読書メーター12月のまとめ(2019) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

ぼちぼちかな…の12月

 

 

12月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:5745
ナイス数:1163


アゲハ 女性秘匿捜査官・原麻希 (宝島社文庫)アゲハ 女性秘匿捜査官・原麻希 (宝島社文庫)感想
順番を間違えたので一冊目に戻る。相手がテロ組織なのでもっとドンパチハードな話かと思ったら以外に軽くて、そしてハラマキさんもスーパーヒロインじゃなく良い意味で軽くてサクサク読めました。黒幕?はすぐわかっちゃったけど、女って怖いですよね。よし、シリーズ順番に読みすすめるぞ―。
読了日:12月31日 著者:吉川 英梨
むかしむかしあるところに、死体がありました。むかしむかしあるところに、死体がありました。感想
一寸法師よ、お前はそんなやつだったのか!な冒頭から桃太郎の衝撃展開まで、どの作品も面白かった。特に桃太郎は、最後の最後で伏線がうまく回収されまとまりも良い。じんわり嫌な感じも好き。
読了日:12月29日 著者:青柳 碧人
かかかか感想
独特の文体で語られる娘「うーちゃん」の心。アルコールに逃げ「しにたい」と口走る母への愛情と憎悪、そして罪悪感。電車の座席の件は「ああ…」と納得し、恐ろしくなった。そこまで気をつかうのか、娘が、母に対して。読んでいて、色々苦しくなってくる。今後この作家さんがどのようなものを書いていかれるのか楽しみ。
読了日:12月27日 著者:宇佐見りん
邪宗門の惨劇 (角川ホラー文庫)邪宗門の惨劇 (角川ホラー文庫)感想
鈍感系好青年主人公、活発系美女、清楚系美女。この清楚系美女が大変うざったかった。古い作品なので蝋燭の明かりだけが頼りなのは効果的。ただミステリーとしてはどうやろか。犯人も動機も早い段階で予想がついてしまう。ミスリードらしきものも無いままに。ホラーの部分も弱いような気もするなぁ。サクッと気楽に読めるという点では良かったのではないかと思います。
読了日:12月26日 著者:吉村 達也
べらぼうくんべらぼうくん感想
万城目氏の、すんなり決まらない就活についても、せっかく決まった就職先をやめることについても焦らせることなく見守ってくださるご両親って素敵やん?私なら心配性なのでおおらかに受け止められないと思う。だって大手の経理なんて安定路線まっしぐらなのに。受験番号3で割れたら合格ってのは、私が高校受験するときから流れていた噂です。つまり古からの伝承…。
読了日:12月25日 著者:万城目 学
間宵の母間宵の母感想
一気読み。歌野さんらしい厭さがにじみ出ていて好き嫌いは分かれるだろうけど私は大好きです。他人様のことを詮索しだしたらロクなことにならんのですよ?と忠告してあげたい。関係者の皆さんに。最終章のホラーよりっぷりがたいそう好み。死ぬこと以外かすり傷。庭の草をカマドウマのように刈るシーンは、リング3Dを想像してちょっと笑えました。
読了日:12月24日 著者:歌野 晶午
コウサツ 刑事課・桔梗里見の囮捜査コウサツ 刑事課・桔梗里見の囮捜査感想
囮捜査って割にはそこまで囮じゃないような。お前が犯人か?あら違ったわ。じゃあお前が犯人か!あれ?じゃあお前が…最後はもうお前が犯人でいいよ。どいつもこいつもねっちょりした男ばっか。面白く無いわけではないんだけどイライラしちゃう。ラストはやっぱり気持ち悪い。とりまお父様がお気の毒。
読了日:12月23日 著者:前川裕
鏡の背面鏡の背面感想
読むのに時間がかかってしまって、この人誰やったっけ?発動。あなたは誰?が私は誰?に。どこに軸足をおいて読めばいいのかわかりにくく、それでも最後まで読めたのは作家さんの力量とラストの告白文の凄さによるものだと思います。とりあえず一番怖いのは盲目のあの人で、そうするとあの人が真っ先に追いかけたという冒頭の部分も…。うひぃ。
読了日:12月21日 著者:篠田 節子
スワン~女性秘匿捜査官・原麻希 (宝島社文庫)スワン~女性秘匿捜査官・原麻希 (宝島社文庫)感想
