東京国立近代美術館では
「ハニワと土偶の近代」展を
東京国立博物館では「はにわ」展が行われて
いるというので、両方を見に行ってきました。
何の前知識もなく、天気と交通の利便性で
「竹橋~上野」の順で行くことにしました。
前者では、戦後掘り返された国土から見つかっ
た古代の地層から出土するハニワや土偶に影響
を受けた歴史に着目していました。
敗戦後、日本の古代の歴史や神話などを
禁止された中で、美術的に「美」を見出した
ばかりか、工芸・建築・写真・映画・演劇・文学・
伝統芸能・思想・テレビ番組・マンガやアニメ・
ゆるキャラなどにも影響を及ぼしてきたという
のですから、日本の文化の底力を感じます。
あの岡本太郎氏も美の価値を発見した一人で、
縄文の美の発見者と言われているそうです。
あの万博で有名な「太陽の塔」もモダンな
日本人ならではの感覚が伝わってきます。
宮崎駿監督の「もののけ姫」に登場する木の
精霊「コダマ」や神様の存在にも影響したの
でしょうか。日本人のDNAに、受け入れる
感覚が宿っているのかもしれません。
そんな歴史を感じながら、「はにわ展」へ。
上野は、外国人も多く、賑わっていました。同時
開催の「キティちゃん展」は行列です。横目で
見ながら、平成館へ。すんなり入れましたが、混雑
していました。目玉は修復を終えた「踊る人々」と
「挂甲(けいこう)の武人」です。挂甲とは、会場の
方によると「縦長の細長い鉄をつないで、鎧にした
もの」ということだそうです。国宝に指定されたもの
1体と全部で5体がそろうのは初めてということ
です。最後には、明治天皇稜に埋蔵された武人の
レプリカがありました。
(挂甲の武人) (近代の武人のレプリカ)
(三角帽子とみずら・ひげのある男子)
「鼻の高さとみずら・ひげ」&「三角の模様」
に調味を持ちました。古代5回にわたって
ユダヤ人が渡来したというのです。
東北大学名誉教授の田中英道先生によると
紀元前13C・出エジプトで、紀元前722年
アッシリア捕囚と失われた10支族。紀元前
3~2C秦氏渡来、AD3~4C応神天皇の頃、
そして431年蘇我氏も・・と5つの波で渡来
し、同化(日ユ同化論)したというのです。
大規模古墳は、その後の仏教伝来とともに
無くなっていくわけですが、彼らのもたらした
建築技術や文化などは、長く続いた縄文
文化を変えていったに違いありません。
旧約聖書では、みずらや長い髭、三角帽子は
ユダヤの印。どうも千葉県の芝山古墳には、
その風貌の人物埴輪が多く出土したそうです。
第40代天武天皇が「みずらはやめなさい」
と。その後は、髪を結いあげていったそうです。
埴輪は古代の事実を伝えてくれますが、
その時代をいろいろと想像することは、
まさしく歴史のロマンにほかなりません。
今回は見たかった「土偶」に出会えません
でしたが、東博の古代展示室でユニークな
土偶を見つけました。
奇麗な形で、これぞ「ザ・土偶」。紀元前の文化
に、こんな素敵なデザインがあったなんて、日本
の古代に「あっぱれ」ですね。
「おーい! はに丸」は、子どもが生まれたころで、
テレビどころではなかったので、観ていません。
何がきっかけで古代に興味を持つかは、ひと
それぞれですが、今日はなぜかルンルンの
12,091歩でした。
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