司書
辻村さんじゃないけど、
「図書館で暮らしたい」
ってくらい本が好きでした。
今も好きです。
司書になったら、
本読み放題ちゃうん?
(子供だから浅はか)
今は積読が
山のように。
読まねば
ようやく
順番が回ってきた。
待った甲斐がありました。
『流浪の月』
読みました。
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B09NJMCW3R
父親の死、
母の失踪で
親戚の家に預けられた更紗。
そこで従弟から
性的虐待を受けるが、
誰にも言えない
そんな更紗が出会った
男くさくない人、文。
更紗は誘われるまま文の家に行き、
言葉にできないほど幸せな日々を過ごす。
だが幸せは続かない。
文は誘拐犯として捕まり、
更紗は親戚の家を出て
養護ホームに預けられる。
歳月が過ぎ、
彼氏と結婚の話が出ている更紗は
ある町で文に出会ってしまった。
更紗と文。
恋じゃないけど、
これは何?
これを気持ち悪いと感じる人がいるのね。
マダムはあんまりそういう感覚にはならなかった。
ただ、
生きづらそうな二人やな~
とは思う。
映画だともっと生々しいのん?
文の抱える秘密に落涙。
それは誰にも相談できんわ。
更紗が少しづつ強くなっていく。
DVカレシ亮に
よく対抗できたよなぁ。
亮のご両親やおばあちゃんがいい人なだけに、
ちょっとそこは辛いものを感じた。
誰も傷つけずに生きて行ければいいけれど、
誰も傷つかずに生きていければいいけれど、
そんな夢物語、
世界に存在しない。
人が人である限り
誰かを傷つけ
誰かに傷つけられ、
そうやって生きて行かなくちゃいけない。
更紗と文。
過去がばれたらその土地にはいられない。
誘拐犯と誘拐犯を追い続け共に暮らそうとする被害者。
定住できない二人。
流浪するしかないふたり。
形を変え、
姿を消す日もあるけれど、
それでも月は
今夜も静かに夜空に在る。
梨花の存在が、
とてもありがたかった。
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