可部から国道191号線を北に進む。通称幕の内通りだ。進行方向右手にあるローソンの手前の小高い丘に小さな祠が見える、船山稲荷神社だ。
急な階段を上がると赤い鳥居が見える。
参道を進み境内に入る。
寄進の石柱に大毛寺の文字が見える。『おおもじ』と読む。室町時代からの町名で、地域内にあった寺『大文寺』に由来する。淳和天皇が福王寺に寄進したとの記録が残っている。
境内に入る。
この場所は神武天皇の聖蹟地、船山城址として、伝承されている。
神社の鎮座年代は不詳だが、江戸時代中期に茅葺の社殿があったと古記録に残っている。現在の社殿は、終戦時に暴風雨で失った社殿が昭和54年に再建されたものである。
小高い丘の上の社殿の浦で女学生がギターを練習していた。
なんだかほのぼのとする昭和の風景だった。最も。、彼女が練習していたのは僕たちのころのようなスリーフィンガーじゃなかったけどね。