ジョゼと虎と魚たち【アニメ】(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

  ■あらすじ

 

 

ジョゼ…足が不自由な女の子

恒夫…海洋生物が好きな大学生

チヅ…ジョゼの祖母、実写よりオサレ

舞…バイト先の後輩、恒夫が好き

隼人…バイト先の同い年の友人、いいひと

花菜…図書館の司書、いいひと

 

スキューバダイビングショップで働きながら留学費用をためている恒夫。

同僚の隼人、後輩の舞と仲間にも恵まれている。

 

 

暴走する車いすに乗った美少女を助けた恒夫。

これがジョゼとの出会い。

 

 

 

 

まだ障害に対して引け目があるらしい祖母。

ジョゼをあまり外に連れ出したくない。

なぜなら外には恐ろしいモノたちがいっぱいだから。

祖母は恒夫にジョゼのサポートアルバイトを持ちかける。

(実写版のような貧困家庭ではないことが、ここからも伺える)

 

 

最初こそ嫌がらせのようなことを恒夫に要求していたジョゼだが、

どんどん心を開いていき…。

 

 

 

 

恒夫はジョゼを連れ、

外の世界を教えていく。

 

 

恒夫の友人たち、司書の花菜などと知り合い、

ジョゼの世界は広がる。

 

 

 

 

ジョゼの描く絵を見た花菜は、

「プロになれる」

と言うが、ジョゼは真に受けない。

絵を描いて生きていけたらいいけれど…。

 

 

祖母が亡くなり天涯孤独になるジョゼ。

 

 

恒夫のメキシコ留学が本決まりになった。

奨学金ももらえるらしい。

 

 

なかなかそのことを言い出せない恒夫。

後輩の舞は「恒夫を留学に行かせてやってくれ」とジョゼに頼みに来る。

 

 

ジョゼは恒夫と海に行くが、

その帰り、恒夫は事故に遭ってしまった。

 

 

留学の夢も消え、

もう、海に潜ることも出来なくなるかもしれない。

リハビリは辛いだけ。

希望を無くしかけた恒夫を隼人は図書館に連れていく。

 

 

そこで、

ジョゼが子供たちの前で、

自分の絵を使った物語をお披露目している姿を見る恒夫。

 

 

恒夫はリハビリに頑張り、夢を追うことを決意。

ジョゼもまた、

夢を追うことを決意。

 

 

二人は、未来に歩みだすのだった。

 

 

 

 

■おしまい 

 

 

 

 

 

  ■感想

 

 

 

 

これ、単体のアニメ映画として観たら感動するわ。

絵もとてもきれいだし。

さすがボンズ。

 

 

夢を追いかけるにはそれなりの苦労があるものの、

諦めないで。

だって、僕が…アタイが…いるから。

 

 

こっちではジョゼは「アタイ」です。

アタイでも可愛い。

 

 

奇麗でキラキラしてきゅんとなって、

人のやさしさと善性が前に出ていて、

お子さんにならこちらを進めます。

 

 

ただ。

あくまでこれは夢物語ニコニコ

 

 

舞が少しジョゼにきついことをいうものの、悪い子じゃない。

隼人は舞のフォローもするし。

花菜はジョゼの才能を見つけてくれる。

  

 

優しくて甘やかな世界

 

 

恒夫は事故に遭っても(責任の一端はジョゼに有り)ジョゼを責めて再起不能に追い詰めることもなく。

二人がは幸せロードを歩いていく予感しかしない。

 

 

実写版は、ジョゼが障碍者故にできないことを「胸を触らせる」と言うゲスな行為で助けてもらってる。

恒夫と身体の関係を持つ。

アニメ版は、そんなエロはすっ飛ばして、なかったことにして、

前を向く二人の夢物語になってる。

 

 

原作の、

しょせん恒夫とアタイは違う世界の人やから、

いつかは別れなあかん。

それは決定事項。

そういう根底に流れる哀しみと諦念は描かれてはいない。

 

 

 

 

大人になったら、
実写版も観てほしい。
原作も読んでほしい。
 
 
人の世界は善性だけでは出来上がっていない
そういう事も学んでほしい。
 
 
 
 
でも、
この映画を観ている時くらいは浮世の汚い事は忘れませう。
「ちょっと物足りないねんけど」な気持ちはこっちに置いといて。
これはこれ。
そういう気持ちで観たら良い映画だと思うのニコニコ
 
 

エロが無い。

この一点だけで、話はここまで変異を遂げるんや

 

 
これはW座の小山薫堂さんと信濃八太郎さんも言うてはったし、
何よりむっちゃ解説しにくそうでしたなーネガティブ
 
 
この映画のテーマは。
全年齢のアニメになると、
毒もドロドロも消える。
その分、
門戸が広がる。
みんな観てな!
上矢印
これ

 

 

 

 

 

 

涙ぐみそうになるシーンもありました。

恒夫が誰とでもイタす奴じゃないのも、ある意味理想。

せやけど、観る順番を間違えるとショック受けるかも。

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