氷水バケツ | マコチンのブログ

マコチンのブログ

自由に活動、自由にコラム

今日は時事ネタを。
流行りの氷水バケツを被るバトンについて。

自分の意見を言う権利はあると思うので
ブログで率直に言ってしまうと、この遊びは嫌いです。
著名人で拒否してる人はオブラートに包んでますが
おそらく同じ気持ちでおられることと思います。

「氷水を被るか1万円を出せ。」という脅し文句に
「お前も更に3人を脅せ」
という条件までつけられているのに
これが認められている理由は、
そこに「難病の人を救うため」という
善良なテーマがあるからと、
何よりも著名人が数多く実行してしまっているからです。

この行為が
「病気を知ってもらうきっかけになってるんだから良い」
「実際に寄付が集まってるんだから良い」
という論調に後押しもされ、
ここまでの規模になってしまっていること自体が
はっきり言えば気持ちが悪いです。

例えばお笑い芸人は「やったもん勝ち」的な一面がありますが、
難病の世界は「目立って有名になった病気が勝ち」ではありません。
不幸は競い合いではないからです。
でも数多くの著名人がこれに
加担してしまっているのが一番残念です。

有名人というのは影響力があるので、
ある意味では学校の教室にいる先生に似ています。

「先生もやってよ!氷水!やらないと寄付だよ!」
と生徒に言われ、そこで一緒にバカをやってしまうのか、
拒否して諭すのか、それが問われています。
大勢の人が笑顔でワイワイやっていると
お祭り気分が拡散されて集団心理と化すのは
珍しい話ではないので、仕方がないとは思うけれど、
著名人は一歩踏みとどまって
「うーん、これはちょっと違うんじゃないのかな。」
と言う方が絶対に良いと思います。

時代の変化なのか自分がおっさんになったからなのか、
氷水に関しては、集団の怖さを覚えます。
うまくまとめられないけど、そんな気持ちです。

最後に、この氷水バケツへの感想と、
今回の難病ALSについては、
個人的に全く別物と考えているので、
むしろALSに苦しむ人たちには、
より一層、お気の毒に思います。

ASLに限らず、むしろ難病に限らず、
苦しむ人の「チャリティー」と称した
不幸の手紙が流行るのは、
これが最後であることを願います。