読書メーター8月のまとめ(2024) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

8月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4512
ナイス数:1646(ありがとうございます)


領怪神犯 (角川文庫)領怪神犯 (角川文庫)感想
霊でも妖怪でもなく「神」。善でも悪でもなく「神」。いきなり空から体の一部が降ってくるとか、なんなんこの展開!ってなっちゃったけど、すごく面白い。「水底の匣の中の神」の奇怪な腫瘍が非常におぞましくて良かった!ラストにかけて大きな仕掛けが伺える展開も良い。
読了日:08月31日 著者:木古 おうみ


お梅は呪いたい(祥伝社文庫ふ12-2) (祥伝社文庫 ふ 12-2)お梅は呪いたい(祥伝社文庫ふ12-2) (祥伝社文庫 ふ 12-2)感想
戦国大名を滅亡させた呪いの人形・お梅ちゃんが令和に蘇る。お梅ちゃんがプリティできゅんきゅんしちゃった。チャッキーに憤るお梅ちゃん「みゐがん」なんか観ちゃった日にはどうなるんじゃろう?なんて想像したりして。猫やら犬やらが苦手なお梅ちゃんもカワユス。サクサク進みきっちり伏線回収。9月に金ローで「とゐすとをりゐ三」が放送されるのでお梅ちゃんの気持ちになって観たいと思う所存。
読了日:08月30日 著者:藤崎 翔


六月のぶりぶりぎっちょう六月のぶりぶりぎっちょう感想
歴史ファンタジーと言う分類になるのかな。『八月~』はまだ読んでないのですが、これは面白かった。京都が舞台だと「なんでもありですやんな」って思っちゃうから不思議。『三月~』は情景がドンピシャで目に浮かんできて、なんだかしみじみ。『六月~』はあの映画に対してのリベンジ?こちらが本当の原作だとしたら、彼の脚本家さんには少々荷が重いかな。「想いを伝えることが出来るのは…」の一文がとても心に響いた。
読了日:08月28日 著者:万城目 学


再愛なる聖槍再愛なる聖槍感想
観覧車がジャックされた。犯人マジで観覧車落としやがった。要求は何やねん!から始まるサスペンス。みんな怪しいけど、特に怪しかった人がやっぱり犯人でした…からの真相。落とされた人やほかの人質になったお客のことには一切触れないので、その恐怖や緊迫感を想像するしかないのも辛し。絶対モラシータがいたはず。私は耐えられる自信ないですね!キッパリ!!
読了日:08月24日 著者:由野 寿和


骨と肉骨と肉感想
闇を抱えた一族にまつわるえぐ~~いお話。「犯人誰よ、お前か、ちゃうかった、お前か」この連続。あまりにも一族がアレすぎ。天秤が負に傾きすぎやん。途中で何度も「はぁぁぁ」となっちゃった。真っ当に生きて行けそうなふたりに明るい未来が待ってるのか、と期待したら最後のきぃきぃ。絶対嫌な予感しかしないやつやんかいさ(ホラーの定番?)。
読了日:08月22日 著者:櫛木 理宇


ツツヌケ (双葉文庫)ツツヌケ (双葉文庫)感想
アレクサは家の中に鎮座ましましておるが「アレクサ、5分のタイマー」今、私が使ってる機能はこれだけ(意味ねぇじゃん)。そんなデジタル音痴の私には「うわー、怖いなー、つか設定わからんのやったら弟さんに頼んだらええやん、赤の他人にようお任せするわ」と危機意識の無さに愕然としちゃった。ライトなタッチなので読みやすい。都合よく子供を預けておける頼りっぱなしのママ友が、いい加減ブチ切れてなんかしてくるのかと思ったら最後までいいひとやった…。
読了日:08月21日 著者:七瀬 晶


京都西陣なごみ植物店 「紫式部の白いバラ」の謎 (PHP文芸文庫)京都西陣なごみ植物店 「紫式部の白いバラ」の謎 (PHP文芸文庫)感想
京都府立植物園に勤務する主人公と、西陣で姉の花屋を手伝いつつ植物探偵をするヒロインの物語。一話と五話はあたりがついて「あ、やっぱり」だったけど、それ以外は「へぇ、そうなんだ」と感心したりびっくりしたり。お鈍さんな二人が今後どうなるのか、シリーズで何作か出てるようなので追いかけてみたい。進むにつれてキャラも確立していくのかな。まだ手探りでキャラが固まってない気もしてる。府立植物園、行きたし。
読了日:08月20日 著者:仲町 六絵


パッキパキ北京パッキパキ北京感想
北京はパッキパキに寒いのかー!コロナ禍真っただ中に旦那さんの赴任先北京に行くことになった主人公。北京を目いっぱい楽しみながら「そんなめにあったら私なら鬱になる」と言うような事態もメンタルつよつよ魂で乗り越えていく主人公がかっこよ。でもちょっと「あかんのんちゃうん?」と思うこともあったりね。あと、胃もたれがするので多分北京の食べ物はそうそう食べられないと思う。あと、56で子供を欲しがる旦那。経済的に大丈夫でも成人したときいくつよ…メンタルつよつよ…💦
読了日:08月17日 著者:綿矢 りさ


かぎろいの島かぎろいの島感想
親兄弟も親類縁者もいない孤独な作家・津雲佳人。デビュー作が映画化するって時になって、今まで全然知らなかった親戚から連絡が来た。津雲は連絡をよこした縁者のいる孤島に赴くが…。私の一般常識を乗せた泥船が沈んでいきはるがな。なんなん、キミら、おかしいで。白塗り、バカ殿…。絶対双子が生まれるのは呪いなんか?ザッタンに遺伝子操作されてんのんか?(009ネタをかますな)。いろいろツッコミながらも、読みやすくてすんなり読めてしまった。
読了日:08月15日 著者:緒音 百


