もう頬づえはつかない(ネタバレ)~昭和のヒット作~ | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

  ■あらすじ

 

 

●まり子…JD、二人の男の間で揺れる

●橋本…まり子にぞっこんな男

●恒雄…まり子がゾッコンな男

●高見沢…大家さん、ヒモ系おやじ

 

 

早稲田大学に通うまり子。

同じ大学の橋本と付き合っているが、

実は元カレの恒雄のことも忘れられない。

 

 

恒雄は浮草生活のフリーライター。

半年かそこら前にまり子の前から突然姿を消している。

 

 

アルバイトに明け暮れるまり子だが、下宿の家賃もままならねー状態。

大家の高見沢はまり子に自分の嫁(?)が経営している美容室の助手のバイトを斡旋してくれた。

 

 

恒雄が戻ってくる。

 

 

橋本と半同棲のような暮らしをしながら恒雄に抱かれるまり子。

昭和のケツカル女。

 

 

ナァナァと日々を送っていたまり子たちだが、水面下で事態は進行していた。

 

 

美容院のオーナーが高見沢にハサミを突き立てて傷害事件を起こした。

まり子は妊娠して中絶←恒雄の子供。

橋本は就活。

そして恒雄はまり子に金を無心に来る。

 

 

「30万って…真顔

このお金が無かったら俺まずいことになるねん。

前に取材したところがやばくて、

そこから逃げてたんやけど、

金払わな、どもならんようになってるねん。

 

 

知らんがな!

 

 

妊娠したことを告げても

「堕ろしてくれ」

しか言わない恒雄。

 

 

こら、あかんわ!

 

 

橋本が就活を終え故郷から帰ってきたが、

その時にはまり子は二人の男との別れを決意していた。

 

 

あたしはさ~、都合のいいときにヤらせてくれる女?

ちがうよね~、

なんて言うの?

男に頼らなくても

生きて行けるって言うの~?

(桃井姐御の声でヨロ)

 

 

まり子の部屋の置手紙には

「もう会いたくない」趣旨のことが書かれており、

橋本、寝耳に水ガーン!

恒雄はチンピラから殴るけるの暴行を受けている。

 

 

雑踏を歩くまり子に声をかけてくる男はいるが、まり子は無視。

 

 

下宿先のアパートを出て、

新たな人生に向かい引っ越し準備をしているまり子の姿で映画は終わる。

 

 

■おしまい 

 

 

 

 

  ■感想

 

 

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CLS4VMTV

 

 

1979年の映画。

原作が1978年に書かれたものなので、当時はこんなんやったんやーと鑑賞。

 

 

ふたりの男の間で揺れ動く…とは言うても、

まり子が恒雄に想いの比重を置いてるのは丸わかり。

 

 

でも、寂しさの隙を埋め込むように湧いて出て、

まり子に惚れこんでいるように思われる橋本のことはkeep君として手元に置いておく…。

まり子、最低人やん滝汗びっくりマーク

 

 

ファッションも時代を感じさせてて、

まり子の着回し術がオサレ。

 

 

しょっぱなから濡れ場シーンがあるのに、PG12じゃない。

子供はこの映画観ないから?

ターゲットゥンは「あの頃ノスタルジィ」な大人なんですね!WOWOWさん。

 

 

で、橋本が奥田英二(当時の芸名)さんなんだけど。

足長っ、スタイル良っ、細っ、演技へぼ。

恒雄は森本レオさん。

こちらもスタイル良っ、声良っ。

 

 

まり子は元祖ミル姉さん(違う)桃井かおり様。

色気と倦怠感が半端ねぇ。

桃井姐御のような女優さんは、もう出てこないよね。

 

 

これ、ATGの作品なので、あんま華やかでもなく観ててイラァとする部分が多いんよ。

当時はこういうのがヒットしたのか。

大学生のくせに勉強してへんのは、もうこの当時から。

そして早稲田ブランドが輝いてた時期。

原作の見延典子さんも早稲田だし。

 

 

ひょろっとして細長い男性がかっこ良きと言われてた時代。

加工もなんもせんと

あれだけスタイルええ奥田英二さんはすごいなーと思ったのと同時に、

なんでこの人の娘の安藤サクラさんが

あんな演技派なんやろう?と思ったり。

 

 

恒雄がボコ殴りされてるシーンはちょっとザマァとなりましたキメてるイヒヒ

 

 

最後の最後でまり子に声かけてフられるお兄さんって、

村上弘明さん?

 

 

全体的に、

ダルダルで流されてるだけにしか思えない若人と、

ヒモのおっさんに視点が置かれてて、

なんだかな~~~と思ってしまった。

 

 

タイトルだけは知ってる映画(及び小説)のひとつ。

 

 

この映画のテーマは。

昭和、

けっこういろんなことが

フリーダム!

上矢印

これ!

 

こうしてみると

昭和ってホント「激動」って

言葉がピッタリだよなー凝視

なんてね。

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