読書メーター5月のまとめ(2023) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

5月の読書メーター
読んだ本の数:21
読んだページ数:6535
ナイス数:1378(ありがとうございます)


やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる、暮らし方・考え方 (幻冬舎文庫)やめてみた。 本当に必要なものが見えてくる、暮らし方・考え方 (幻冬舎文庫)感想
これ、要らないんじゃない?そういうのを「やめてみた」お話。フムフム、それは要らんなぁって物からなくなったら困るっぺ?なものまで。クイックルワイパー無茶苦茶楽なんだけど最後はやっぱり掃除機で吸い取っちゃう。「すみません」じゃなくて「ありがとう」は実践しようと決意。炊飯器は無かったら弁当作るのに今より早起きしなくちゃ…になるから炊飯器&タイマー&無洗米、神。

読了日:05月30日 著者:わたなべ ぽん


陥穽の円舞曲 最新ベスト・ミステリー陥穽の円舞曲 最新ベスト・ミステリー感想
とても楽しくワクワクしながら読みました。半分くらい読んだものがあったものの、再度読み直してもやっぱり面白いものは面白い。斜線堂さんの『白往き姫』は『修羅雪姫』以来のナイスタイトル!『奸計』よりこちらの方が好きかなー。
読了日:05月29日 著者:青崎有吾,芦辺 拓,阿津川辰海,有栖川有栖,織守きょうや,恩田 陸,加納朋子,今野 敏,澤村伊智,斜線堂有紀,白井智之,辻堂ゆめ,長岡弘樹,麻耶雄嵩,矢樹 純


怪談稼業 侵蝕 (角川ホラー文庫)怪談稼業 侵蝕 (角川ホラー文庫)感想
文章のテンポも良い、随所に笑わせようとして空回りしている部分があるのも良い、でもやっぱり同じ作家さんの怪談は続けて読むと飽きるかな。競売物件の子供の話は怖かった。カタカタカタは「縁壱零式かよ」と思ってしまいまった。キメツに毒されている己を恥じる件。
読了日:05月28日 著者:松村 進吉


お互い40代婚 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)お互い40代婚 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)感想
40過ぎての結婚。そして最適解のパートナー。「おめでとうございます」を何回も言いたくなる。お子様にも恵まれて、そして出産はやっぱり大変。
読了日:05月27日 著者:たかぎ なおこ


鎌倉駅徒歩8分、空室あり鎌倉駅徒歩8分、空室あり感想
鎌倉、シェアハウス、ワケアリ女性という食いつきがよさそうなワードの短編集。ほんわかした人情譚。カレーも鎌倉野菜もおいしそう。なんやかんやあってもみんな基本良い人ばかりだからどのお話も温かく終わる。私がこのシェアハウスに行って何ができるだろう、あっ、ホラー映画の指南ができる!(要らん)
読了日:05月26日 著者:越智 月子


ソウルケイジ (光文社文庫)ソウルケイジ (光文社文庫)感想
姫川玲子シリーズ二作目。玲子と菊田の進まなさ具合に微笑みつつ「菊田、しっかりしなさい」なんて思ったり。内容は壮絶な父の愛。そのシーンを想像するだけで「ムギィィィィ」ってなる。
読了日:05月24日 著者:誉田 哲也


化石少女と七つの冒険化石少女と七つの冒険感想
大根て…プークス、からの何この後味。ところどころにユーモアを交えながら「でも麻耶さんやから油断は禁物よ」と予想してたのに。ぎゃー。最後、まりあがもしかしたら…という想像で鳥肌がぶわぁ!っと立ちました。もしそうだったら怖すぎ。前作のネタバレ全開なのでご注意ください。続編、あるのかしら。
読了日:05月22日 著者:麻耶雄嵩


学校裏サイト (アルファポリス文庫)学校裏サイト (アルファポリス文庫)感想
予想してた以上におもしろかった。9年前の作品なのに、その当時も今もやってることはあんま変わんねーじゃん、みたいな諦念。インターネットの功罪。
読了日:05月19日 著者:二宮 敦人


