オーガストウォーズ(ネタバレ) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

息子探して三千里
オーガストウォーズ [Blu-ray]/スベトラーナ・イヴァーノヴナ,エゴール・ベロエフ,マクシム・マトヴェーエフ
¥5,076
Amazon.co.jp
戦争が勃発した地域に、息子がいる!
オカンが助けに行かないで、誰が助けてくれようか!!




シンママのクセーニア。
ちょといい人♡もできてる、美人ちゃん。

息子のチョーマは、ママ大好きな妄想男子。
現実が妄想に置き換えられる、豊かな想像力の持ち主。


クセーニアは、今彼と旅行に行くためチョーマを元旦那の家へヴァカンスに送り出すが、
そこがまさか戦争勃発地帯になろうとは…!!



息子の安否が心配なクセーニアは、彼をほっぽって旦那の家に向かいます。

しかし、迎えに行くために乗車したバスが襲撃され、
なんとか辿り着いた町ではミサイルが降り注ぐ。
怒号と破壊と煙と炎の中、クセーニアはいろんな人の助けを得て生き延びるのでした。



チョーマのことが心配でたまらないクセーニア。
どうにかして、チョーマのところに行きたい。
知り合った軍人さんから、マスコミだといえば、戦場の近くまで連れていけると聞き、マスコミ関係者から通行証をパクリとったりも!


戦場で命の危機に晒されながらも、母は息子を探し求めます。



そしてとうとう見つけた息子。
怪我をした息子を抱え、盗んだ車に乗り、逃げるクセーニア。
追うグルジア兵。
意識を失いそうになっている息子に、
息子の大好きなロボットと少年の話を訊かせ続けるクセーニア。


もうダメかと思った時、ソ連軍が進行を開始。
間一髪のところでクセーニアたちは助かります。

クセーニアとチョーマは、無事故郷へと帰っていくのでした。

      おしまい

銃弾も、物ともしない母の愛。

敵の戦車や装甲車なんかは、チョーマにはロボットに見えるんですよね。



アテクシ、ミリオタじゃないし戦車も好きじゃないし、そこら辺はどうでもいいんですが、
そういうのが好きな方には、ソ連軍全面協力で、なかなかミリタリ魂をくすぐる出来だったようです。


伏線も、一つ一つ丁寧に回収され、きちんと広げた風呂敷が畳まれた…そんな作品。
巨大ロボットものかと思って観たら、え?ってなります。

いろんな方が「母の愛はすごい」と褒めてるんですが、
言っちゃうけど、
そりゃクセーニアはすごいですよ。
あそこまで執念と努力と実行力のあるママは、そうそういないと思うの。

でもね、
彼女はいつも「助けてくれる人」がそばにいたやん?

ミサイル攻撃の時も助けてもらってたし、
脳震盪起こした時も助けてもらってた。
そんなええ人ばっかりなんかい、ロシアは!!ってくらい良い人ばかり。

そりゃ、シンママ女手ひとつでも戦場にノコノコ出ていけるわ。

それに引き換え、助けてくれる人どころか、周りは敵ばかりだった、
ビザンチウム→■ の、
クララに軍配を上げたくなるですよ、アテクシは。

クセーニアは、携帯の電波を目指してミサイルが飛んでくるって知ってても、延々携帯弄くってるし(気持ちはわかるけど)、
軍人さんに無茶言い出したり、
かわいい女で手助けしたくなる女なんだけど、悲壮感がいまいち足りないのです。


これは、男の人が思い描く理想のママの姿なのかなぁ…。

こういうのが好きな人には、たまらなく面白い映画だと思います。
決して悪い出来じゃないんです。
寧ろ、かなりいい出来上がり。

アテクシにはちょっと物足りなかっただけで。
人も死ぬし、辛い別れもありますが、

概ねファンタジー。
味方ロボットの顔が、マグマ大使に見えて仕方なかった…ポチ
     ↓

にほんブログ村 映画ブログ 映画日記へ
にほんブログ村