フッテージ ~惨劇までの13日間~(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

低予算ホラーを撮りに行って揉める。

 

「ファウンド・フッテージの映画を撮るで!なんと3Dです!」

意気揚々と撮影に来たメンバーたち。

曰くありげなボロい別荘で巻き起こる、人間関係のいざこざ(ほぼこっち)と怪奇現象(微々たる量)。
再開初っ端からポンカスホラー…。
 
 
 
 
 
===登場人物===
 
デレク…映画を撮ろうとしてる人、俺様。
アンドリュー…監督、提案をことごとくダメ出しされる。
カール…音声、いかつい外見の割に信心深い。
リリー…助手の女性。
エイミー…女優、デレクの元妻。
マーク…カメラマン、デレクの弟。
スコット…ホラー評論家、出落ち要員。
 
 
エイミーが身内から譲り受けたボロい別荘でロケが始まるよ。
床にしみがあったり、いかにも感を醸し出してるぜ!
夜中、みんな寝てたら奇妙な音が聞こえるん。実はデレクが流しとって「ビビるスタッフは映像に欠かせへんやん?」とか平然と言いよる。
 
 
結末も決まってないのに、
「とりあえず撮る、なぜなら、撮ってるうちにラストってのは、ピピーンと湧き上がってくるもんやから!」
などとほざくデレクに、皆さんちょっとイラァ。
おまけにデレクとエイミーが、ギスギス。
 
 
ハートブレイクプンプンプンプンプンプンプンプンプンプンプンプンプンプンプンプンプンプンハートブレイク
 
 
納屋で撮影してたら(=揉めてたら)、突如リリーの頭にシャベルが落下。負傷。
なにか「おかしいこと」が起きてる気配を皆感じるのだが、デレクだけは、
「そんなことで中止になる撮影ではないのだ!」
皆さんギスギスが加速。
エイミーはヒステリックになり、デレクは輪をかけて意固地に。当然二人は撮影中もお構いなしに大喧嘩。
なのに夜中にエロッティに励んだり。
こんなアホに付き合わねばならない撮影クルーの人たちがお気の毒。
 
 
タラーえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんえーんタラー
 
 
デレクはクルーを連れて近所のバーに行く。
「ホラー評論家のスコットが、わざわざ撮影を見学に来てくれるんや、これはチャンスやで!」
少しだけテンションが上がるクルー。
しかし帰ってきたら別荘内がぐちゃぐちゃに荒らされてた。
 
 
カールは「もう、付き合っとれるか!」と戦線離脱。ひとり別荘を出ていきはる。
デレクの自己中、ワガママがひどくなり、皆が疲弊。
翌朝、起きてきたら腕が血まみれになってたエイミー。
デレクは「かまってちゃんの自傷行為や」と一刀両断。
 
 
 
 
マークが画像確認すると、寝ているエイミーの腕が何かにざっくり切られたシーンが(でもスヤァと寝てはる)。
黒いモヤモヤした物が映ってるけど、肉眼では見えない。カメラ越し、あるいはカメラで写した画像でないと視認できひんねん。
 
 
マークはエイミーに「危険やから、もうこんな撮影やめて出ていこう」というが、スコットに認められたら女優としてもうちょっと上に行ける…という欲があるから「ほな帰るわ」って言えへん。
結局みんな、有名人に認められたいのや。
 
 
スコットが来て、いよいよ撮影も佳境!…なのに、やっつけで撮影してるからラストが未定のまま。
アンドリューが今までの流れに沿ったラストを提示。
「エイミーが悪魔になって皆を殺す…これで行こう」
ところがデレクは猛反対。
「ちょっと待てや、なんで俺様が死ななアカンねん!死ぬ役なんていややからな」
「デレク、こういうファウンド・フッテージものは全滅エンドが定番やねん、わがまま言うなよ」
アンドリューも流石に激怒。
「プロモ作品ちゃうねんぞ!好き勝手言うな!」
 
 
 
 
ぶーたれながら撮影に戻るデレク。するとエイミーがいきなりトンカチでデレクを殴打しだしたやん!
モニタで観てた皆が現場に駆けつけるとドアが閉まる。
「これ、ジョーク?」スコットがのんびり言うてたらドアが吹っ飛んできた。
スコットはドアの下敷きに。
扉の中は、血の海。まさに血の海。
アンドリューも、何かに胸を貫かれシボンヌ。
 
 
「これはやばいやつやー」
全員逃げ出すものの、ひとり、またひとりと犠牲に。
先に出てたカールも死体で発見されちゃったし。
 
 
マークとエイミーは車に乗り込み逃走。
「大丈夫、もう大丈夫や」
全然大丈夫じゃなく、エイミーが悪魔になってマークを襲ったよぅ。
全滅エンド。
何?このぐだぐだ…。
 
 
スコット、何しに出てきた?そんな疑問を抱えつつ。
 
 
     おしまい
 
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騙された。
また騙された、騙された。
何に騙された、
これ絡みだと騙された。
        下矢印
 
 
 
全然関係ないやんけーーー!
延々とギスギスした人間関係を見せつけられて、おばけとかそういうのは黒いモヤモヤ…。
おばけの形すら無い、モヤモヤ。
モヤモヤさまーず!ぱふっ!
 
 
トンカチで殴るのも、直接シーンなし。
ただ血がドバーって広がってるだけ。
若干、それらしきものが点在してるけどさ、点在じゃアカンやろ?
マークが何かを探しに行くときに、その血の海部屋に入るんやけど、もっとさぁ、こう…わかるやろ?
内蔵とかちぎれた手足とかさぁ、そういうのがあっちこっちに転がっててほしいわけよ。
血糊のみブッシャーしてるだけの「手抜きやないけ!」なんか観たくないわけよ。
グロゴアキリカブブッシャーシーンは、結構お金かかるから、赤いペンキと洋服の切れっ端とか豚バラ肉とか撒いとけ撒いとけ…そんなことで許されると思っとんのか?←胸ぐらをつかむ勢いで。
 
 
低予算なのはわかる、低予算の映画だからそれを逆手に取って、低予算ホラーあるあるにしたいんやね、うん、そこの発想はまぁ良いよ。
でもな。
なんで、ムカつく男の「俺様劇場」を見せられなアカンねん!
もれなく元夫婦の喧嘩付き。
そんなオプションは要らん。
 
 
登場人物の造形が、イマイチなんだよね。
デレクという暴君に対抗するマーク、兄に対しての服従から反抗に向かう心情の変化にエイミーが絡んでる…そういうところも、もうちょっと上手く描いてくれはったら。
グロゴアキリカブブッシャーがなくても、心理サスペンス的な面白みは出たんちゃうやろかと思うんじゃが。
 
 
あと、「サメ映画なんてなんぼでもある、竜巻映画もなんぼでもある、これを組み合わせて『シャークネード』作ったら大ヒットや!要は目の付け所よ」(意訳)って意見には賛同。
目の付け所はよくても、作りようでびっくりするほどクソになる見本!みたいな映画になっちゃったけどね…。
 
 
こんな映画が100分もあるんですよ?
マダムの時間を返せ!
グロゴアキリカブブッシャーを頑張ってくれないと、
100分も観るのしんどいわ!
 
騙されてばかりのマダムです…。
なんで電話の勧誘には、疑いしか持たぬのに、
こんなポンカス映画に、ころっと騙されるんじゃろうなぁ…ポチ
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