テレビにしかできないこと。 | マコチンのブログ

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自由に活動、自由にコラム

僕はテレビ関係の方々と多少のおつきあいはあるのですが、

だからと言って「彼らに都合悪いことをSNSで書かない」という姿勢は

気持ちが悪いと思っているので、自由に書きます。

 

今日はTBSについて書きたいのですが、

僕が生まれて見てきたTBSの中で、

ダントツで過去最悪の事件が

https://ja.wikipedia.org/wiki/TBSビデオ問題 です。

(詳細は上記をご覧ください。)

 

当時のニュース23で筑紫哲也氏が

「TBSは今日、死んだに等しいと思います。」

と発言にしたのを鮮明に記憶してる人も多いはずです。

 

この事件が明るみになった1996年、自分は中3だか高1だったので、

世の中のことなどほとんど理解していませんでしたが、

以来、「TBSは最悪のテレビ局」という価値観は植えつけられました。

どんなに楽しい番組があっても、その感覚は根が深く、

2018年になってもその考えは続いていました。

 

ですが、ここにきて僕の中で

「TBSは変わってきたのかも」と思うようになりました。

 

そのきっかけが

5月9日に放送された「1番だけが知っている」という番組です。

http://www.tbs.co.jp/program/1bandakega_20180509.html

 

この番組で北村晴男弁護士が元中国放送の人気アナウンサーだった

煙石博さんの冤罪事件で、最高裁で無罪を勝ち取った

久保豊年弁護士の執念を紹介していました。

この事件の詳細については弁護士ドットコムさんのサイトが

まとめていますので、ご覧ください。

https://www.bengo4.com/c_1009/n_5829/

 

煙石さんの心情や、久保弁護士の執念にも心打たれるのですが、

このことを語る北村弁護士の表情だったり、言葉だったり、

その姿には魂が籠っていて・・・

時折涙をぬぐいながら伝える北村弁護士に感銘を受けました。

彼が「タレント弁護士」なんかではないということを確信した気がします。

 

ネットの台頭もあって、

テレビ全体が攻めの姿勢を捨て、完全に守りに入ってしまった今の時代に

警察・検察を敵視するとも言える「世紀の冤罪事件」を

21:00からの特番で徹底的に扱うというのは正に「攻め」であり、

北村弁護士はもちろん、その収録・オンエアを決意した

番組製作に携わっているTBSやその他の方々に敬意を払うしかありません。

 

また、この番組を調べると、度々特番で放送されており、

2017年の5月には、同じく北村弁護士が「袴田事件 元裁判官の告白」と題して

袴田事件(詳細は下記参照)を扱っていたようです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/袴田事件

 

僕は袴田事件の袴田巌さんは100%冤罪だと思ってますし、

袴田さんには1秒でも長く、平穏な生活を楽しんでいただきたいと願ってます。

これは本当に偶然なのですが、数年前に浜松で袴田さんと道ですれ違ったことがあります。

スーパーかどこかで日用品を買ったであろう手荷物を両手に、

普通に街に溶け込んだ感じで、たった一人で歩いておられました。

一人で買い物に出かけるという、誰もが当たり前にやってることを

袴田さんも今は当たり前にされているのだとわかり、嬉しかったです。

 

話を戻しますが、そんな冤罪事件の数々を「検察の失態」として堂々と

特集して扱う姿勢を示す今のTBS、そして北村晴男弁護士に敬意を払いたいです。

これからも素敵な番組をいっぱい見せてほしいです。

こういう事件・事実・事例を日本中に向けて瞬時に「魂」で届けるのって、

やっぱまだまだネット以上にテレビにしかできないことだと思います。

久々にそういうテレビを見た気がして嬉しかったです。

 

最後に・・・

 

まるで検察や警察が嫌いな人間が書いたようなブログになっちゃいましたが、

テレビも良い時は良い。ダメな時はダメ。時にクズな行為をする時はクズ。

警察も検察も、同じで、TOKIOの山口さんも、僕も、

僕以外の人間も全員がそうだと思うし、それが普通だと思います。

良いとこ1つピックアップして持ち上げ続けるのも良くないし、

クズ行為1つ取り上げて全否定するのも良くないと思います。

テレビも、警察も、僕も、ゆーっくりでいいから、

年々ちょっとずつ「まとも」になり続けていったら

生きてて楽しくなるんじゃないかなって思います。

 

あー、こんな綺麗事で締めくくるなんて、

「攻め」てねーなー!笑