世界は経営でできている
岩尾 俊兵
ファスト&スローや行動経済学は最強の学問であるを読んでから、経営って、システム2すなわちスローが発動されていることの様に感じます。感覚で決断する人の多いこと、多いこと。
そういう自分も決断理由を「なんとなく」とか「そう感じだから」などのシステム1のファストが発動されている。
様々書籍からのエッセイなので、章末の参考書籍を読んでみるのもいいと思う。
〜は経営でできている。このキャッチーはフレーズで売れている戦略的な本。内容的には浅いので経営が何かわからない初心者の方なら楽しめる。
目次
はじめに:日常は経営でできている
1 貧乏は経営でできている
2 家庭は経営でできている
温情の海:価値創造で幸せな家庭を作る思考法
『顔氏家訓』的な「道徳教育を徹底的におこなった後に好きなだけ自由にさせる」
家族の幸せの経済学 山口慎太郎
3 恋愛は経営でできている
4 勉強は経営でできている
5 虚栄は経営でできている
動物学的にみれば虚勢行動は「力関係が定まっていない間柄において、上下関係の形成を通じて摂食と生殖の優先順位を明確化すること」機能を持つ。
6 心労は経営でできている
7 就活は経営でできている
8 仕事は経営でできている
本当の仕事は(消費者だけではなく、取引先や上司、社内の別部署など広義の)顧客を生み出し 顧客を満足に/幸せにして、その対価として顧客が喜んで報酬を支払ってくれるようにすることだ。それができなければ、やがては組織を維持するためにかかる費用を捻 出する原資がなくなる。
9 憤怒は経営でできている
自分が怒りに震えそうになったとき、ハラスメントに手を染めそうになったとき は、自分の身を守るためにもロジハラを使って論理的に相手の非を指摘するとよい。 ここまで見てきたように、憤怒もまた経営でできている。憤怒を経営できれば怨嗟 の連鎖から抜け出すことができる。
そのため怒りの感情が湧いたときには、まずは①怒る(怒鳴る、取っ組み合いの喧嘩をす るなど、怒りを表に出す)、②怒らないという二つの選択肢を頭の中に思い浮かべてみるといい。
次に、いまこの状況で自分が目指しているものは何か (=目的)を明確にする。さら に、その目的の実現のために①と②の選択肢がそれぞれどんな役割(③と④)を果たす か考える。この時点ですでに突発的な怒りの持続時間は過ぎているため、落ち着いて 考えられるだろう。
10 健康は経営でできている
11 孤独は経営でできている
12 老後は経営でできている
13 芸術は経営でできている
14 科学は経営でできている
15 歴史は経営でできている
おわりに:人生は経営でできている
謝辞:本書は他力でできている
タイトルはパロディでできている