一作目を読んでいなくてもなんとなく事情はわかった。関西のおばちゃんパワーすご…。故郷シカ県が舞台なので「ここはあそこやろ?」で楽しかった。娘ちゃんが小2なのにおませすぎてびっくり。小5くらいならわかるけど2年でこれなら先行き不安やわ。今どきはこんなもんなんやろか?うち男子やからわからへんわ。しかしまぁリクルーターの目的がそっちとは、青田買いにもほどがある。最初から読もうっと。ほんと1巻を飛ばしちゃってスワンスワン…スマンやろー。
読了日:12月17日 著者:吉川 英梨
愛と追憶の泥濘愛と追憶の泥濘感想
後半、怒涛のドロドロ展開。大変面白うございました。マウントを取ったつもりでいい気になってたら気がついたら逆転されてるという脇が甘くて隙の多いヒロイン。小賢しい策を講じたものの生徒にまで反撃されて。「あなたはとても邪悪だ」ほんまそれ。本人に自覚はない。むしろ理解者で被害者よ?私は…なのがね。でもまぁ女性って多少はそういう部分があるから。上手く隠してるか隠しきれてないか、自覚があるか無いかだけ。ヒロインは少し愚かだったということで。この作家さん、追いかけてみようと決意。
読了日:12月14日 著者:坂井 希久子
警視庁「女性犯罪」捜査班  警部補・原麻希 (宝島社文庫『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)警視庁「女性犯罪」捜査班 警部補・原麻希 (宝島社文庫『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)感想
シリーズ物の一番最初のやつ…ちゃうやん、セカンドシーズンの一番最初のやつやん。しくったわ。でもこれはこれで面白い。夢美ちゃんのキャラは良いなぁ。八丈島のキョン、こまわり君世代には郷愁(そこ?)。犯人さん確かに悪いし人間的に未成熟なんだけど、なんか気の毒になるくらい落とされてちょっと可愛そうでした。
読了日:12月12日 著者:吉川 英梨
名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは美味しく食べる (ハルキ文庫)名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは美味しく食べる (ハルキ文庫)感想
愛知県に住みだして20年以上、おこしもんや生せんべいなんて知らなかった。次作で自動車最中が来たら笑う。頭がいいから…と医学部に進むとどこかで折り合いをつけないとしんどくなるですよ。親が医者とかなら気持ちの立て直しも容易かもですが。パチパチくんのように事あるごとに他人様とドンパッチする平野さんはごっつ苦手なタイプ。
読了日:12月11日 著者:太田忠司
監禁探偵監禁探偵感想
確かにある意味全部監禁ですわ。1話目と2話目で知り合った人が3話目でタッグを組み、どこかに拉致監禁されているのかもしれないアカネ(ヒロイン)を探すのは面白い。アカネの過去を探っていくうちに「アカネはアカネなの?」という問に直面したりして。3話目のエグみもなかなか。ノベライズだからか、表紙がちょっとアレなのがもったいないかな。
読了日:12月10日 著者:我孫子 武丸
さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまでさよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで感想
続編。高田かやさんは言われたことを鵜呑みにするのではなく自分の心と頭でしっかり考えていたから、村を出ても比較的すんなり生活が送れたのではないかしら。頭の良い方なんだなぁ。制限受けまくりでも情報をシャットアウトすることは出来ない。情報が入ってきても「やっぱ村のほうが良い」と村を選んだ人をどうこういうことは誰にも出来ないと思うが、私なら本のない世界なんて生きていけないわ。結婚相手すらお仕着せって…某宗教団体を思い出してちょっと戦慄。
読了日:12月09日 著者:高田 かや
キリングクラブキリングクラブ感想
