Immortal@さいたまスーパーアリーナ | マコチンのブログ

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シルクドソレイユによる
Michael Jackson THE IMMORTAL World Tour
日本公演初日@さいたまスーパーアリーナへ行ってきました!
http://www.cirquedusoleil.com/ja/shows/michael-jackson-tour/tickets/saitama.aspx

大きなネタバレはしませんので、これから行くという人は多少の参考にしていただければと思います。

とにかく、大満足です。
期待を大きく上回る内容でした。

マイケルがこの世を去ってから、
マイケルジャクソンの名を借りたものにここまで感動できる日が来るとは
正直全く思っていませんでした。
とにかく全てが素晴らしすぎるのです!

【マイケル役がいない】
僕らファンがマイケルへの憧れから真似をしたり、イベントを開催したりするのは
楽しいことだし、大いにやっていきたいことですが、
シルクドソレイユともなると組織としての次元が違います。
世界トップのプロ集団として「マイケルの代わりはいない」とわかっているのでしょう。
本当にセンターにいるはずのマイケルの位置に人が「いない」んです。
もちろんダンスのフォーメーションの問題で真ん中に位置する人はいますが、
「はい、この曲ではこの衣装の人がマイケルの代わりですよー」というのが全くない。
この心意気が本当にカッコイイし、マイケルへの敬意を感じずにはいられない。
若干フリークのような表現をしますが、
トップレベルの身体能力を持った精鋭たちが生み出すステージがあって、
そのステージ全体が「マイケル本人」であるかのような、そんな構図なのです。
センターを置かない勇気には心から拍手を送りたいです。

【マイケルへの敬意が尋常でない】
選曲、演出、全てにおいて、相当な配慮がなされています。
ただ単にシルクド~メンバーがマイケルの曲でパフォーマンスをしているのではなく、
マイケルジャクソンがどんなことを考えて、どんな人生を生きて、どんなことをしたかったのか。
それを追いかけたファンはマイケルのどんなところが好きで、
彼が死んでしまった今、どんな気持ちでいるのかなど、
プロ中のプロが本当に考え抜いて構成してくれたステージになっています。

【シルクドソレイユの世界観は譲らない】
ならばマイケルとファンに媚びているかと言うと、決してそうではないです。
ディズニーとも映画とも違う、シルクドソレイユにしか創り出せないファンタジーの世界を
惜しみなく炸裂させてくれているのが実に壮快です。
シルクドソレイユとマイケルジャクソンの両者が持つ別々の才能が
本当に互角にぶつかっていて、どちらも優れまくっている
奇跡のコラボを見せられた気がします。
断言しちゃいますが、シルクドソレイユ以上にマイケルジャクソンを「正しく扱える」組織はいません。
プロでも評論家でもない僕が言うのもなんですが、あれ以上は無理だからです。
後はもう、ホログラム技術で本当に「マイケルを出す」以外に超える手段はないでしょう。
そのくらい彼らは完璧でした。

【規格外の舞台セット】
さすがはシルクドソレイユです。
億?10億?いくらなんだろ。想像できないクラスです。

【これから観る人へ】
知っておいた方が良いかもしれない演出が1つあったので少しだけネタバレします。
冒頭からエンディング(最後の瞬間)まで、白いコスチュームのパフォーマーがいます。
僕なりの解釈ですが、彼はおそらく「案内人」です。
マイケルジャクソンがいなくなってしまったこの世を生きる我々を、
2時間だけ「マイケルジャクソンによって創り出されたファンタジーワールド」へと
連れて行ってくれる夢の案内人なんだなと、公演が進むにつれて気付きました。
だから、彼の出番は非常に多く、でもどこか控えめな感じもする、絶妙なポジションです。
振り返ると、たしかにオープニングで夢への「扉」を楽しそうに開いてくれていたなと気付きました。
そのことをわかった上で観ると、より一層楽しめるかと思います。
「あちら側」がどんな世界なのかは、入ってからのお楽しみです♪


シルクドソレイユ、ありがとう。

一番見せたかった人がこの世にいなくて残念だけど、本当にありがとう!