読書メーター1月のまとめ(2024) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

1月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3813
ナイス数:1015(ありがとうございます)


完黙の女完黙の女感想
読むのにすっごい時間がかかってしまった。後半は面白く読み進めたが、中盤までは「だからどういうことなんだってばよ」と脳がやや拒絶反応。実際の事件をもとにしたものなのでこういう結末なのは仕方ないとしても、そこは何とかうまく締めてほしかった。ルポなのか小説なのか。その際のところで踏みとどまってる感がどっちつかずでちょっと合わなかったのかも。とりあえず腹を据えた女は怖いってことで。
読了日:01月26日 著者:前川 裕


ツミデミックツミデミック感想
コロナ禍を背景にした短編集。イヤンな展開の話が続き「うほほほ」となってたら中盤から方向性が変わる。イヤミス系が苦手でも読んでいくと「ほわわん」しちゃうから途中であきらめないでほしい。『特別縁故者』でハートウォーミングして『祝福の歌』では落涙。ウクライナがそう関わってくるのか。無駄な文章が全くない整った出来上がりにため息。ラストの話はぞくっとさせてからの~。
読了日:01月24日 著者:一穂ミチ


わたしを永遠に眠らせてわたしを永遠に眠らせて感想
神津さんの作品の中ではかなり上位!読んでいて「ムギギギィ」となる事案が多すぎて心がざわめいた。嫁ぎ先の家族(おじいちゃん除く)は全員死ね!と思ったし、優真の義父に関しては「おめーなんか私のアートにボコボコにされちゃえ」って思うくらいにむかついた。ラストはおぞましいと言えばおぞましい結末なんだけど、これは正しいおぞましさ。ワーイ、ザマミロとなるので私的には良いEND。優真と太陽の件には泣けてしようがなかった、ぜったい幸せになるんだぞ、少年たち!
読了日:01月21日 著者:神津 凛子


アンデッドガール・マーダーファルス 4 (講談社タイガ)アンデッドガール・マーダーファルス 4 (講談社タイガ)感想
前日譚。そうか、そういう事情がおありでしたんか!となる作品。ファン心がうずうずしちゃうです。敵のモーさん&ジャックのパワーが強すぎて、探偵チームにも戦力が欲しくなってきますね。できれば特殊能力を持った戦力が。誰がいいかな~とか考えるのも楽しい。吸血鬼エリートは要らねーな。さりげなく河童をディスってて笑っちゃいました。
読了日:01月20日 著者:青崎 有吾


地雷グリコ地雷グリコ感想
ゲームでギャンブルでミステリで青春。なんとまぁ面白い小説であることか。「ボケたババァにはルールとかわからしまへんわ」そんなことはなかった。まだ脳みそ現役?液状化してない?キャラがみんなクセツヨで、そこがまた良し。いろいろ穴はあるものの、そんなん小説の世界やで?楽しんだ方が勝ちやん、これですべてOKよ。眼の手術の前に読み始めちゃって、手術で中断。手術終了後許可が下りたらダッシュで読んでしまった。読みにくい部分があるとしたら、見え方が違って脳が視覚に追いついてないとこくらい。
読了日:01月19日 著者:青崎 有吾


可哀想な蠅可哀想な蠅感想
読んだ後ちょっと「どよんど」しちゃう。『まりこさん』も『呪縛』もなんというか「私にとっては、関わったらあかん人、なんかわからんがイラっとする人」なのがヒシヒシ伝わってきた。向こうもきっと私のことは「アンタッチャブル」として認識するんだろうけどさ。殴られて菓子折りと20万円(&退職)で一件落着するとか「おま、ふざけんなよ」案件ですがな。なんでそんな安いところで手を打っちゃうの?『呪縛』の登場人物がみんな「おかしいよ、あんたたち!」で気味悪かった。
読了日:01月13日 著者:武田 綾乃


ヴァンプドッグは叫ばないヴァンプドッグは叫ばない感想
すっごく面白く読みました。だってヴァンプですよ。ホラー感マシマシの蘇生シーンに「素敵」ってなっちゃった。クロサーっぽい展開とホラー。犯人誰やねん!からの生きてたんか~い、からの…。『彼女』の行動原理にも、彼女と彼を想ってくれる人がいたという、ほんの数行にもホロリと来ちゃった。ラスボスらしき嫌な奴も出てきたし、自作も楽しみですぅ。Dウィルス、そこまで怖くないのがこの作品に合ってるし。時代は今「狂犬病」!
読了日:01月11日 著者:市川 憂人


