マザー・ドント・クライ(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

「母なるもの」の呪縛の連鎖

 

私生児を生んで実家に帰ってきた主人公。

産後、主人公は幻覚に苦しめられる。

これは、育児ノイローゼ?

それとも、この土地の呪い?

 

 

 

 

 

===登場人物===

 

クロエ…若い新米ママ、はじめての育児で精神が異常に…

リアム…クロエが生んだ赤ん坊

ルビー…クロエのママ、女手一つでクロエを育てた

アダム…クロエに恋してる地元の青年

リード…精神科医、昆虫標本作りが趣味

 

 

家出した挙げ句、若いみそらで出産したクロエ。

父親のわからない子供を生んだことで、ママは若干お怒り。

ほっとくわけにも行かないので家に連れ帰ることに。

帰宅途中でママの歌う歌は、赤ん坊を殺す歌。ゥヲイ!

 

 

ガーン滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗滝汗ガーン

 

 

実家に戻ってきたクロエは、土地の閉塞感もいややし、ママの干渉もいや。

育児はぐーぐー寝てられへんし、お乳は飲んでくれへんし…で、出産してハッピーなママ…ではなく、初っ端から完全に、

「しんどいわー、いややわー、子供は可愛いけど、かなわんわー」

が漂いまくり。

ママってば「アダムと結婚してたら良かったのに」「あの子はええ子やのに」「父親は誰なん」とうるさいっちゅーねん。

 

 

精神が疲弊してるクロエは、搾乳してたら血がぴゅうぴゅう出てきたり、

勝手にドアが開いたり、テレビに変な女が写ってたり、ドアに人影が見えたり、リアムが血まみれになってたり…という幻覚を見始めて、事あるごとにギャワーウヒぃ!と大騒ぎ。

 

 

!ガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーン!

 

 

でも本当に幻覚なのかにゃ~~~?

 

 

ママは通っている精神科医のリード先生に相談するけど「産後鬱ちゃうかな」と言われてしまいます。

でも、クロエの幻覚は、ひどくなる一方。

リアムを殺してしまう幻覚まで見てしまうように。

 

 

実はクロエたちの住む町は、かつて英国人に占領されていて、女性たちは手篭めにされては妊娠。

彼女たちは神父様にお縋りし、身に宿した子供を殺していた忌まわしき土地でしたん。

 

 

土地の呪いなん?

それとも幻覚なん?

恐怖に囚われたクロエは、アダムに助けを求めに行くのに、アダムってば「ムラァ、ハァハァラブ」。

実はクロエは、家出したときにうっかり乗ってしまった車の運転手に手篭めにされ妊娠してしまったのです。

彼女にとって、そういう行為は恐怖でしか無い。

なのにアダムは、欲望マン。

 

 

クロエはアダムを刺殺し血まみれになって家に帰ります。

ママから開放されたかった、愛情が重かった、こんな土地で暮らすのが嫌やった。

意を決して家出したのに、その直後にレイプされゴミのように捨てられ身籠ってしまい…もう絵に描いたような転落人生。

 

 

独立したかったん。

自由になりたかったん。

私は私でいたかったん。

なのに今自分はこの忌まわしい土地でママの庇護の元で生きてる。

もうなんもかんもいややーーーーー!

ママをも刺殺してしまうクロエ。

 

 

収容施設のようなところに入れられたクロエ。

ドアの向こうで、悪魔がニタニタ笑ってる。

錯乱したクロエは、赤ん坊を壁に叩きつけて…。

 

 

      おしまい

 

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 

 

土地の呪いなのか「赤ん坊を殺しちゃいなYO」とそそのかしてくる魔女?みたいな女に翻弄されるシンママ。

 

 

お産のときから「もういやや、こんなんいやや!」と望まぬ妊娠、望まぬ出産であることを言外に匂わしていたクロエ。

父親が誰か…は、なんとなく想像できます。

あ、やっぱりね…って感じ。

世間知らずの無知なオンナノコが、計画もなしに家出しても行き着く先は「そういうこと」なんやなぁと。

 

 

人生の中で祝福されるはずの出産がもう地獄の一丁目チーン

育児に至っては地獄の二丁目以降ゲロー

毎日毎日、もういややえーん

若いから仕方ないと思うけど、言うたら自業自得やんけ真顔

 

 

クロエのママ上がまた、娘べったりで支配下に置きたがる人。

こういうのは重たいけどさ、「うまく利用したろ」でエエと思うんよ。

子育てにも、それなりに協力してくれてはるし。

ママ上が働いて食わせてくれてるんだしさ。

 

 

それより、アダムだよ。

お前、単純にヤりたいだけやんけ!

もうちょっと包容力というものを駆使して外堀から埋めていけば、

「あら…良い人…」って恋の花咲くこともあったかもしれない。

可能性は「ゼロではない」程度やけど、あんなんしたらゼロどころかマイナスやんけ。

 

 

登場人物がみんな「なんやねん、こいつら」なので、気の毒に思えない。

一番気の毒なのは赤ん坊です。

これは間違いありません。

 

 

グロは…赤ちゃんの指をざっくり切ったり、血まみれベイビーが出てきたり、刃物で刺したり…なのですが、それほどではないかなぁ。

(マダムの見解なので、あとで「グロかったわ」と言うて来ないように)

 

 

育児で精神が壊れ気味の若いママが、変な行動をとってる…そんな映画。

お化けさんなのか、魔女なのか、土地の呪縛なのか、なんかもうようわからん。

リード先生は、悪魔あるいは魔女側の人間なん?

 

 

シンママが子育てで悩んで、

恐ろしいことになっていく。

趣旨はわかるのだけれどね。

『ババドック 暗闇の魔物』→■

これと比較したら、ちょっと…いや、かなり雰囲気映画って気がします。

 

 

陶器製のお人形がギヌロとこっち向いたり。

オルゴールの中のプリマ人形の首がもがれてたり。

いきなり出てくるきしょい手だったり。

それなりに頑張ったシーンはあるのに、整合性がないと言うか統一されていないと言うか…。

要するに、

全然怖くない。

 

予告を観て「面白そう」って借りたのになぁ。

クロエがもろに「病んでる系」なので、観てるだけで不安感です、ぞわぞわ~。

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