魚座のM子は
最近付き合い出した彼と
ディナーの真っ最中でした。
新しく出来た牡牛座の彼、T男は
食べることが大好き。
M子は
そんなに食にこだわっていませんでしたが
魚座のM子は人に合わせることが
超得意なので
T男の食べ歩きに
いつも笑顔でお付き合いしました。
その日のレストランは
5mはあろうかという高い天井に
店内にはりっぱなシャンデリアが
3つも下がっていました。
夜も9時をすぎると
あたかも大人の時間を演出するように
テーブルにはキャンドル🕯が配置され
照明は1トーン落とされ
ぐっとムーディーな雰囲気になるような
そんな素敵なレストランでした。
M子は嬉しく幸せではありましたが
別にそんなことは
どうでもいいことでもありました。
M子は魚座なので
人々がざわざわと賑わい
隣の席の人の腕が、ときどき自分のそれに触れるくらいの雑多な居酒屋も大好きでした。
でも
牡牛座で
食事の環境にとてもうるさい彼には
そんなことは言えませんでした。
だってそれをT男に言ったら
こう言うに決まってますもの。
うわぁ
俺、そういう場所無理。
絶対に行きたくない。
M子はそれを知っていたので
決してそのことを彼には伝えませんでした。
数ヶ月前に出来たばかりの
可愛いくて、おっぱいが大きくて
お肌すべすべで
ずっと触っていたくなるような最高の彼女を連れてきた彼は
得意げにこういいました。
ここ
素敵なレストランでしょ?
雰囲気もすごくいいし
何よりも美味しい。
扱っている食材は
全部無農薬有機野菜で出来ているものばかり。
だから素材の味がすごく生きているんだ。
どう?
すごく美味しいと思わない?
M子は思いました。
ええ。とっても美味しいわ。
でも、どうかしら?
ここでたらふく食事させたら
今度はわたしを食べる番ね。
自己満足で
いつもとルーティーンで
することも決まっていて
自分の快楽ばかりに集中する
自己中ベッドの中に合わせてあげなきゃいけないってやつね。
女には食事をさせてあげて
好きなものを買ってあげて
女からは体を提供してもらう。
あなたにとっては満足でも
わたしにとってはそんな風にしか思えないこの関係が
いったいいつまで続くのかしら?
M子は
そんな少しの憂いな気持ちを押しのけて
最初のお札を使いました
ええ、そうね。
ここは本当に素敵なレストランね。
こんなところに連れてきてくれて
本当にどうもありがとう。
わたしはとっても幸せものね。
お食事も美味しいし
雰囲気もすごく素敵だし
T男さんが彼で本当によかった!!
T男は彼女のそんな言葉と笑顔に
すっかりだまされて
得意満面な笑みを浮かべました。
* * * * * * * * *
M子は
彼と彼のベッドの中にいました。
3週間ぶりの彼は
とても満足そうでした。
T男がだるそうに瞳を閉じようとした時に
M子のスマートフォンが鳴りました。
メッセージが届いたことを知らせる音に
T男は閉じようとしていた瞳を薄くあけました。
なんでもないみたいに
数秒を開けてスマートフォンに手を伸ばした彼女は
表情一つ変えず画面をちらと見て
何事もなかったように
もといたT男の側に戻ってきました。
何か大事な用事?
ううん。
同僚からだった。
尚子は2枚目のお札を使いました
・・・・・
数日前から来ていた
蠍座の元彼からのメッセージ。
やり直したい
魚座M子は動揺していました。
いろいろあって別れた彼だけど
わたしの気持ちをよく理解してくれて
何よりも
居心地のよかった蠍座彼氏。
T男とはやっぱり違う。
今頃になってよりを戻したいって
あんなに必死に忘れようとして頑張って来たのに
今更何を言うのよ!
でもM子の気持ちは
ほぼ固まっていました。
(元)彼に戻りたい
先ほど来たメッセージは
そんな蠍座元彼からのメッセージでした。
T男が安心したように
瞳を閉じた時を見計らって
尚子はもう一度スマートフォンを手にとりました。
そしてT男にこう言いました。
同僚がどうやら体調を崩したみたい。
明日は仕事を休むらしいわ。
だからお大事に、明日のことは心配しないでって、メッセージしておくね。
T男は目を閉じたまま
そっか。と言いました。
そしてそう言ったまま
小さな寝息を立て始めました。
M子は彼の寝息に安心し
さっき置いたスマートフォンをもう一度手に取り、注意深く入力し始めました・・・
わたしもやり直したい。
* * * * * * * * * *
M子は3枚のお札のうち
2枚を使いました。
M子が最後の札を使うのは
一体いつになるのでしょうか?
* * * * * *
魚座の言うことなど
決して真に受けてはいけませんw
魚座は海王星の夢の中だけに
生きているのです。
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※今日の記事は
NLPサブモダリティ・メタファーを使って書いています。
マッキー