貴族の、おゾンビ~~!ルネッサーンス!
高慢と偏見とゾンビ [DVD] 4,104円 Amazon |
時は中世、貴族の社会。
貧乏貴族の娘たちにとって、いい相手と結婚することこそが生きる道!
近所にブルジョアな貴族が越してきて、娘達は色めき立つが、
ゾンビもやってきたので、こっちにも色めき立つ(色めき立ってねぇ!)
ゾンビのいる世界。
ゾンビと言っても、見るからに!じゃなく一般市民に紛れ込んでいるやつもいる社会でございます。
貴族の集まる社交場に、ダーシー大佐がやって参ります。
「この中にひとりゾンビがいるーーー」
大佐は死肉ハエを使い、死にながら生きているフリをしているゾンビを見つけては退治して行かれます。
さて、とある田舎町に娘ばかりを抱える貴族が住んでおりました。
あまり裕福でないその貴族。
貧乏貴族の娘にとって、結婚して良い家に嫁ぐ以外、世の中を渡っていく術はございませぬ。
なぜなら財産は、娘でなく男子が受け継ぐことに決まっております故。
娘達はパーティに出ては男漁り…あ、いえ…、良家との結婚を夢見るのでございました。
ある日ご近所に、超お金持ちで由緒正しい家柄のビングリーが、友人の騎士ダーシーと越してまいります。
娘達の母親は「何とかして金持ち男を引っ掛けろ!」と至上命令を出します。
パーティが開かれ、娘達にもご招待が。
途中ゾンビが現れ、姉妹たちはバッタバッタとゾンビをなぎ倒して行かれます。
華麗なるゾンビ討伐の舞。
とても美しい長女のジェーンがビングリーに見初められました。
母上は「やったでぇ!」と大喜び。
次女のリズは、ダーシーに出会い「虫の好かん人!」と思います。
ある夜の舞踏会。
ゾンビが大暴れし、こりてしまったビングリーは、村から立ち去っていきました。
ジェーンはひとり残されます。
ダーシーのライバル・ウィカムからこの「残された原因」が、
ダーシーによる「あの娘はビングリーの財産目当てだ」と言う進言のせいだったとから教えられ、リズは激怒なさるのでした。
しかもダーシーがいかに悪漢かということも吹き込まれ、没落貴族とは言えども世間知らずのお嬢様であるリズは、すっかりウィカムを信用なさってしまうのです。
ウィカムに誘われ、ある協会に行くとそこはゾンビの巣窟でした。
しかし、豚の脳を喰っているゾンビはたいそう大人しく、規律を守り生活しております。
ダーシーはリズにプロポーズをなさるのですが、ウィカムから色々と情報を得ておられたリズは拒否なさいます。
「あなたのせいでジェーンはビングリーと別れることになったのよ?」
ダーシーは、手紙に真実をしたためリズに届けました。
●ジェーンがお金目当てだと思ったのはジェーンの母親がそう言いふらしていたから。
●ウィカムは浪費家で渡された財産を使い果たし、自分の妹と結婚して財産を手に入れようとしていたので怒りました。
どういうことですかしら?疑問形で頭が一杯になっているその頃、ウィカムはリズの末の妹リディアを連れて駆け落ちしてしまったのでございます。
(でもこれは、愛のある駆け落ちではなく単なる誘拐だったことが後にわかります)
ウィカムは、あのゾンビの巣窟になっている協会に行った!確信を持ったリズは妹を助けるため馬を駆ります。
ジェーンも、付いてきますが、途中ビングリーと出会い、愛を確かめあった二人は一旦引き上げることに。
ダーシーもまた教会に向かっていました。
のんびり暮らしているゾンビさんに人間の脳を与え(人間の脳を与えると「脳みそ欲しい」となり殺戮に走る)凶暴化させ、ゾンビ軍団を作ろうとするウィカム!
でも、ダーシーはウィカムより一足お先にさっさと人間の脳を食わせておきましたの。
暴徒と化すゾンビさんにビックリなウィカム。
凶暴化するゾンビさんは、荒ぶリング。うぉーうぉー。
リディアを逃し、ダーシーはウィカムと戦います。
しかしなんたるち~あ~~サンタルチ~~~ア~~~~。
ウィカムはとうの昔にゾンビになっていたのです。
ダーシーに対する憎しみだけで意識を正常に持ち続ける…何という精神力でしょう。
それを善き方向に活かせばよろしいものを。
ダーシーのピンチにリズが現れ、二人は共闘。
ゾンビの大群が押し寄せる町では、橋を落としこちらに来られないよう作戦を立てていました。
もうすぐ橋が爆破されます。
もう時間が…そこへ現れたリズとダーシー。
二人は橋の崩落に飲み込まれますが、一命をとりとめ、愛を確認し合うのでございました。
ジェーンとビングリー。リズとダーシー。
2人の婚礼の儀もたけなわ、幸せいっぱい夢いっぱい…。
そんなときなのに、
ウィカムを戦闘にしたゾンビ軍団が、パラリラパラリラ…。
まだまだお話は終わりそうにはございませぬ…。
おしまい
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原作既読。
ついでも「高慢と偏見」も既読。
高慢と偏見〔新装版〕 (河出文庫) Amazon |
そしてそのどちらも、
「大変つまんねーーーーー!」
と思ったマダムでございますよ。
金も地位もある貴族。
金はあるけど地位の低い成金。
地位は貴族だけど金のない貧乏貴族。
金も地位もある人がカーストトップなのは当然ですが、後の2つのバランスがビミョ~~~。
金もないし、貴族の地位もそんなに高くない…そういうなんちゃって貴族の家では、
娘がとにかく「金のある家」に嫁いでくれないとどうしようもない。
この作品でも母親が躍起になって、金持ち貴族とくっつけるため奮闘します。
逆効果になってるんですが。
プライド、気持ちの行き違い、好きなのに正直になれない。
当時から存在していたツンデレ!
…でもつまんなかったのです。
ゾンビか恋愛かどっちかにせぇや!
と言うか…言うか…貴族の生活とか考えとかにどうも乗り切れなくて。
知らんがな…となっちゃったのです。
高慢と偏見が大傑作だと知ってはいましたが、文学的な作品は、もうこの年になると「つまんない」の一言。
だから、あのクソツマラン原作をよくここまで仕上げたなと素直に感動しました。
しましたけど。
ゾンビものとして見たら、がっかり。
ダーシーは全然かっこよくないし。
ビングリーも、育ちは良いんか知らんけど魅力ないし。
リズとジェーン以外の姉妹のキャラはたってないし。
姉妹のオカンは腹立たしいばかりだし。
華麗な貴族社会絵巻が好きな人は、観ればいいと思います。
評価も高いし。
あと、少女漫画の王道乙女路線が好きな人も観ればいいと思うよ。
乙女たちはみんなかわいいし。
オパーイはたわわだし。
でもゾンビ映画だと言われたら、NO!と言いたい。
大体豚の脳を食ってたらおとなしかったゾンちゃんに、人間の脳を食わせて凶暴化させたのは、ドーナーター?
ドレスと調度品だけに眼をやればいい映画。
逆に言うとゾンビが苦手な人でも、
なんとか見ることは出来るレベル。
つまり、
つまらぬ。
これ…何かどこかで観たポンカス映画とかぶる…。
あっ!
ゾンビと戦うための武道。
金持ちはジャパニーズで習い、ビンバウな人はチャイニーズで習うらしい。
その割に日本語何言うてるかわからんわ!
乙女たちのVSゾンビアクションは素敵でした。
中世のゾンビと戦う乙女たちアクションにしてほしかった…ポチ
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