さん生の噺小屋『いくじなし広重』 | 牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2

さん生の噺小屋『いくじなし広重』

今日(6.22)は富山市民プラザアンサンブルホールで開催された、

柳家さん生師匠の噺小屋いくじなし広重を聞いてきました。

ゲストの柳家小菊師匠の粋曲もまさに「粋」って感じでした。

 

今日の会は午前10時30分開演。

私、ごりやく寄席に出演してるときは、

こんな午前の時間に・・・とか思うこともあったんですが、

お客になってみると、午前の公演って意外と行きやすくて良いです。

そういえば、映画もこの時間に普通に観に行ったりしますからね。

 

『いくじなし広重』は実在した江戸時代の浮世絵師、

歌川広重をモデルにした、さん生師匠のオリジナル落語です。

「東海道五十三次」や各種の「江戸名所」はこうして生まれた。

というのが、広重の今際の際に明かされていく構成でして、

当然ですが、史実をもとにしたフィクションです。

 

男が何か成し遂げる裏には惚れた女の影があるもんです。知らんけど。

また、読書や映画鑑賞の量が多いさん生師匠らしいと感じたのは、

展開にパラレルワールドが入っていたことでした。

といっても、これは10年前に作られた噺なんですね。

 

ちなみに、広重をモデルにしたドラマ広重ぶるうの再放送が、

ちょうど明日(6.23)からNHK総合であるのでした。