事故物件怪談 恐い間取り3事故物件怪談 恐い間取り3感想
事故物件レポというより実話怪談になってきた。一番怖いのがご近所の眼…ってのはザンシン!心霊的なものより家庭環境がアレやらなんやらのワケアリさんが多くて、そっちの方が怖いよ。
読了日:05月18日 著者:松原 タニシ


骨灰骨灰感想
冲方さん、文体のリズムが合うのか場面場面が情景として浮かんでくるから好き。ホラーのお約束をきっちり抑えつつ、迫りくる「なにか」に浸食されていく心理描写、うまいなぁ。日本、きっとどこもかしこもヤバスなんだろうなーと思う。三井のすずちゃんに教えてあげなくちゃだわ!花のパリ~の地下なんか人骨ごろごろのカタコンベあるのに、おフランスピーポー平気で暮らしてはるし何なら観光地にしてはるし。つよ!
読了日:05月16日 著者:冲方 丁


地獄のババぬき (宝島社文庫)地獄のババぬき (宝島社文庫)感想
夜行バスのサービスで出たダイフクに毒混入。解毒剤を手に入れるには、乗客がババ抜きで勝つしかない。乗ってきてるのは一癖も二癖もあるやつら。なんぞ―!っていう内容なのにテンポが良くて一気読み。前作の『XX』のハサミ女はなんか記憶にあっぞ!ハチャメチャな内容だしツッコミどころも多いけど楽しかった。
読了日:05月15日 著者:

 

あわのまにまにあわのまにまに感想
時間を過去に巻き戻して描かれる家族の物語。疑問が過去に戻って「あ…」となる。読み進めるとどんどん心が持っていかれるのだけれど、そこに行くまでがちょっと合わなかった…。持っていかれたら行かれたでいろいろコワイ。
読了日:05月14日 著者:吉川 トリコ


化け物たちの祭礼 ――呪い代行師 宮奈煌香 (二見ホラー×ミステリ文庫 わ 1-1)化け物たちの祭礼 ――呪い代行師 宮奈煌香 (二見ホラー×ミステリ文庫 わ 1-1)感想
初読み作家さん。分類的にはホラー。でもラレコが可愛くってキャラ読みしちゃった。
読了日:05月11日 著者:綿世 景


SFが読みたい!2023年版SFが読みたい!2023年版感想
何故?何故『ラストナイト・イン・ソーホー』が★二つで『サメ・ストーカー』が★三つなの?わからへん、わからへんわ…という驚き。『キャンディマン』★一個は「せやな」でした。「SFが『読みたい』」なのに、映画の話でごめんなさい
読了日:05月11日 著者:

 

タラニス 死の神の湿った森タラニス 死の神の湿った森感想
ゴシックホラーっぽい序章からどんどんヤバ味が増していく。お兄ちゃんがアレなのは予想してたけど、あれなお兄ちゃんが実はあんな人だったとは。そしてパパ上…。サー・ジョージが虫大好きになった理由も悲しい。哀愁と恐怖とやるせなさ。
読了日:05月09日 著者:内藤 了


私たちはどこで間違えてしまったんだろう私たちはどこで間違えてしまったんだろう感想
祭りでお汁粉に毒混入。町の方々が「あいつが犯人やで」「そやで」「ちゃうわ、あいつが犯人やったわ」「そやで」とターゲットゥンを次々に見つけては糾弾していく話。登場人物が皆イラァっと来る上に言うてることがブレブレ。実に恐ろしきは人の心よ。近隣住民との触れ合いがあまりないマンション暮らしの私には、田舎のあの関係は怖すぎる。お前ら全員「ワシもそう思う博士」か。
読了日:05月07日 著者:美輪 和音


きみの正義は 社労士のヒナコ (文春文庫 み 51-4)きみの正義は 社労士のヒナコ (文春文庫 み 51-4)感想
ヒナコちゃんの続編。社労士ってコツコツ法律や数字と格闘してるだけじゃなくて、提案したりあの手この手で懐柔したりで、ヒアリングやプレゼン力も不可欠のお仕事なんだ、とヒナコちゃんを尊敬しちゃう。ヒナコちゃんの成長が楽しめる一冊なので、ぜひ順番通りに読んでほしい。
読了日:05月07日 著者:水生 大海


