ドイツの介護職の収入【2024年度版】 | まこBlog in ドイツ

ドイツの介護職の収入【2024年度版】

最近、お金にまつわる夢を良くみます。


本日の夢は、家の中の壁に蜂の巣が出来て、夫と一生懸命駆除しようとしたら、壁の間の断熱材に着火してしまい、家が丸ごと燃えるのを二人で呆然と眺めるという物でした。


蜂の巣は人間関係を現し、基本的に『吉夢』だそうです。


確かに、1月末に上司が退職して、大きく人事が動きましたので、来月からは悪縁が断ち切れそうな予感はあります。総人事入れ替え!みたいな感じです。


火事の夢も『家運の再生』ということで『吉夢』っぽいし、なんだかんだ運勢の変わり目、時代の狭間にいるのだなという予感はあります。


前回の夫の、巨大トイレベットの『うん』まみれの夢といい、何なのだろう?と思いますが、運気上昇を期待して、楽しく過ごしていきたいと思う所存です。


閑話休題。


本日から三連休で休日ですが、雨で家籠りで暇なので、表題の『お金』の話題についてブログを書こうと思います。


初めに書きますが、当記事の転載、リンクは固くお断りします。ドイツのブログを書くと、よく内容を拝借されることに深く憤りを感じておりますので、ご理解お願い致します。質問も禁止します。ご自身で必要な情報を検索してください。





さて、ドイツの看護・介護職の給料ですが、近年かなり急上昇で上がっております。


私が勤務を開始した2013年度は、まだドイツに『最低賃金』という制度がありませんでしたので、低賃金で働かせ放題。


当時は日本の介護職の方が断然給料が高く、看護とか介護とか、キツくて低賃金で休みなしの代表職種でした。


もちろん、それは今も変わらないのですが、2014年辺りに、始めて『最低賃金』というものが出来て、それから毎年、最低賃金に合わせて少しずつ給与増額。


更にコロナ禍を経て、看護・介護職の月収3000ユーロを目指すという政府の施策の元、2020年辺りから、看護・介護職手当を最低賃金の基本給とは別に付与するなど、更に急上昇し、


現在は日本の介護職給料より若干高くなりました。


とうとう日本超えしましたぞ!


ぶっちゃけて書くならば、11年前(2013年度)の給与から、2.5倍アップです。(ただし若干の労働時間変更による給与アップも含む)


日本の金銭感覚で分かりやすく書くならば、当時月額10万しか貰えていなかったのが、月額25万円とようやく人並みに貰えるようになったというお話ですかね。


給与のアップも嬉しいのですけれども、一番嬉しかったのは、この『Caritas』という給与制度による、『経験年数による給与アップ』が、私の働く会社では2023年度から、考慮され始めたことですかね。



https://www.medirocket.de/gehalt-pflege/caritas-gehalt--informationen 


ドイツ語サイトなので難しく思われるかもしれませんが、仕組みは簡単で、職種によって、P4からP7に給料支払い区分が分類。



P4が日本で言う介護職全般(日本の介護士は医療行為が出来ないので、ドイツではヘルパー扱いでここに含まれる)で、P6が1年履修の看護助手、P7が3年履修の看護師&ドイツの介護士で、P8が役職者ですかね。

それぞれの給与グループは、勤続年数によって、各Stufeに分類され、長くなるほど給与に付与される額が増えます。



なんだか分かりづらいので、自分用に年数を計算しました。

Stufe 1 : 1年目
Stufe 2 : 3年目から4年目
Stufe 3 : 5年目から7年目
Stufe 4 : 8年目から12年目
Stufe 5 : 13年目から17年目
Stufe 6 : 18年目以降

なるほど、だから私は、『>96Monate 』という表記で追加で給料が付与されていたのですね。

私は現在勤続11年目なので、96ヶ月オーバー(8年超)の『Stufe4』で分類されていることになります。

更にCaritas自体の基本給も、上記リンクによると、2021年度から1.8%上昇と最低賃金に付随しますので、どんどん給与が上がっていくシステムになります。

そうなのです。

Stufe変わらなくても、物価上昇で毎年ちゃんと70−80ユーロほど賃金は上昇しているのです。

それで、後から入ってきた同僚が、数年働いてきた自分と同じ最低賃金給料で、最初からある程度高い給料が貰える状況に少しモヤモヤしていたので、緩やかではありますが、経験値による給料格差をつけてくれたことに、一番嬉しさを感じております。

下記記事は2022年度で、昇給について書いておりますが、この時はまだ『Caritas』ではありませんでした。


2024年度から2025年度にかけて、さらなる最低賃金の上昇が既に発表されておりますので、今年も順調に昇給していくことでしょう。

これだけは、現在のショルツ首相率いる第一政党SPD(ドイツ社会民主党)の大きな功績ですね。

Die Grüne(グリーン党)がひたすらCO2削減を訴えるかのように、SPDはひたすら『看護・介護職の給与アップを!』と叫んでおりましたので。

でなければ、2024年現在も、ドイツはこちらの記事で言う、『韓国』や『フランス』並の給与水準から抜け出せていなかったでしょう。


国による介護職への対応の違い、もちろん物価や国の繁栄状況にもよると思いますが、様々で面白いですね!

ドイツとか、介護職の給与で比較したら高水準だが、ドイツの他の業種との格差は未だにあるってはっきり書いてありますし!

以上、

ドイツの介護職の収入【2024年度版】

でした。