姿勢チェックの落とし穴 | シニアの脳と身体の健康運動指導士 石井です

シニアの脳と身体の健康運動指導士 石井です

こころ・からだ・すこやか体操企画 代表 石井誠のブログ。
脳と身体を元気にする楽しい運動指導のことから、何気ない日常まで‥。


壁にこのように身体の後面をつけて姿勢を正そうとしている方がいらっしゃいます。


これ、人によっては身体に無理に負担をかけてしまう事になりかねません。

姿勢のチェックでは次のポイントで見ていきます。

・耳たぶ
・肩峰(肩の骨の先端)
・大転子(お尻の側面にある大腿骨の出っ張り)
・膝の側面中央
・くるぶしのやや前方
以上が一直線上にあるか、で評価します。

 

一枚目(壁につける)で見ると、


微妙に歪んていますね。

そもそも姿勢って骨格の並び(アライメント)で見ていきます。
壁に身体後面をつけようとすると、
・無理に肩や背中の上部を後ろに引いてしまい腰が反ってしまう方
・後頭部を壁に付けようとして、顎が上がるか、首に力を入れてしまう方

・重心を後方に引こうとして、身体全体が力んでしまう方

など、無理している…という方が見られます。

・頭(頭蓋骨)の大きさ

・お尻の出っ張り

などが違うのに、その外から見えるところを一直線にそろえましょう‥って無理がありませんか?

 

このまま無理し続けると、かえって身体を痛めてしまうかもしれません。

骨格の並び(脊柱を中心に身体の軸)で見るのが、本来の正しい姿勢の確認方法。

 

人によっては、その骨格についている筋肉が硬くなっていたり、弱くなっていたりで
一直線に保つのが難しい方が多いです。

なので、姿勢を正す際は一直線になるように立つ前に、

その硬くなったり弱くなって機能低下した筋肉をきちんと働かせることが先です。

(それが、ほぐしだったり、ストレッチだったり、筋トレだったり)
それをせずに【一直線‥一直線‥】だけ意識すると、

どこか本来整えたい箇所以外の場所に無理に力を入れてしまう事になりかねません。

姿勢を確認する際は、気を付けましょう!