ゴーストランドの惨劇(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

田舎町に引っ越してきた母娘が、

引っ越したその日に何者かに襲われた。

 

娘を守るためママ上が奮闘し、

暴漢を撃退…という名のKILL。

 

そして月日が流れ、

ホラー作家として成功した妹のもとに、

姉から謎の電話がかかってきた。

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

この作品はネタバレを知らない方が楽しめます。

 

 

 

 

 

ベス…作家志望、妹、ラブクラフト信者

ヴェラ…妹のほうがひいきされてると思ってるお姉ちゃん

ママ上…娘を守るためならKILLすら辞さない

 

 

おばちゃんが遺した田舎の家に引っ越してきたシンママと娘たち。

 

 

夜、母娘3人の家に、

巨大なデブ男と女装男が入ってきた。

襲われるヴェラ、腰が抜けてるベス、

ママ上は火事場のバカ力で男たちをKILLし娘を守り抜きはった。

 

 

 

 

時が流れベスは、念願のホラー作家に。

あの事件を元ネタにした「ゴーストランドの惨劇」を上梓、

本もバカ売れ。

素敵な旦那と子供にも恵まれ、

この世の春イエローハート

 

 

そんな時、姉のヴェラから「たすけて」と電話が…。

ヴェラはあの事件以来壊れてしまってたん。

 

 

母にヴェラを託してさっさと出ていったことに良心の呵責を感じてるベスは実家に戻る。

家に帰ったらへんなことが起きるねん。

鏡に書かれたHELP ME。

誰かの足音。

錯乱して半狂乱になっているヴェラ。

 

 

いったいこの家で何が起きてるの?

 

 

 

 

 

 

なにがおきてるもどうもこうも。

 

下矢印

注意以下ネタバレ注意

下矢印

下矢印

下矢印

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成功してる輝かしいアタシは、

現実世界から逃避したベスの見てた夢。

 

 

現実はいまだにあのデブと女装に蹂躙される日々。

ママ上はあっさり二人にKILLされてしまってた…。

ヴェラは精神世界に逃げたベスの分も現実と戦ってはったん。

 

 

 

ガンバレルーヤよしこみたいな化粧を施されたベスが連れていかれはる。

必死で抵抗するベスは、

辛くもピンチを逃れヴェラと共に家を逃げ出した。

 

 

警察に保護され、よかったと思ったのもつかの間、

警察官二人が女装にKILLされてしまった。

また家に連れていかれた姉妹、

ベスは再び夢の世界に入りこむけれど、

ヴェラを助けなくちゃ!と現実世界にカムバック。

 

 

 

 

自分を襲うデブをタイプライターで殴って意識を失わせたベス(理性のタガが外れた)、

姉を襲う女装にかみつき肉を食いちぎり、

それでも男の力は強いねん。

健気な女の子には荷が重い。

もはやここまででござる!

 

 

そこに警察が来て男どもを射殺してくれた。

 

 

警察に保護された姉妹。

ベスは窓際に立つママ上(あの世の人)の姿を見る。

ママが指さしていたのはタイプライター。

ママ上に励まさされ、

あたしはホラー作家になるわと誓うベスであった。

 

 

 

 

 

 

『マーターズ』の監督・パスカルロジェ・の最新作。

無茶苦茶面白かった。

ただこれ、

いたいけな少女たちが嬲られるので、

暴力シーンとかが嫌いな方や、

女の子が痛い目に合うのが嫌いな方は観ちゃダメ。

きれいな嬢の顔が…ヤメタゲテー!

R指定でござる。

 

 

マダムもそういうの嫌いだけど、

ベスとヴェラの姉妹愛に泣けました。

 

 

えーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーん

 

 

「才能のある妹ばっかちやほやしくさって」とひがんでるヴェラが、

妹を想ってるのに泣けたし、

現実逃避するしか能がなかったベスが、

ヴェラのために夢の中から出てヴェラを助けに行くのも泣けた。

 

 

非力な女の子は、

理不尽な暴力には抵抗できない。

でもその崇高な魂を折ることは誰にもできない。

 

 

あちこちにちりばめられている伏線が見事に回収されてて、

その辺もすごく好き。

お人形だらけの館が雰囲気出してはる。

お人形、怖い。

ンーーーケケケケケーと笑うお人形、怖いってば!

あんなんが廊下に立っとったら、

心臓麻痺起こすっちゅーねん。

 

 

 

パスカル・ロジェ監督は、

嬢ちゃんたちに痛くて怖い思いをさせることに心血を注いではるかのように見えて、

実は嬢ちゃんたちにエールを送ってはるんかもしれんなーなんて思ったり。

 

 

嬢たちよ、

立ち上がれ、

理不尽に屈するな、

ひるむことなく前を向こう。

あなたの魂は穢されてはおらぬ!と。

 

 

痛々しさの極限に百合愛を見た『マーターズ』。

マジかよ展開な『トールマン』。

二つが融合したかのような『ゴーストランドの惨劇』。

でも…『マーターズ』よりはマイルドかもね。

希望のあるラストに、マダム泣くポチ

にほんブログ村 映画ブログ 映画日記へ
にほんブログ村