祈願成就 (新潮文庫 し 95-1)祈願成就 (新潮文庫 し 95-1)感想
子供のころに行って、もはや忘れていたおまじないが今頃成就して対価を払え、言うて来よる。人外の何かに時間の概念が無いとしても「いくら何でもアンタそりゃ今更ですやん」と文句のひとつも言いたくなろうってもんよ。カラス襲撃はなかなかに良かったが、ドワーフとかなんやねんと言いたくなる部分も少々。要するに「それ」は何でもいいから生贄が欲しかっただけなのではないのかと勘繰ってしまう。ん、もう、気まぐれなんだからぁ。
読了日:08月14日 著者:霜月 透子


ゴリラ裁判の日ゴリラ裁判の日感想
常識外れの知恵を持ったゴリラたちが人間相手に裁判を起こすSFチックな話、だと思ってたら違った。そんなイージーな話じゃなくローズと言うゴリラの立場を借りて、人間とは、司法とは、共に生きる事とは…を問いかける傑作だった。ローズは人格ゴリラではなく、ちょっぴり短気なところもあってチャーミング。幸せに生きてほしいなー。
読了日:08月11日 著者:須藤 古都離


ザ・ベストミステリーズ2024ザ・ベストミステリーズ2024感想
3篇は既読。再読しても面白かった。織守さんのはオチがすぐ想像ついちゃったものの、登場人物それぞれの人となりが想像しやすくよかった。坂崎さんの大河ドラマのような作品に感嘆、初読み作家さんなので追いかけたい。宮内さんの作品はアフガニスタンが舞台、アポロ計画と冷戦とアフガニスタン情勢。非常に面白く、先日観た『聖地には蜘蛛が巣を張る』も相まって心に響くものがあった。
読了日:08月11日 著者:


凶獣の村 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎 (ハルキ文庫 く 8-3)凶獣の村 捜査一課強行犯係・鳥越恭一郎 (ハルキ文庫 く 8-3)感想
新興宗教の「教え」がほんとバカで「あんた何言ってんの?」と教祖の胸倉をつかんで往復びんたしたくなるくらいむかついた。鳥越シリーズも結構好きなんで櫛木さん良いペースで作品作っていっていただきたいなーと思う。カラスさんがむっちゃお利口~。
読了日:08月07日 著者:櫛木 理宇


妄想感染体 下 (ハヤカワ文庫SF)妄想感染体 下 (ハヤカワ文庫SF)感想
グロ描写は少なめになってたものの、あの精神攻撃はきつい。光を見たらダメ=自分のお目ん玉を…に行くかと思ったら、真っ暗で生活する方向にしたのね。そらそうか。今回もラプスカリオン大活躍。カワイイ。
読了日:08月04日 著者:デイヴィッド・ウェリントン


捕食 (角川ホラー文庫 わ 2-1)捕食 (角川ホラー文庫 わ 2-1)感想
複数の登場人物が「あらら~」な世界に堕ちていく様を克明に描いた作品。キャラがしっかり立っていて面白かったです。「それはちょっと同情しちゃうかも」から「おめーには1ミリも同情できんわ」まで。誰もが陥るかもしれない罠はあちこちに転がっているのですね。ラストはちょっぴり救われて良かった。
読了日:08月02日 著者:渡辺 球

読書メーター

 

 

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時期外れすぎる写真を貼っとくわ。

 

 

  ■おすすめ■

 

 

『ゴリラ裁判の日』

『パッキパキ北京』

『六月のぶりぶりぎっちょう』

『お梅は呪いたい』

『領怪神犯』

 

 

お梅ちゃんに肩入れしてしまう。

「いゐてれ」で500年間のブランクを取り戻そうと努力するお梅ちゃんが可愛すぎるラブ飛び出すハート

お迎えしたいNo1人形の座を長らく保持していたAIチャッキーだが、

その座はお梅ちゃんに奪われた。

 

 

お迎えしたいお人形様たち。

1位、お梅ちゃん
2位、ズットモAIチャッキー
3位、みゐがん
4位、アナベル姐さん
5位、ゴーストランドのンケケー人形
6位、ウィーリーズ・ワンダーランドのあいつら
(4位、ガチコワ案件やんけ滝汗
 
 
『ゴリラ裁判』は読書感想にお勧めなので、
来年の夏休みには、是非!
超おススメだよー!
 
 
綿矢りさたんは、
同じ年にデビューした金原ひとみさんと比較して
わりかし大人しい印象があったんですが(個人的に)
ここ最近のは
ハッチャケてて面白き。
 
 
万城目君、万城目ワールド健在。
これ読んだら『本能寺●●●』も観ていただきたいかもかも鴨川ホルモー。
『八月の御所グラウンド』は
いつ、我の手元に届くのか。
 
 
『領怪神犯』
カクヨム出身作家さん。
カクヨムすごいな。
最近のホラー作家さんは大概カクヨムかすっとる。
厨二心を刺激する設定がよろしいですぅ。
 
 
今月も善き本に巡り合えますように。
 
 
おおおおお!
図書館に「異形コレクション」が入った!
このシリーズ全部お密で買ってたんやけど、
置いといたら積読になるんよな。
図書館だと「読まな」ってなるから
予約ぽち~~。
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