噓つきジェンガ噓つきジェンガ感想
どうするんだよ、どうなるんだよ…とハラハラ。受験生詐欺は、金額の絶妙さに震える。出せない額ではないけれどポンと渡すには悩む額。息子君がしっかりしてて良かった。全体的に救いのある結末でほんわか。詐欺もどんどん巧妙になっていって、お人好しさんがカモられるだけのご時世じゃないんや~。コワイコワイ。
読了日:05月06日 著者:辻村 深月


親切なクムジャさん SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE (角川ホラー文庫)親切なクムジャさん SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE (角川ホラー文庫)感想
映画のノベライズ。あれ?こんな結末だったっけ?昔に観たから記憶がおぼろげになってるんやっけ?と思ったらあとがきで大石さんが「ラストは少し変えた」みたいなことをおっしゃってました。クムジャさんの娘の自己肯定力が高すぎて「そこまでくどくどと自分をほめんくてもええんちゃう?」ってなっちゃいました。
読了日:05月05日 著者:大石 圭


パライソのどん底パライソのどん底感想
民間伝承とホラーとBLが融合した耽美小説。悪夢の中で藻掻いているような感覚がずっと付きまとう。登場人物の誰一人にも共感を得られずその心すら読み取れず。読んでしばらくしてから「あ、そういうことね」となるくらい、なんかよくわかんないもやもやした世界で翻弄されてた。相変わらず、どないしはりますねん!END。
読了日:05月03日 著者:芦花公園


清浄島清浄島感想
北海道・礼文島。風土病と呼ばれていたエキノコックスと戦う人々。様々な犠牲を払いながら島は清浄されるが、エキノコックスは北海道全域に広がっていく。島にいるわんこやぬこをみんなKILLしなくちゃいけないとか悲しすぎるよ…。そこまでしたのに、隙を縫ってエキノコックスは今現在知多半島にまで来て定着してケツカル。寄生虫に対してもウィルスに対しても防御することが一番大切。啓蒙することの大事さが伝わる力作。
読了日:05月01日 著者:河﨑 秋子

読書メーター

 

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  おススメ


 

 

■清浄島

■嘘つきジェンガ

■骨灰

■化石少女と七つの冒険

■陥穽の円舞曲

 

 

『清浄島』

 

今読むべき作品。

「北海道ぇで自然暮らし始めしたぁ。

キツネカワイイ。ナデナデシチャウラブ

……地元民はさぞや苦々しい思いで見ていたことでしょう。

どれほどの人がどれだけの犠牲を払い清浄にしたことか。

ついでに言うなら「何が入ってるか信用できないから愛犬に狂犬病ワクチンを打たせたくない」って阿呆ども。

…シネ!

嚙まれて狂犬病になってしまえ。

飼い主のお前がな!

 

 

『嘘つきジェンガ』

 

白辻村の本領発揮。

こんなん都合よすぎるわ、悪いことした人は須らく罪を背負うべき。

罰されるべきよ!

というご意見も散見。

そこまでシビアに本読まいでも…。

 

 

『骨灰』

 

冲方さん初のホラー。ええっ、初やったんか!

何も「無い」純粋な土地なんて、もうほぼないと思うよ。

どこの家にも怖いものはいる。

どこの土地にも因縁はある。

ヒトの謂れじゃなければ、ヤマの、あるいはカミの謂れがついてきますで。

気にしたら負け。

 

 

『化石少女と七つの冒険』

 

麻耶さんだから、

すんなり学園ミステリで終始するわけないと思うてました。

けどこれは…ウワァ!

イヤミスというより、人が壊れる過程ミス。

そしてまりあ、ホンマのところはどやねん?

 

 

『陥穽の円舞曲』

 

今を時めく作家さんたちによる短編集。

アンファルのアニメ化は非常に嬉しいけど、裏染天馬シリーズもアニメ化してほしいよ。

いろいろヲ規制があって難しいだろうけど~。

 

 

美輪さんと芦花公園さんは、もっとどろどろのイヤミスを想像してたら、ちょっと違った。

芦花公園さんのENDは善き。

 

 

今月も善き本に巡り合えますように。

 

「風呂読みしますねん」言うて買うて来た本はどうした!

安心してください、読んでますよ。
積読減らそう!
ポチスター

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