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あなたにとって思い出のブログは?
一つに絞るのは難しいなぁ。
いつの間にか更新が途絶えて、
そのまま……なブログ数知れず。
それより自分自身、
続けていけるんかが、
一番ちんぱいやったりして。
俗に言う、
加齢問題
である。
うちのブログは、
交流に重きを置いてないんで、
気になった記事だけ読んで、
「ほな!さいなら」でええです。
おっきがるにっ。
『火喰鳥を、喰う』
読みました。
舞台は信州。
久喜雄司には、
自分ちの墓が荒らされる。
南方で戦死した大伯父の日記が手元に届く。
この二つの出来事が、
一度に降りかかっていた。
「ヒクイドリヲクウ ビミナリ」
この一文が日記に浮かび上がってから、
雄司の周囲では異変が次々と起きていく。
雄司は、
妻の知り合いで、
そっち系の才能のある北斗とともに、
謎を解明しようとしていくのだが悉く失敗。
日記にかかわった人、
雄司の身内、
生き残った大伯父の戦友、
皆が消えていく。
大伯父の「生きたい」という思念が、
情念が、
世界を改変していってるのか?
この装丁からして、
「おおぅ」
ってなりますよね。
主人公の雄司が、
かなりの草食系というか、
覇気の無い、
毒にも薬にもならない人。
そいつが主人公なので、
すごく淡々と話が進んでいくんですが、
中身は結構ハードモード。
身内が行方不明になるし、
大伯父の戦友が消えるし、
関与してた新聞記者も巻き込まれるし、
愛する妻が降ってくるガラスに突き刺されてKILLされるし、
母親に「うちの息子はおりません」言われるし。
メンタルズタボロリンやわ~
世界が改変されていく恐怖。
世界が変わる=今自分が存在する現実が消えるってことやん?
南方戦線に於いて、
飢えとマラリアに苦しんだ大伯父。
改変された歴史では、
大伯父はヒクイドリヲクウことが出来たわけで。
え?
喰っちゃったの
生にしがみつく者のほうが、
なんとなく生きてる者より、
格段に強い
ってことっすね。
イヤミス的なラストまで、
一気読みでした。
もう少し緩急がついてたほうがよかったかなー。
ま、デビュー作だし。
横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作。
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