山口県立山口博物館~山口県山口市春日町 | 大根役者

大根役者

日常と街道の旅を続けています。ガスリーのHobo's LullabyとアズナブールのLe cabotin(大根役者)を友に

山口県庁で仕事を終えた後、バスの時刻に余裕があったので、すぐ近くの春日山麓にある山口県立山口博物館を訪ねた。僕は、博物館の匂いが好きだ。はく製の匂いなのかな。博物館特有の匂いが各地の博物館に存在する。
明治45年(1912)4月に開館した防長教育博物館(後に、山口県立教育博物館)と、昭和21年(1946)4月開館の山口県立科学教育研究所(後に、山口県立科学博物館)が統合され、昭和25年7月に総合博物館として発足した。美術部門は山口県立美術館開館に伴い、分離された。
教育博物館の建物が残されている。

 
この佇まいもいい。
屋外には、山口市白石の宅地造成中に発見された白石茶臼山石棺墓群が移設されている。
 
山口線を昭和26年から15年間走っていたD60形の1号機が展示されている。山口で、現在、運行されているSLやまぐち号はC57形の一号機だ。当時、量産されたC形、D形だが、1号機は現在、11両しか残っていない。そのうちの二機が山口にある。
玄関前にも石棺、化石が展示されている。大陸との窓口でもあった山口は古来より、日本史の中で、重要なポジションにあった。

展示室は、地学、植物、動物、考古学、歴史、天文、理工に別れている。

中でも維新に関する展示は興味深い。大内氏を破り、中国の覇者になった毛利氏が、表舞台に再び登場する歴史がコンパクトに展示されている。