『灰色の家』【読書感想】と#強く記憶に残ってるニュース | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

強く記憶に残ってるニュース

 

グリ森事件。

 

 

「あほは 

なんぼがんばっても 

あほや」

 

「どくいり きけん

たべたら しぬで

かいじん21面相」

 

 

等々のキャッチーな文言と、

普通にスーパーで売られてるものが

危険物になりえるという衝撃。

パートのおばちゃんたちが次々解雇されてしまう哀しみとやるせなさ。

 

 

いまだ犯人が捕まらず、

完全犯罪になってしまったこの事件。

 

 

これをモチーフにした作品の中でも、

一番素晴らしいのが

『罪の声』だと思う。

下差し

「子供は守らなアカン教」信者、

むせび泣く。

 

 

お先真っ暗で、

「身につまされるわ~」

なんて言うてられへん

老人事情。

本日の作品はこちら

 

『灰色の家』

上矢印

読みました。

 

 

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B0C1S3Z8QW

 

 

勤務先の老人ホームで

自殺者が出た!

 

上へ下への大騒ぎなのに、

またまた自殺者が。

 

そしてまた…。

 

これホンマに自殺なん真顔?

 

疑惑を抱いた主人公は、

勝手に捜査を開始するが…。

 

 

 

この施設に入っている方たちは、

それなりに裕福で、

年金生活ですけど、

不動産とか売ったから

財産はちょっとだけあるわ。

地方中小企業を息子に譲ったわ。

クラスの方々。

 

 

カツカツでんがな。

見切り品しか買えへん。

貯金通帳見るのが切ない。

予想外のお金の出費にビクビクする。

そういう老人世帯とは違う。

 

 

違うのに、

読んでて

「安楽死法案、

通らんかな」

と思ってしまう。

 

 

金だけじゃないのよ。

でも

金がなかったら、

このレベルの苦悩どころじゃないのか…。

 

 

 

深木さん、お年を召されすぎて、

文体に変化が出たのかしらん。

(もともと堅苦しい文体やった)

 

 

とにかく読みにくいし、

読んでて楽しくないし、

そんな説明は要らんから、

サクサク事件を進めてくれ、

と思うような出来上がり。

 

 

主人公に魅力がなさ過ぎて、

実はアタイが犯人!という、

「信用ならない書き手」路線かと思った程。

 

 

深木さんが、

如何に今後に心を痛めてるかが伺い知れて、

複雑な心境の読書体験よ。

 

 

東大出て弁護士になって、

60で退職して、

島田荘司さんに認められて、

作家としてデビュー、

本も地道ながら出てる深木さんですらこうなんやから、

ごく普通のその辺にいるBBAが先行き心配になってもしゃーないわ。

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