映画『ジュマンジ / ウェルカム・トゥ・ジャングル』 | 牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2

映画『ジュマンジ / ウェルカム・トゥ・ジャングル』

ジュマンジ / ウェルカム・トゥ・ジャングル

(上映中~:TOHOシネマズファボーレ富山、J-MAXシアターとやま、TOHOシネマズ高岡)

 

1995年のロビン・ウィリアムズ主演の映画「ジュマンジ」は、今はもう閉館どころか劇場が入っていた建物も取り壊されてしまったワーナーマイカルシネマズ高岡で観たなぁ・・・。その続編といったところで、そんな昔の作品は知らなくても充分に楽しめます。はい、楽しい映画でした。

 

学校で居残りをさせられていた4人の高校生たちが、「ジュマンジ」というソフトが入った古いテレビゲーム機を発見し、それで遊ぼうとキャラクターを選択した途端にゲームの中に吸い込まれ、行きついたジャングルでアバターとしてそのゲームをクリアしないと現実世界に帰れなくなってしまった・・・という物語です。

 

前作から20年以上が過ぎ、映像技術はこんなにも!というだけでなく、普段の生活の中で使う機器も格段に進化しました。20年前はスマホなんか当然ありませんし、ガラケーすら一般に普及していなかったように思います。でも、生活は便利になる一方で、逆に人間の中身は劣化しているような気もします。

 

4人の高校生たちは居残りをさせられている。ということは、それなりに問題があったということです。特に可愛い方の女子ベサニーは、本当に可愛い以外に魅力のない、感じの良くない娘でして、他の子たちも同様に・・・。そんな彼らがゲームの中で何を感じ、どう成長していくのか・・・。

 

ゲームの中では特徴のあるアバターになっていきます。これを演じるのがスターたち。主人公のオタク男子スペンサーはロック様、ドウェイン・ジョンソンに。友人でアメフト部員のフリッジはケヴィン・ハートに。セントラル・インテリジェンスのコンビそのままです。

 

大人の俳優たちが身体はアバターでも精神は高校生のままというキャラクターを巧みに演じています。私、これまでに何千本か分からないくらい映画を観てきましたが、あんなキスシーン、ちょっと記憶にないです。

 

そして、やっぱり面白いのはジャック・ブラック。もともと好きな俳優さんで、映画では久々に観ましたがやっぱり上手いです。中身が女の子ということもあるのか、以前より表情は抑え気味ですが、内面の醸し出し方が面白い!なので、字幕版がお勧めですが、県内では27日(金)以降は吹き替え版のみになります。

 

ゲームの中の物語なんで、最初はいろんなことを軽く描いているんだろうと思いました。実際、2回までは死んでも戻ってこられます。ですが、最後の命になった時・・・。そこで現実と同じ状況になるんですね。また、ゲームといえども真剣に取り組むことは大事なことだと、あらためて思いました。

 

エンドロールでサブタイトルよろしく、Guns N' Rosesの「Welcome To The Jungle」が流れていました。予告編でも流れてましたね(ね。って言われても、映画館に行かない人には分からないか・・・汗)。あの曲は劇団ばらの団員としても思い出の曲でして、そういうこともあって、聴いていると気持ちが少し高揚しました。