ゾンビもの…なんやけど…。
基地?の外は感染者だらけ。
感染した子どもたちは、ガッチガチに拘束されながらも教育を受けている。
しかしある日、感染者がなだれ込んできて…。
ディストピア パンドラの少女 [DVD]
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===登場人物===
●メラニー…ハイブリッドの少女、ごっつかしこ。
●ヘレン…ハイブリッドの子どもたちの教師。
●コールドウェル博士…ワクチン作りたいねん!な女性博士。
●パークス軍曹…ハイブリッドを憎んでる。
●ギャラガー…一兵卒。脱出メンバーの一人。
●ディロン…一兵卒。早々に噛まれる。出落ち。
感染者・ハングリーズが世界を跋扈する。
隔離された基地で、メラニーたちハイブリッド(感染した母体から生まれた子たち)は、なんとか生存を許されてはった。
子どもたちはヘレンから教育を受けてはる。
ヘレンは教え子たちに親密に接するけれど、人のニオイを感じると理性を失ってしまうのもまたハイブリッドの特徴。
歯をカチカチカチと噛み鳴らし、拘束具をちぎらんばかりの勢いで「人を襲い食らう」本能に突き動かされてしまうん。それは、IQの高いメラニーも抗えない忌まわしき欲望。
ハイブリッドの子たちは、ワクチンの原材料になるため犠牲になってはったん。
ワクチンのために生きた脳や脊髄が必要やから。
ある日基地をハングリーズが襲撃。
パークス軍曹は部下のギャラガーやディロンと共に、博士とヘレン、そしてメラニーを救い出し逃走。
別の基地に移動を試みた。
途中でハングリーズに襲われディロンが噛まれ感染。
すぐ変貌するので感染したやつが、感染を隠して紛れ込む…という展開は無し。
車が動かなくなったので徒歩で基地を目指すことに。
感染者がむっさおる(でも動かずにぼーっとしてる)中を、そっと音を立てずに移動していくんやけど、ハングリーズの生態に興味を持つ博士が要らんことをして気づかれ襲われたので、手近にある建物の中に逃げ込んだわ。
「博士はたいがい要らんことをしでかす」の法則!
ハングリーズは真菌感染。
なかなか斬新やろ?
パークス軍曹は妻が感染したん。妊娠していた妻は胎盤を通して胎児も感染させてしまいはった。
胎児は母親の胎内を食って生まれて来たんやて。
パークスはそれでハイブリッドを憎んでるんさ。
メラニーは建物から出て街を探索に。
メラニーはハイブリッドなので襲われへんの。
空腹なのでにゃんこを食ったり…。
帰ってきたらハングリーズが建物を包囲しとった。
賢いメラニーはワンコを囮にし、ハングリーズが一斉にワンコを「待てぇ~」と追いかけて移動した隙を見計らって、ヘレンたちを建物から脱出させることに成功。
基地を求めてフラフラさまよってたら途中で植物化したハングリーズの成れの果てを発見。
結実?したそれは、もうすぐパーーーンって弾けて胞子を世界に巻き散らかしよる。したら世界はジ・エンドやで?博士が言いはる。
都合よく移動式の実験室(完全隔離施設でもある)も見つけたよ。
メラニーは廃墟と化した街で、ハングリーズ第二世代の子どもたちが群れを作ってるのを発見。
ギャラガーは食料を探しに行き、まんまと子どもたちの罠(=知性の萌芽はあるということ)に引っかかり死亡。
子どもたちはヘレンたちも襲いに来よる。
メラニーがガウガウガガーーウ!とリーダーを威嚇し、バットで殴り倒して撲殺。
つまりメラニーは武器を使いリーダーを倒すことで自分が上位種であることを子どもたちに知らしめたわけや。
博士は「ワクチンワクチン!メラニーちゃん、人類のためにワクチンになって」と言いよるけど、メラニーはもう
「人類って守らなアカンもんなん?私は人類なん?私は私やん!」
とかしこ故にワクチンのために殺されることを拒否。
「待ってや、ワクチンになれや」追いすがる博士を子どもたちがKILL。
メラニーは結実した植物に火を放つ。
熱によって刺激された観は爆ぜ胞子?を世界中にばらまくのだった。
軍曹は実験室から外に出て感染。
メラニーに殺してもらう。
ただ一人残ったヘレンは、完全隔離された実験室で子どもたちの「教師」として生き延びている。
第二世代に教育を受けさせているのはメラニーだった。
世界がどう変わるかは、まだわからない。
おしまい
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ゾンビが死んだら植物というか蔦というか、そういうのになって実を結んで胞子?として世界に広がっていく。
噛むだけで世界を蹂躙できるのに、ある種すごい進化やなーと感心しました。
もう空気中に胞子が飛びまくってるから、ヘレンくらいきっちり隔離されたところじゃないと生き残れない。
人類絶滅。
メラニーが賢いのは「教育の重要性」を知り、教育を広めようとしてるところ。
ヘレンという教師が死んでも、その教育を受けた者たちが他のものに教育出来ると言う先々まで予測しているところ。
ザンシン。
ゾンビはダッシュ系。
群れて襲ってきよる。
第一世代に知性は無し。
博士の研究所を襲っていたシーンが一番ピーク。
助手のおねぃさんがガラス窓越しに襲われて、アイムハングリー!
そこまでグロくはないけど、一応ゾンビ系なので、噛まれたりする「お食事流血系」が嫌な人は気をつけて。
あとにゃんことか食っちゃうので動物が殺されるなんてー!という人も気をつけて。
かと言ってゾンビだガッブゥゥゥゥ内蔵イタダキマァス!を期待しすぎたらがっかりんこ。
ゾンビ映画も飽和気味なので、新しいタイプのゾンビ映画がポコポコと生まれてきますが。
ゾンビを変種させるには限界があると思うの。
ユルユル系がダッシュ系になったときほどの衝撃は、もうあんまないと思うねん。
知性があるのに食欲に負けてしまう…、
そんな「ダイエットあるある」みたいなゾンビ…あかんて。
人という種がもう生命の進化のどん詰まりに来てて、
新しい種としてハングリー第二世代が来る。
…そういう「あ~~あ」感は強いけど、ゾンビ映画の爽快感(撃って噛まれて流血ドバー)は言うほど無し。
好みは分かれそうです。
ゾンビ映画という前知識なしに観たので、
「おおお、ゾンビ映画の新しい切り口やな」
ということで高得点差し上げたいんだけど、
マダムが望むゾンビ映画とはちょっと違ったポチ!
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