素敵な圧迫素敵な圧迫感想
短編集。個人的に好みなのは、気弱な父親と生意気盛りの息子の親子喧嘩(どうしても親に肩入れしちゃうよ、親だもん)『論リー・チャップリン』、何度も何度も別の世界でやりたい放題『パノラマ・マシン』、読み飛ばそうかなと思いつつ読んでたら「うわー」となった『ダニエル・《ハングマン》・ジャービスの処刑について』。
読了日:01月08日 著者:呉 勝浩


京都伏見のあやかし甘味帖 おねだり狐との町屋暮らし (宝島社文庫)京都伏見のあやかし甘味帖 おねだり狐との町屋暮らし (宝島社文庫)感想
子狐がすぐメソメソぐずぐずするのがめんどくさくって、いくらまだ赤ん坊とは言え、読んでてイライラマックス(イラチで情のないアタイ)。しかも主人公も気が強そうに見えて実は優しいんですオーラ出しまくりやし。和菓子の案内はそのチョイスも含めて、良かったんだけどなー。京都の和菓子案内帳みたいな感じで読んだほうがいいのかも。
読了日:01月05日 著者:柏 てん


禍感想
なかなか読み進められなくて苦戦。面白くないんじゃなくて、文章のリズムが少し合ってないからだと思った。『農場』『髪禍』『裸婦と裸夫』が好き。特に『髪禍』はおぞましくて本気で気持ち悪くなった。イケスミチエコ先生の「黒髪狩り」を思い出しちゃったじゃないのよさ。全然タイプは違う話なんだけどさ~。
読了日:01月04日 著者:小田 雅久仁


食べると死ぬ花食べると死ぬ花感想
美しく謎めいた青年に翻弄される一家の連作短編集。一家に不幸と破滅を呼び寄せるニコライ。怖気の走る嫌なホラーかと思ったら宗教色出てきて「うち、ようわからへん」ってなってしまう。一花の言葉はラテン語?いろいろわからないことが多すぎ。とはいえ、このいや~んな感覚、好きなんだよね。ヘレボルス、きれいで清楚な花なのに根っこに毒がある、これも何かにひっかけてるのかしらん(クリスマスローズだし)。
読了日:01月02日 著者:芦花公園


神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX感想
全4編の短編集。マコトはともかくタカシのいいひと上昇率がすごい。宗教にハマるのは勝手だけど薬は使ってあげようや。おいしいものをうんとこ食べさせてあげようや。親が粗食万歳薬反対なのは好きにしはったらよろしいけど、子供を巻き込むな!おばちゃん、食堂手伝いに行ったろか?ギャー、キャベツ切ってたらレッドキャベツカモーンになっとるがな(指を切った模様)。即くび。ションボリンコ。
読了日:01月01日 著者:石田 衣良

読書メーター

 

 

  おススメ

 

 

●素敵な圧迫

●地雷グリコ

●アンデットガール・マーダーファルス4

●ツミデミック

 

 

 

『素敵な圧迫』

短編集。

とりあえず「ダニエル・《ハングマン》・ジャービスの処刑について」は読んでみて。
うわわわわわわ!ってなるから。
 
 

『地雷グリコ』

今月最高傑作。

頭の回転をフルスロットルにして読んでおくんなまし。
 
 

『アンデッドガール・マーダーファルス4』

それぞれのキャラの過去話。

セリフがアニメの声で再現される。
面白くて一気読み。
って、これも青崎さんじゃん。
青崎ムーブメント。
 
 

『ツミデミック』

一般受けするならたぶんこれ!

イヤミスタッチの前半。
ウルウル来る後半。
どちらがお好みか?
「祝福の歌」は、泣ける。
一穂ミチさんは、これからを担っていく作家さんだと思う。

 

 

 

芦花公園さんは、どんどん「もう、うち、わけわかりまへんわ真顔」な世界に突入していくのが、個人的には面白いんだけど一般受けはしないんだろうなァ…なんて思っちゃう。
ちょっと宗教色強くなってきたらしんどいかも。
 
 
おまけで紹介。

『禍』

 

 

 

 

 

 

出典:https://www.amazon.co.jp/%E7%A6%8D-%E5%B0%8F%E7%94%B0-%E9%9B%85%E4%B9%85%E4%BB%81/dp/4103197234

 

 
非常におススメしにくい(読みにくいし難解)ものの、
「髪禍」はむっちゃ面白かった。
うひぃぃぃぃガーンガーン
ってなっちゃったよ。
気力のある方はぜひとも。
装丁の不気味さにもギャワー!

 

 

 

 
一穂ミチさん、
超おススメです。
まずは短編から。
四の五の言わずに読め!
 
 
なかなか本が読めないので、
哀しみ。
予約したのが来てはるのに。
モリミー、読まな!
モリミー新作出てんで!(奇跡か)
ポチスター

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