
になって、一緒に
スローモーション
のようなストレッチを
終えると

「ゆっくり目をつぶって~
 
 風がふいてきますよ~
 わかりますか~?

 今度は凄く寒くなって
 きた~」

こんな感じのことを
しばらく聴き続けた後に
目開くと、

「風を感じた人~?
 寒さを感じた人~?」

本当に感じたかと

いう質問が続き、
みんなが手を上げ
ていくのを見ていると、
次第に自分も感じた
かもしれないなんて
思い、最後は私も
手をあげた。

だけど帰りの電車で、
やっぱり風なんて
吹いていなかったし、
気温もかわらなかった。

もし風を感じた
とするなら、目を
つぶっている私の
顔を下敷きで仰いで
いるのだろうし、
本当にいきなり寒く
なったのなら冷風
をあてているはず。

そう思った瞬間、
救いはそこにも
なかったという
ショックで泣いた。

これで救いを求める
ものが無くなって
しまい、私が最後に
だした結論は、
得たものは何もない
どころか、さらに孤独を

深めたという事。

本をきっかけに
行った所は、みんな
幸せそうな顔をして
いて、心で神様が
見えているんだなと
思った。

だけど私には、除霊も
効かず占いも通用
しなくて、さらに教祖様の

弟子がいった発言を信じ

ることも出来ないから、

神様も感じれずに

お金だけを使いはたす。

 

その出来事から、私は

自分の命を無駄だと思い

ながら長い時間をすごした。



☆明日に続きます。

 

サバ子との出会った時のお話です。


 

☆続きが明日になってしまい
すみません。

この投稿で伝えたい
思いは、信じるものは
人それぞにあって、
それは幸せに生きる
ために必要であるという
思いです。

明日の投稿で私は、
自分が信じるものを
見つけられるという
話になります。

けして占い、宗教、
スピリチュアルを
批判するものでは
ありません。

 

☆まだスマホがなく携帯電話が

主流の時のお話です。

現在は離婚して平穏に暮らしています。

 

☆個人の特定につながらないよう

一部の表現をかえています。

 

 

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『はらぺこあおむし』
の作者エリックカール氏
の絵本です。

はらぺこあおむしは、
だれもが知っている
とても有名な絵本ですが、
それ以外にも素敵な
絵本がたくさん出版
されています。

『おほしさまかいて』は、
小さな子でも、わかり
やすい鮮やかな絵が多く
太陽、猫、鳥、お花、
そして大きなお星さまが

でてきます。

大人の目線で読む
内容は、絵描きの
人生が描かれています。

絵描きが色々な絵を

書いていく人生は、

太陽が昇る世界で
始まり、人間は物を作り
植物や動物と共存しながら、
自然のなかで生きて
いきます。

命の時間は刻々と進んで
いき、最後は太陽が沈んだ
夜空へ、永遠の旅にでる
お話です。

この絵本の素晴らしい
所は、大人が読むと
内容の意味は深く
心に残るものですが、
子供の目線になると、
とてもシンプルに
優しく進んでいく
お話で、他の絵本と
なにも変わりなく
楽しめる1冊になる
ところです。

年齢が上がっても
長く楽しめる絵本なので、

購入する絵本としても

おすすめです。

お菓子と絵本の紹介です。

 

最後の最後までお読み

頂きありがとうございます。

明日も1日、大切に過ごせる

日になりますように。