私のウフフ予想→サイコの方々がその特殊能力を発揮してバッタバッタと皆さんをKILLしていくDEATH。警察は翻弄されまくるDEATH!実際は全然違いました。生きながら扁桃体を取り出す…なんて素敵設定なのに、あんま上手く使いこなせてなくて、もったいない。結局最後は失敗しちゃったのね。掃除の行き届いていないところすらも罠だったってこと?
読了日:12月06日 著者:石川 智健
デートクレンジングデートクレンジング感想
ふんふん…と読み進めて読了したものの、ハテ?そりゃもちろん人間なんていろいろな面を持っているし、いい人だと思ってたらそうじゃないってことも多々あるし、他人の善意が重くなることだって少なくはないけど…なんだろうこのもやもや。結婚しないあの4人がシェアハウスしたところで、絶対トラブルが発生するって。案外、棺桶に片足突っ込むような年齢になったほうが「早くしなくちゃ」の柵から逃れられるのかもしれないなぁと思いました。殆どのことは、まぁしゃーないしゃーない←放棄かい!
読了日:12月05日 著者:柚木 麻子
カルト村で生まれました。カルト村で生まれました。感想
この時代に「飢える」ことに泣けて仕方なかった。衣食足りて礼節を知る!だよ。周囲がみんなそういう状態だから「こんなものだ」と思えたのかもしれないけど…。「すべての人が幸福である社会」なんてあるわけがないし出来るわけがない。誰か(主に大人)にとっての理想が、誰か(主に子供)の犠牲のもとに成り立っているのなら私はそれを幸福な社会だとは認定しない。
読了日:12月04日 著者:高田 かや
日本現代怪異事典 副読本日本現代怪異事典 副読本感想
怪異も時代によって変異を重ねていくのですね。LINEを使った怪異なんてもう、おばちゃんにはついていけませんわ。ネットで話題になった「禁后」や「リゾートなんちゃら」やら出てきたので思わず読みに行ってしまったよ。あ、そうそう、こんな話やったわ(忘れてる)…他にもないかしらん…からのオカルトサーフィン…アカーン。映画化されてる怪異もちらほら。「口裂け女」なんかメジャーキャラだから映画の出来もピンキリ。「口裂け女2」はなかなか切なくてよかったです。
読了日:12月03日 著者:朝里 樹
おかあさんの扉6  ピッカピカです六歳児 (オレンジページムック)おかあさんの扉6 ピッカピカです六歳児 (オレンジページムック)感想
は(歯)ひ(ビリビリ感電)ふ(服…卒園式の)へ(屁)ほんと面白い!給食にときめき、プレゼントに泣き、途中睨む音「ぎらっ」まで生み出すあーこちゃんって天才ちゃうんか?女の子ってこんな感じなの?ワタシ的にツボは理佐先生の夏休みの宿題。「朝日の役やって」でした、ブハッ(笑ってる)。
読了日:12月02日 著者:伊藤 理佐
夏の王国で目覚めない (ハヤカワ・ミステリワールド)夏の王国で目覚めない (ハヤカワ・ミステリワールド)感想
大変難しい設定をなんとか描ききったかしら…という感じ。いろいろと「ちょ…」な部分もありましたがこれはこれ、と割り切れば良いのかなぁ、なんて。私ならこういう中に入れさせられたら「絶対ウケ狙わなきゃ」とダダ滑りのしょうもないネタを繰り返し、即刻退場させられることでしょう。みんな真面目でえらいなぁ←そこかよ。青春ってあまずっぱーい。
読了日:12月01日 著者:彩坂 美月

読書メーター

 

 

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■おすすめ■

 

●間宵の母

●愛と追憶の泥濘

●べらぼうくん

●むかしむかしあるところに死体がありました

 

 

ホラーな『間宵の母』

ある意味ホラーな『愛と追憶~』

ウジハラーな『べらぼうくん』

ホラー要素もあるんちゃうん?な『むかしむかし~』。

青柳さんって2冊しか読んでないんだけど、そちらも嫌な感じ~~な話だったんで。

もしかしてほんのり嫌なミステリが多いんやろうか?と期待に胸がドキドキしちゃう作家さん。

こわいなこわいな人間ってこわいな♪な昔話。

特に「桃太郎」の話は秀逸。

 

 

それでは来月も良い本に出会えますように。

 

 

図書館で借りてきた本が家の積ん読本のなかにあった。

しかも2冊も…!

ボケ?ボケなの?

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