映画『セントラル・インテリジェンス』 | 牧内直哉の「フリートークは人生の切り売り」Part2

映画『セントラル・インテリジェンス』

セントラル・インテリジェンス

(上映中~3/9:J-MAXシアターとやま)

 

高校時代はスーパースターでしたが、今は部下だった男に先に昇進されるなど、しがない会計士のカルヴィンのもとに、デブでいじめられていた同級生のボブから卒業以来20年ぶりに会いたいとの連絡が入ります。しぶしぶ会いに行くと、ボブはマッチョな肉体へと変貌を遂げていました。実は彼はCIA職員で、濡れ衣を着せられ組織から追われていて、カルヴィンに助けを求めるのですが・・・。

 

筋肉ムキムキのアクション俳優ドウェイン・ジョンソンと、コメディ俳優ケヴィン・ハート共演の文字通り「アクションコメディ」です。脚本に多々あるツッコミどころも含めて楽しい映画でした。オープニングにユニヴァーサルやワーナーブラザースのタイトルが出てきますが、全体的な雰囲気は僕好みのB級です。

ちなみに、この主演2人は4月公開のジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングルでも共演しています。

 

事件の部分は特に何ということはなく、大事なのは高校時代はああだったけど今は・・・というところです。ボブがCIA職員になったのは「いじめ撲滅」のためという、嘘か誠か分からない理由ですが、実はもの凄く強くなっていても、やっぱり心の傷は残っているんです。「今“は”」もあるけど「今“も”」もある。大人というのはそこが難しい。いずれにしても、「いじめ」は格好悪いのでやめようね。

 

それ以外で勉強になったことがあります。どうすればそんなにムキムキになれるのか?の問いに、ボブはこともなげに「毎日6時間筋トレした。20年間365日」と答えました。まぁ、ドウェイン・ジョンソンはもともとはプロレスラーなのですがね。私にはできませんが、やればそうなるんですかねぇ。って、今から始めたとしても、ムキムキになるのは70歳か・・・汗。

 

一方、カルヴィンは今はしがない会計士といっても、ちゃんと仕事はしているし、なにより高校時代からマドンナだった女性と結婚して、彼女は今のカルヴィンのことも好きで心配しているんです。しかも、ボブにとってはいつまでもヒーローだったわけで・・・。ギャグにはちょっと差別的表現もありますが、観終わった後、意外とイイ話だったな・・・と思って帰ってきました。